横浜F・マリノス ファン

横浜F・マリノスを応援するイチファンによるブログです。

横浜・F・マリノスは何が良くなかったのか

原則として、良いこと、ポジティブな方向にのみエネルギーを使いたいので、表題の様な内容を書くことは少ない。

 

今回は、質問を受ける事もあり、皆さんが現状を正しく認識するお手伝いになればと、データの抽出と私なりの考えをまとめた物であります。

 

今季ワーストの柏戦

 

0-2というスコアだけでなく、完敗であったのは、シュート数、更には枠内シュート数、決定機がFKからのみであった事からも明白であった。

 

前節、勝ったにも関わらず、選手から自省の弁が聞こえた広島戦であったが、後半には 『勝っている状況を有利に使った』という部分はあるにせよ、終わってみればマリノスが広島以上に決定機を作ったゲームであり、むしろ3-0というスコアもあり得た内容であった。

 

柏戦がリーグ戦では今季ワーストゲームだとして、何故、そのような事になってしまったのか、を語る前に実際問題、グラウンドの上では何処がダメだったのか、何がダメだったのか、をハッキリさせたい。

 

これは誰か個人を吊るし上げるのではなく、あくまでも実際に起きた事象をデータから読み解くという実務作業に過ぎず、個人叩きの様な行為への利用は止めて頂きたい。

 

サッカーはチームスポーツであり、完敗はチームの責任である。

 

 

寸断された左サイド

 

このゲームでは、広島戦で不調だったバブンスキーがポジションを失い、イエローの累積でマルティノス、ゲーム中の怪我で松原と、開幕からリーグ戦では右側を担当していた不動の3名が一挙に総入れ替えとなった。

 

しかし、データ上で寸断しているのは、マリノスの左サイド、デゲネク、金井、なのである。

 

Sofascore のデータによると、左サイド側でDFラインのパス成功率は

 

デゲネク 59本 69%

金井 42本 61%

 

と、とても低い。

 

これに対して右サイドの2人は、

 

中沢 58本 87%

新井 34本 85%

 

となっている。

 

では、これは左サイド2人の個人的な問題なのか、というと、それは違う。

 

柏の齋藤対策として、10番がボールを持った時にどう潰すか、ではなく、ボールの供給をコントロールしようという、かつて三国志において、諸葛孔明が散々苦しんだ、ロジティクス、兵糧攻め作戦が、抜群にハマってしまった結果であると考える。

 

泣いて馬謖を斬るに至ったのも、生命線の兵糧を守る作戦における失敗である。

 

柏の高い位置からのプレスがハマったと言っても、彼らは、ただ漠然と前からボールを追いかけていた訳ではない。

 

彼らは、あえてデゲネクや金井をボール奪取地点に定める事で、齋藤への供給を完全に断ち切る、正に対10番必殺の作戦を用意してきたのだった。

 

 

右詰まりと出色のバブンスキー

 

この柏の作戦がハマりすぎた理由として、右サイドの2人、マルティノスバブンスキーの不在は痛かった。

 

特にマルティノスの不在により、相手陣内への前進を個の力で行い、自分達の時間が増えるというマリノスの強みがまるで発揮されなかった。

 

広島戦のマルティノス

 

ドリブル回数 6 成功 4

デュエル 16回 勝利 8

 

柏戦の前田

 

ドリブル回数 4 成功 1

デュエル 13 勝利 2

 

少なくとも、ハリル・ホジッチに呼ばれる事はないであろうデータが残っている。

 

また、扇原も保守的なプレーが多く、63分でドリブル回数は0、なのに対して、途中出場のバブンスキーは27分のプレーでドリブル回数4 成功3、デュエル9 勝利5 の出色のデータをマークしている。

 

また、この日は前田だけでなく、10番も兵糧攻めにあっただけでなく、数少ないチャンスでも、ドリブル3 成功0 デュエル14 勝利3 と、チームを助ける事は出来なかった。

 

 

私が感じていること

 

マリノスは、色々と試行錯誤をしているのが、とても良く解るし、練習してきた試みを試合で実行しているのも解る。

 

この雰囲気というのは、まるで監督就任1年目のようであり、この2年間は倒産した会社の残務処理の様な時間であったとすら思えてくる。

 

昨今話題の家電メーカーと違い、日の丸航空の様に、再上場目指して頑張れる体力が残っていてよかった、とも思えるわけですが、ハリキリすぎて消化不良感がそろそろ出てる気がしないでもない。

 

これは言い過ぎだけれど、相手チームはゲームを勝ちにきているが、マリノスは練習してきた技を試してる様な印象すら受けるのである。

 

ここ数試合盛んに行っているウイングがセカンドトップのように振る舞う動きは、あまり好きではなく、ウイングを活かすべく、7人で敵陣を前進するスクリプトを完成させてから、手を出すべきオプションではないかと私は思う。

 

これまでの2年を見ると、決して譲らない部分もあるが、モンバエルツは座して死ぬことはない柔軟に動くタイプであり、見切りも早い。

 

取捨選択の結果、秋にはどういうチームになっているのか、良い方向に向かっている事を期待する。

 

 

余談ですが、私、電子書籍を執筆、出版しました。

 

表題の通り、自分の体で実験をして確信を得た理論の紹介、痩せるだけでなく、あくまでも自分の体重を自由にコントロールする為の原理原則を理解しようという内容です。

 

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興味のある方はよろしくお願いします。

 

 

 

40前のオッサンが半年で15キロ減量した人体実験レポート

 

 

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