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なぜマカヒキは差しきれたのか 続・第83回日本ダービー回顧

前回はスマートオーディンの敗因について記事を書いた所、多くの方に読んで頂けたました。

なぜスマートオーディンは差し切れなかったのか

そうすると、一件コメント欄に 弱いから負けたんや! と的を外したご意見を頂いた事もあり、

真意が伝わっていない人も一定数いるのだろうと思い、補足記事としてマカヒキにも触れます。

前回の記事について

コメントでも返信したのですが、競馬という競技において強い弱いという尺度は、最終的に着順で決めるしかない訳です。

(競馬に)強い馬を決める為に開催されているのがレースなのですから。

では、その順位はどの様な要素において決したのかを考えてみよう、というのが前回の記事であり、

例えばスローペースに強い馬とは、レースで求められる能力適性がマッチした、

スローペースで勝ちやすい傾向の馬と同義となります。

ですが、その適正にも1つではなく、色んなパターンがある、というのが馬の個性です。

<例として前回の復習 スマートオーディンの個性>

これまでのレースから、スローペースに強いとされているスマートオーディンの適正は、

・ 他とは一線を画する加速力と最高速度

・ 最高速の持続性に欠点があり、圧勝が1回もない

の2点として、レースにおいてペースが最速ラップを刻むタイミングこそが最大の勝機であり、

ダービーでは進路の関係で、直線入り口から残り250m前後のタイミングで全く動くことが出来なかった点を敗因としました。

※例えばダービーで個性を発揮して脚を使った結果、残り200mで止まり差されたとしたら記事タイトルは『なぜスマートオーディンは止まったのか』になってましたが、内容はほぼ一緒で対応可能です。

マカヒキってどんな馬?

先ず結論からいうと現状ではスモール版ディープインパクトです。

高い最高速度、そして何よりもその持続性こそがずば抜けていると思います。

一方で、弱点として、父は持っていた加速力があまり高くありません。

例えば皐月賞

皐月賞の後半3Fラップタイム 12.2 - 11.6 - 11.8

後半最も速度が上がった残り400mからの加速力勝負において突き放されるシーンがあり、この点で明らかに劣勢だった事が敗因でした。

この能力傾向は弥生賞若駒Sでも顕著に出ていて、マカヒキという馬がレース走行している馬群において、

もっとも優位的状況を作り出すのは今の所、レースの後半200mに限定されています。

マカヒキの生命線…

・加速力勝負の前にある程度ポジションを上げていないと挽回不能になってしまう。

・残り200mを迎える迄にトップスピード、もしくは一歩手前まで加速しておく。

馬の個性

爆発的な加速力と最高速度を誇るが持続性に欠点を抱えるスマートオーディン

加速力が低く最高速度に達するのが遅く、それがレース最終盤に訪れるマカヒキ

どちらもスローペースに強い馬ではあると思うのですが、何故強いのか、は必ずしも一致しない。

それこそが競走馬の個性であり、その衝突にこそ私達はワクワクとする。

この点において、馬の個性を理解し、徐々に加速しておき最高速に達する残り200mで進路が開けば良いと、

最大限に能力を活かしきった騎乗をした川田騎手は見事だ、とレース直後に私はTwitterで評しました。

『ラスト200mこそがこの馬のステージだ』 と理解しているのを感じたからです。

先日のダービーというレースにおいては個性を存分に発揮した結果としてマカヒキが強く、

能力適正を発揮する機会を逃した結果、スマートオーディンは弱いという順位付けになったと現時点では考えます。

@Speir_sさんのツイート