横浜F・マリノス ファン

横浜F・マリノスを応援するイチファンによるブログです。

マカヒキが4角一杯になった凱旋門賞から想定されること

日本時間、昨夜に発走した凱旋門賞で残念な結果に終わったマカヒキですが、また今回も単純な[印象としての弱い]ではなく、何故について書きます。

 

今回は惨敗ということもあり、残念な感じなので手短にしたいのですが、日本の競走馬は大丈夫なのかと不安に思う点もあり、相変わらずマカヒキに負けず劣らず残念なまでに書き辛いスポナビブログですが、ここにまとめます。

 

 

 

シャンティ競馬場に代わり時計はどうなるのかと見ていましたが、2分23秒台での決着となったこともあり、

 

 

あれ? 高速馬場に慣れた日本調教馬向きだったんじゃね

 

あれ? ディープ産駒のマカヒキ得意な筈なんじゃね

 

という疑問もあるかと思います。

 

ここで、つまり、弱かったんや! となってしまうのではなく、弱いとは何かを考えます。

 

 

 

ダービーと凱旋門賞、全体時計とレースのペース傾向

 

 

推定で2分23秒61を計測した昨夜の凱旋門賞と、2分24秒でマカヒキが快勝したダービーは全く異なるペース傾向のレースでした。

 

 

昨夜はシャンティになり映像制作元も変わったのか、ラップタイムが表示されなかったので自己計測になりますが、前半半分と後半半分で2秒は前半が早い、いわゆる前傾ラップでした。

 

上がりの3ハロンは推定で37秒台です。

 

 

この日は凱旋門賞前のレースから逃げ切り、前残りが連発しており、意識として前、前、内、内、というポジション意識が特に高かったと思われます。

 

 

また、重馬場が得意でタフな展開を希望していたハーザントのラビット(先導役)が意図的にキツイ展開を作り出したのも当然あります。

 

 

 

一方でマカヒキが快勝したダービーは、道中、12.9-13.0 という休憩タイムが入った上で、3ハロン比較で35.6-34.2 になる後傾ラップでした。

 

 

上位3頭はみんな33秒台前半でレースをまとめています。

 

 

この2つのレースでは求められる能力が全く違います。

 

 

 

恐らく東京であれば中弛みなしの2分22秒で決着になるようなレースだったと言えます。

 

 

稀有な才能が秘められている事を期待した部分もありますが、結果論として終わってみれば順当にスローペースだから距離不安をごまかせていた馬が、本当にタフな展開になって対応できなかった、と結論付けられます。

 

 

 

 

日本競馬の中長距離における傾向

 

 

昨今の日本では、長距離と言える2400mですらスプリント(瞬間的な加速力と最高速)能力で決まることが多い訳です。

 

 

この為、ある意味で外国馬は2400mだと思ってレースに来たら、周りはスプリント能力自慢のマイラーだらけだった、みたいな部分で、加速力勝負で置いて行かれ、最高速に達する前に勝敗が決するみたいな状況があると思います。

 

 

一方で、宝塚記念のように前傾ラップになりつつ、ペースの中弛みも起きないレースもあり、ナカヤマフェスタオルフェーヴルが快勝している事は偶然でもないかと思われます。

 

また、ナカヤマフェスタに関してはあのロジユニヴァースの田んぼダービーで、唯一後方12番手から4着まで追い上げてきたのですが、

 

そもそも馬場だけでなく、レース自体が前後の3ハロンで 35.6-39.7 と4秒も異なる、近年稀に見る超前傾ラップでした。

(※ジョーカプチーノが大逃げしたのはスタートから3ハロンを過ぎてからで、2番手にいた馬群先頭のリーチザクラウンで約36秒)

 

 

勿論、海外であろうと、後傾ラップの上がり勝負は多々起きるので、単純に日本がどうこうでは無いかと思いますが、中長距離ではタフな前傾になる事が少なすぎる気がします。

 

 

 

日本競馬を蹂躙できる?

 

 

では大資本系の海外馬主がラビットを連れてくる事で、強制的にレースを前傾ラップにしてしまう様な、徹底的に弱点を突いてくる手法もありではないか、と想定されます。

 

例えば、すっかり外国馬は用無し感が出ているジャパンカップですが、アルカセットが2分22秒台で勝ったレースでは3ハロン比較で 34.7-36.3 という前傾ラップであった事実があります。

 

このレースでラスト200m猛追をみせたハーツクライが翌年のいわゆるキングジョージハリケーンラン等と激闘を演じたのも偶然では無いと思います。

 

 

日本では主要レースの殆どが後傾ラップになっている事で、日本調教馬はそれに勝つ為にチューンの範囲ではなく、既に血統から後傾ラップに特化してきていないでしょうか。

 

 

一方で、自分のペースで逃げてつかまらない馬が最強というサイレンススズカ理論はレースに対する主導権となります。

 

 

主導権とは、相手がそれを押し付けてきた場合に、逃れようがなく前傾ラップのレースに対応せざるを得ない事です。

 

その時、昨夜のレースでも露見しましたが、馬場がどうこうだけでなく、血統構成から後傾ラップへの特化が起きつつある日本生産馬はレースへの対応力がとても低い恐れがあります。

 

 

この様な惨敗があると、大体は海外で勝つ為に~と攻めることしか議論が進まないですが、いざ大挙して前傾ラップを押し付ける海外勢が攻めてきた場合に、数年はボコボコにされそうな不安があります。

 

国際化はもう今後、止められない中でディフェンスは大丈夫なのでしょうか。

 

本文、取り急ぎ書いたので誤字脱字、データミスがあればご容赦下さい。

 

@Speir_sさんのツイート