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横浜F・マリノス試合後ざつだん記事 優れた監督は間違えない

2025年10月4日、横浜F・マリノスは残留圏と勝ち点差なしの17位というぎりぎりの状況で迎えたJ1リーグ第33節で、今季3回の公式戦ですべて敗れている柏レイソルと4度目の対戦を行い、0-1で敗れた。

 

これで今季は柏に4敗を喫したが、結果以上に後述する監督の判断によって勝ち点を一つも得られなかったことへの落胆の方が大きかった。

 

試合後は審判の判定が話題になったが、今回の判定は論理的に説明できる範囲にある。近年を振り返ると、むしろマリノスが恩恵を受けた明らかな誤審の例も複数あるため、今回は想定内の“下振れ”に過ぎないと言ってよいだろう。

 

一方、永戸が広島戦で受けたレッドカードは基準の取り違えとも言える説明のつかない判定だった。その後、J1で同様の事例でレッドが出た例を見ておらず、訂正されない限り今後も指摘し続けたい。

 

 

 

柏レイソルのストレングス”強み”は何か?

 

柏レイソルとは今期4度目の対戦、と言っても途中就任の大島監督は3試合目。

 

2戦の中身としてはひと月前の9月に、A面B面と言える大きくターンオーバーしたメンバーで1週間に2試合するという最高の検証試験のデータを保有している状態だった。

 

能力に懐疑的な目で見られる新米監督にとって、何が効果的で、何が上手く行かなかったのかを正しく認識出来ているのかが問われる一戦とも言えた。

 

 

守備に関しては比較的上手く行っていたルヴァンカップ2戦を踏襲する物かと思ったが、WGを押し出しファーストラインを3枚に設定しCBに詰めていく一方で、WGの裏をWBに使われるなどスタートで設定の甘さが目立った。

 

しかしこれに関してはキニョーネスが交錯して痛んでいる最中にSBをジャンプさせてWBを捕まえに行くマンツーマンを徹底する事で修正は直ぐに出来た。

 

これまでも何度か提示している様に、徹底地上戦を挑んだルヴァンカップ2試合でレイソルのゴール期待値は今期アベレージを下回っており、強気の敵陣マンツーは効果を見せていた。

 

この試合も算出モデルによりバラツキはあるが柏のゴール期待値は大体1.3前後。

 

一見、そこそこ高い様に見えるがこれもゴール期待値マジックで、得点したセットプレーのシーンがシュート2本と計上されており(ヘディングと体に当たった後)これだけでPK相当の0.7近い数値が加算されており、どちらかのシュートを採用して実際は0.9程度と言える。

 

参考:今期の柏レイソル 1試合平均ゴール期待値 1.342

 

 

一方で、問題が起きたのはFC東京戦そのままに挑んだ攻撃だった。

 

ハイプレスを受けるとポゼッションが安定しない現状を受け、マリノスは保持を極端に避け、分かりやすいロングボールに頼る傾向がある。

落としどころの工夫として、谷村と植中という「前線の裏と前の両方をこなせる選手」を配置し、明確なターゲットマンを置かない縦関係でCBに迷いを生じさせようという狙いだ。

 

そのギャップにより手前を使い、CBに簡単なクリアをさせない事でセカンド争奪戦を敵陣で作る意図がある。谷村も植中も空中戦勝率自体は低く、ポストプレーから攻撃が始まる事は少ない。

 

設計として明確なポストマンを用意するならまだしも、悲しいかな、偶発性を期待するワンチャン縦ポンフットボールこと昭和式部活サッカーである。

 

で、当然柏には通用しなかった。

 

本来は急造と言える馬場&ジエゴのサイドを狙いたかったが、マリノスの設計としてクルークスがいる右側を狙う事もあり、先ず古賀、杉岡がしっかりと対空で勝ち、例えセカンドを拾われても柏第3の武器とも言える堅牢なローブロックがあった。

 

柏に、いかにローブロックで守らせないか、というルヴァンカップ第2戦の教訓は見られなかった。今のマリノス被シュート率リーグ1位を誇る柏のローブロックを崩す力はない。

 

チームに浸透しているポジショナルプレーと実践能力、高水準なプレス設計、そして堅牢なローブロック、これが25年の柏レイソルと言える。

 

 

 

大島監督は何を間違えたのか

 

大局としては劣勢もスコアは不運。ドローでも悪いと言えないチーム状況を考えれば何かを失敗したとまでは言えない45分を過ごしたマリノス。とはいえこのままでは勝ち点0なので何かをしなければならない。

 

後半になると明確に見られた変化として意図的なボールの保持が増えた。

 

51分にオフサイドとなったがクルークスのポストヒットとなるシュートシーンは前半丸で見られなかった最終ラインでのボール保持からキニョーネスのDF裏を突くロングボールから起きている。山根がCBの間に下りる動きも頻繁に見られるようになった。

 

56分にはハーフライン手前の保持からパクイルギュがエリア外でバックパスを受けてロングボール、60分にも敵のロングボールを回収した角田が一旦最終ラインで保持してから柏を前に釣り出してから再びボールを受けて関富をDFライン裏に走らせるロングボールから植中のヘッドに繋がる。

 

もちろんロストから攻撃を受けるリスク(57~59分)もあったが、前半は0.18に留まったゴール期待値を瞬く間に更新するようにチャンスシーンを構築していく。

 

これが本来、ルヴァンカップ1戦目から受け取るべき有効なデータだった。

 

あの試合では大胆なターンオーバーにより徹底地上戦という極端な試合であったが、マリノスが強く保持をするからこそ裏が空き、堅牢な柏の守備が崩壊レベルで機能しなかった。

 

柏戦から得られた教訓とFC東京戦という文脈。これを正しく読み取り、かつて神戸が対マリノスで行ったように、プレスをさせる為の保持であり、1列目を戻れなくする保持であり、生じたスペースを一気に攻める為のロングボール攻撃をするべきだった。

 

ちなみに取り消しになった谷村のゴールシーンは柏のゴールキックを跳ね返したセカンド回収から一気に攻め切ったミドルカウンターである。

 

高度なプレス、堅牢なローブロックと衝突しないというルート。かつてマリノスと戦ったチームは戦力やフットボール的な先端への理解で劣っていても、何とか活路を見出すべく工夫し、大変苦労させられたのを思い出して欲しい。

 

敵のストレングスを出させないという戦いの基本を知っていれば、対抗できるのを身をもって知っていた筈じゃないのか。

 

しかしチームは活路を見出した。まだ時間は十分にある!

この方向を加速させる手を打てば柏を追い込むことが出来る!

 

後方の保持を安定させ、さらに一撃をさせる選手は天野しかいないだろう。

前方で裏に強い選手が複数人欲しい所だ。

 

63分、大島が動いた。

 

その結果、攻撃は沈静化する。

 

宮市、井上、裏に強い選手は入ったかもしれないが、それを狙うようなプレーは乏しい。後方で違いを生み出して欲しい天野はいつも通りに前線で好き放題に動いている。

 

2年前なら完全B面の前線が、2年前の様にプレーし始めた。

 

一応、その中でも68分に山根が井上を裏に走らせクロスから谷村がヘッド、72分に再び右サイド縦ポンから左に展開し、まるでイニエスタの様な関富のロブパスを恐らくブルーロックを読み過ぎな山根の反転ボレーなど見せ場的な物はあった。

 

 

だが時間の経過と共に、逃げ切りを意識し始める柏はローブロックの時間が増えてくる。そらそうだ。

 

こうなると疲れ切った谷村を含め、完全に手詰まりで、フレッシュでもクオリティの低い選手が出来る事は殆ど無かった。

 

唯一のチャンスシーンにして最大の決定機は左サイドで、保持の為の保持に失敗し、やられかけた所を宮市がプレスバックで救い、驚きの対角線ロングパスを井上に届けて加藤のスルーパスが相手に当たって、たまたま谷村の足元に転がったという再現性は無い物だった。

 

 

 

適材配置

 

J2では一時の不調から脱却し長崎が昇格レースに復活した。

 

監督は高木琢也。曖昧だった前線の関係を整理し、就任直後から一貫して最大火力のジェズスをシャドーに固定し、ファーストトップをダブルエースと言えるファンマとエジガルで回し、補強もあるがピトゥカと山口蛍のボランチはJ1仕様。ちなみにCBの真ん中は新井一輝で、高木監督下で不動のレギュラーに定着した。

 

彼に先端的思想とかを特別に感じる事は無いが、とにかく適材配置を間違えない監督だ。キャリアのスタートも波乱に満ちたもので、J2史上最速監督解任となった1節で監督交代による緊急登板からスタート。そこから万年下位だったチームで数々の記録を打ち立てながらJ2初優勝、昇格を獲得した。あんたジダンかよ!

 

その後は予算に乏しいチームで苦労を重ねる様に力のないチームを勝たせたり、特別な話題を呼ぶサッカーを展開する訳ではないが、戦力に見合った結果を出す事を得意とし、J1仕様な長崎を復活させたのも納得の結果だ。

 

神戸を何度も救う吉田孝之監督などもそうだが、高度な戦術どうこうではなく、勝負で勝つ為に、何処で、誰に、何をさせるのか(タスク振り)を間違えない印象がある。

 

今の大島監督に大きく欠けている要素を持った監督だ。

 

後方でボールを持つ事で柏にプレスをさせて裏を狙う。問われるのは、補強したい要素は保持の安定と、裏への一撃、そして裏を取るタレント。

 

喜田と天野、植中とデイビッドを交代し、ピッチ上で選手達が活路を見出した方法をサポートする交代が、何故できなかったのか。

 

2トップの機能性として、試合当初の分かり切ったロングボールを2トップの縦関係で何とかする作戦が失敗し、一旦ボールを持って裏が上手く行き始めていたのだから、手前は谷村に任せ、裏取り名人こそを中央に配置してよかったという事だ。

 

ところが天野を前に入れた事によって縦ポンすら蹴りづらくなって持たされる時間が増える。柏にとっては格好の休憩タイムだ。

 

 

また戦力運用についても問題がある。

 

最近の試合で多くみられる様にロングパスを蹴るにしても、加藤ではキックの質が出ない。

一方で宮市は前線とは異なり、後方にいるとキックの質がとても良く、72分の井上に通した対角線のパスなど他に誰が蹴れるのかというボールだった。今期SBを務める事で発見があったとするなら後方からのキックの質だ。

 

ポストマンの能力が高い選手はおらず、単純に蹴るが通用しない中の選択肢として、一旦、ボールを持って裏というやり方を進めるなら彼はSBで戦力になるし、SB不足は明らかな上に、WGには夏に獲得したオナイウがいるのだから戦力の無駄となる左WGで使うのはやめるべきだ。

 

他にも選手とのコミュニケーションと言う点においても、交代に明確な不満を示したクルークスはまだ走れたのではないか。

 

むしろ60分の段階で代えるべきは、高いキックの質を見せた関富に低い位置に引いて受けさせる事で柏のWBをつり出す設計をした上で、左をアラウージョからオナイウに代えて裏取りを仕掛けるアイデアが最適だったように思う。

 

4枚代えをするなら、持って裏の意図が明確になる交代案。

60分交代 喜田→天野 植中→ デイビッド アラウージョ→ オナイウ

+角田→ デン

 

角田の負傷もあり、少し早すぎる4枚切りとなるが裏が効いてる状況を加速させるにはアラウージョではなくオナイウだろう。

 

0-1のまま時間が無くなり、引かれてローブロックになれば終戦だ。

 

早く動いたと言う判断自体はそこまで間違っていないが、何の為の交代なのか。それがピッチ内の選手どころか、交代で入った選手にすら伝わってない様に見えたのが無策を感じさせるものだった。

 

何よりピッチ上で上手く行き始めた事が、大島監督の交代により完全に機能不全に陥った事は今後の試合に不安を残す結果となった。

 

マリノスが創設以来経験をしたことが無い水準で厳しい戦いとなる残り5戦。運命を委ねるには経験、フットボール的教養、直感的な判断力、監督として重要な要素を欠きすぎているように感じる。

 

 

 

2週間で出来る事

 

判断が間違っていたのなら、プロセスの変化で修正出来る筈。

それは何の情報を重視するかというパラメーターの設定で導き出される結果が異なると言う事だ。

 

休憩地点とも言えるAマッチウィークによる2週間を活かして貰いたい。

 

何故、この様な判断になったのか。試合前に行った柏に対する見立て、分析は正しかったのか。誰の意見を重視したのか。アイデアがあったとして、どの様に導き出されたアイデアだったのか。

 

2週間もあれば徹底的に洗い出しを出来るだろう。

 

勝敗の結果を、審判に全てを預けるのはフェアじゃない。

 

憧れは身を滅ぼす 横浜F・マリノスのJ1残留に向けて大島監督が向き合う事

2025年9月13日、J1リーグで降格圏まで勝ち点差なしの17位とギリギリの戦いを続ける横浜F・マリノスはホームの日産スタジアム川崎フロンターレと対戦し、0-3の惨敗を喫した。

 

55分、キャプテンの喜田がCKのこぼれ球への対応を誤り、相手にスティールされてカウンターを許した。
この流れの中で鈴木冬一がペナルティエリア内でボールに対するプレー以外のファールで決定機阻止を取られてしまう。(当初のハンドによるPKから変更)
いわゆる“三重罰”となり、この瞬間に試合は完全に崩壊した。

 

この非常事態に、経験が乏しい大島監督は10人で0-2のビハインドを覆す勇気を見せられなかった。チームは凡庸に戦い、想定通りとも言える終盤に追撃のカウンターを浴び、0-3で試合を終えた。

 

この結果はただの1敗というよりも、残留を争う他の3チームと異なり、リーグの上位陣ばかりとの対戦を残しているマリノスにとって、今後の見通しと言う点で非常に失望を感じる内容であった。

 

 

これについて、今後に厳しい戦いを消化し、J1残留をする為には、というテーマで以下の3点を語りたい。

 

1,何が悪かったのか

2,悪かった事を改善するには?

3,そもそもとして

 

 

0,前提として

 

直近の試合日程を整理すると順番として町田、神戸からの柏とルヴァンカップ準々決勝連戦、そして川崎戦。

 

このプロセスとして、ロングボールを設計の中心にする2チームには非常に保守的に対策を組んで挑み、一方でレイソル戦ではターンオーバーもあってか振り切った様な地上戦を挑んだ。

 

これを対戦相手に応じて猫の目のような対応をしていくのかと考えたが、川崎との試合ではメンバーも殆どそのままに悪い方の柏戦を引き継いで挑んだ試合の様に感じた。

 

何をもって悪いかという基準として統計的に勝利する可能性があったかをベースにしており、それはゴール期待値とビッグチャンス数を根拠としている。

 

詳細は以前の記事を参照と言う所だが、改めて記載すると以下になる。

マリノス試合後ざつだん・25ルヴァンカップ準々決勝vs柏レイソル連戦 覚悟を決めた地上戦で見えた事と改善点は - 横浜F・マリノス ファン

 

 

第1戦ゴール期待値 2.03-0.74(別枠:跳ねてる物枠 デイビッド連続BC1.64-PK0.76)

 

このハネ物枠とはPKと、連続的にビッグチャンスが続いたプレーであり、期待値は跳ね上がるが、仮に10秒で3本シュート打ったとして。どれか決まっても最大1得点でしょう?という連続性を考慮した別枠である。

 

この点で3本の内にある最大値の0.73は足しても良いと考えられる。

 

 

第1戦ゴール期待値 2.76 - 0.74

(ハネモノ別枠 連続BC0.91-PK0.76)

 

第2戦はそのまま 0.51 - 1.07 と順当に敗戦。 

 

 

この様に実際のスコアは1-4だが、統計的に圧倒していたのは第1戦。

 

では、あなたが監督であるとして、次に迎える必勝の1戦にベースにするべきは1戦目か?それとも2戦目か?統計的に優れていたのはどうみても1戦目であるが、監督の大島による選択は2戦目をベースにしていたのは誰もが分かる所である。

 

もちろん、川崎を想定して猫の目的にまた1戦必勝の仕込みをします。柏戦は柏戦であって、川崎とは全く別の戦い方が必要です。というのであれば納得感も高い。

 

ところが、川崎に対して『相手は関係ない!自分達のフットボールをプレーしよう』と気持ちだけはポステコグルーの様に試合を挑んだように感じた。

 

それなら、1戦目をベースにすべきだろう。

 

 

 

1,何が悪かったのか

 

今期の川崎はボール保持率が下がった。

下げたのではなく結果的に下がった。

 

速攻型にする為に、縦ポン、ロングボール中心に変えようという持たない選択ではない。

 

奪いに行く守備の収支が合わなくなってるよね?赤字になってない?だからボールを持てない時間や、高い位置で奪えない事を受け入れる事で守備の安定性を高めよう。

 

だって被ゴール期待値が1.55じゃ優勝できないよね?というマリノスと似たような問題意識を持って改善に挑んでいる。

 

その結果としてボールを持てない時間が増加し、チャンス構築数が大幅に減り、ゴール期待値は昨季より‐0.4ptになったが、被ゴール期待値も1.14まで下げる事に成功。

 

ゴール期待値は、昨今のJリーグで上位にいけるバランスの1.3X-1.1yになっている。

 

おまけに最近は守備の安定を高めるブロック守備が、前線のタレントに奪った後のスペースを作る事に寄与し始めており、中盤にはそのスペースを突ける脇坂や山本もおり、ゴール期待値は大幅に減ったのに実ゴール数は前線タレント力で落とさないという、本来は去年のマリノスが達成すべきだったソフトランディングの姿を見せている。

 

そんな相手に、2回目の柏戦でゴールまでろくにたどり着けなかったビルドアップ部隊のまま、退場者が出るまでは保持率60%に達するボール保持のスタイルで挑んだのだから、上手く行く訳が無い。

 

この戦いの構図はあの試合に近い。大島監督よ、昨年アル・アインに粉砕されたACL勝戦第2戦で何を学んだ? その後にあの試合はどうすればよかったのか。もし自分が監督だったらどうすれば勝てたのか、と言う検討は行ったかい?

 

スコア上、ゲームを壊してしまったのは喜田であるが、退場者が出るまでに0-3になっていてもおかしくない試合だった。

 

0-2になってからも特に勇気のない決断だった。

 

10人で劣勢を覆すのであれば最も簡単な手法がパワープレーだ。

 

例えば、前線に馬力で押せる谷村、ジャン、宮市を並べ、後方に天野を足してひたすら蹴って行く。ゴール前にロングボールが送られる度にそれが少し予想外な方向にバウンドするだけで観客は沸き立っていく。2点リードしている川崎はこのまま終わりたいと希望し保守的になっていく。いけると言う期待感が次第にスタジアムに広がっていき、相手を休ませないテンポ、連続性が生まれる。

 

実際は数的不利を消す為にパクがCBの位置に上がりボールを保持をしても繰り返されるバックパス。未熟な監督はホームスタジアムの空気を味方につけることすら出来なかった

 

 

 

2、改善するには

 

覚悟が足りない。

 

ボール保持で結果を残す監督は大体…何かが”おかしい”

一方、日本で大体失敗するのは憧れでボール保持を始める事だ。

 

憧れ程度の中途半端な意思で始めるものではない。ボール保持は信仰、宗教で始める物であって、勝つ為に簡単に非保持を選ぶような人間がやる事じゃない。

 

大島監督に問いたい。

 

何で横浜FC戦とか町田戦と神戸戦では簡単にボール離す選択してんの?

 

何で就任してから3か月経ってるのに、マリノスの選手はGKを使ったボール保持で+1の数的優位を使う保持の安定すら出来ないの?

 

ボール保持で結果を出す為に狂ったように全てをボール保持の為に捧げてる?

 

大島監督にはボール保持に対する信仰を全く感じない。

だから選択を間違えるし、そもそも信仰が無いならやるべきじゃない。

 

憧れは身を滅ぼすだけだ。

 

天野、山根、渡辺、角田、この4人をビルドアップ部隊に揃えるのが必須条件で、そこを妥協するべきじゃない。プレス耐性は高いがキックの質に問題がある加藤はレシーバー側がいいかもしれない。更に、この中でも誰をオープンにするべきかの設計は重要で、角田か天野にフリーのレシーバーへパス入れされるのが目的だ。

 

とにかく個の質に依存したボール保持しかチームに落とし込めていないのだから、構成要素を妥協するならやり方を変えるべき。

 

 

 

3,そもそもとして(戦力最適化案)

 

保守的な交代が特徴な大島監督。

そんな狂ったフットボールをする資質があるとは思えない。

 

長年フットボールを見ている経験上、そういう監督は大体が最初から何かがおかしい。

大島監督のような真面目な人間がやるのは難しい。

 

対戦相手となった長谷部監督の様に、堅実に戦えるチームを作るのが適しており、

ポステコグルーへの憧れを仕事に持ち込むべきじゃない。

 

今更ブレるかみたいな話があるが、そもそも前述したように戦い方はブレッブレの猫の目的であり、ブレるも何も基軸と呼べる物は存在しない。

 

残り9試合、上位陣との戦いを見据えて基軸とするべきは長谷部監督から学ぶべきだろう。

 

ハイプレスは試合開始等に制限し、中心はミドルゾーンでの堅牢なブロック。ボールを持てない時間があったとしても冷静に受け入れ、デイビッドや井上の裏取り力を活かし反発力としてのカウンターを整備する。

 

時間制限するんだから試合開始からのハイプレスに妥協はない。モウリーニョの様に「悪人になれ!善人はフットボールでは敗北者になる!」と檄を飛ばしたいところだ。

 

勝ち点を積み上げる為に戦力を最適化する事だけを考えるべきだ。

 

スタックしてもどうにかできるウイングの個を失った以上、目指すべきは中央のスペースを素早く突く攻撃を主武器に変えるべきだろう。

 

デイビット+谷村か植中、ハーフスペース突撃が得意な天野か渡辺。

もしくは谷村か植中+井上、ハーフスペース突撃が得意な天野か渡辺。

 

バランスを考えると、裏取りマン+セカンドトップ&ハーフスペース突撃得意マンの3人構成をベースにしたい。

 

ワイドプレーヤーだと右はクルークス、ユーリ・アラウージョ、左は加藤と鈴木のサイドハーフサイドバックで、アシンメトリーにすると4バックから変化しやすい。

 

この場合に右SBはバックラインに残るかボランチに入るか、2CBと2CHの構成次第で自由度がある。

例えばデンや松原を使えるならバックラインに残るCBロール、山根を使うなら偽SBなど。

また、ミドルブロックの守備がチームの主戦場となると、ホランド期に抜群のスタッツを積み上げていたジャンが外せない選手になってくるだろう。

 

 

ミドルブロックからの中央スペース速攻、サイドからの2次攻撃を主軸とするメンバー構成。ベスト構成だけを記載。

 

これまでの内容から、誰に何処でどんなプレーをさせれば成功率が高いのかをベースにしている。

 



 

442から可変するのもありだが、可変のリスクを消すなら523で対応してもいいだろう。

現状のSB不足を考えるとその方がいいかもしれない。

 

日本代表は2022年にハーフタイムの突貫工事で実現し、ドイツとスペインを撃破したが、十分な時間が有るクラブチームでミドルゾーンを523で守るブロックの構築くらいは出来ると信じたい。

 

 

渡辺がシャドーで天野がボランチ、山根(SB)がバックラインにいる状態が最大火力状態。ボール保持をしたいならこの状態が必須だが、目的と異なる。

 

前線は裏取りマン+谷村か植中の補完性を重視するコンビが主軸。

 

スペースが生まれやすい想定ならデイビッド&井上+谷村か植中もあり。逆に劣勢時にクロスからのゴールを狙うのであればCB+植中+谷村の構成もあり。

 

安定的な敵陣スペースへの攻撃として角田がいる事でWB、又はWBを囮にシャドーがSBのスペースへ走るサイドポン、その2つを囮にした中央裏ポン、そして対角線ロングパスの選択肢が生まれる。選択肢を用意した上で徹底的に蹴って行くべき主砲。確実性よりも何回刺そうとしたかという試行回数を重視したい。

 

中央は囮役が増えるのであればデイビッドを左シャドーにするのもありだが、523で守る事を考えると守備の負担が増えてリスクをとることになる。

 

川崎戦で負傷退場となった宮市は復帰が出来るのであれば左WB、シャドーでの起用が想定できるし、外国籍枠でアラウージョが使えないのであれば右WBも想定される。

 

2回目の柏戦、そして川崎戦を見てもウイングに何とかして下さい状態ではもうどうにもならないのがハッキリしたのだから、特別なウイングを失った事を自覚し、今いる戦力の最大有効活用を模索しないとJ1残留は遠のいていくばかりな気がする。

 

マリノス試合後ざつだん・25ルヴァンカップ準々決勝vs柏レイソル連戦 覚悟を決めた地上戦で見えた事と改善点は

2025年9月3日と7日、横浜FマリノスはACLE進出ボーナスによりシードされたルヴァンカップ準々決勝で柏レイソルとのホーム&アウェー連戦に挑んだ。

 

国際Aマッチウィークを当て込む割り振りで、ACLEが無ければ過密日程にはならないルヴァンカップという事もあり、柏レイソルにメンバーを落とす必要は無く、前回対戦した5月14日のリーグ戦ではサンドバック以下の餅つき大会だったゲームを繰り返さない準備がマリノスには求められた。

 

この点、町田&神戸のJリーグロングボール主義2強との対戦では1分1敗と結果は出ていない物の、大島監督以下コーチ陣による前任者達からの変化として、対戦相手をベースにするゲームプランを用意するという、ごく当たり前の試合に対する準備が確認出来た。

去年からチームに居たのだから、千載一遇と言えた昨年のACL決勝アウェーゲームで披露して貰いたい手腕であったが、これを実践しているのは当時いなかった人物である可能性が高いとも言える。

 

 

バチバチの地上戦

 

これが覚悟ってもんだ!

 

現在のJ1リーグでは異質な存在になった地上戦最強を誇る柏レイソルに真っ向勝負を挑んでみた!

 

タイトルで全部説明していく現代のライトノベル小説風にタイトルを付けるならこんな感じだ。

 

衝突するマンツーマンハイプレスと保持、神戸や町田にはお付き合いのロングボール60本オーバーを蹴り込んだが、1戦目はレイソルの46本より少ない41本。

 

アル・ナスル戦を彷彿とするような餅つき大会の影は見えず、保持率は49-51%、パス数は426-447、クロス数では僅かに優勢、エリア内タッチ19-22、ファイナルサードエントリー51-56と若干の劣勢だった。

 

何よりもゴール期待値は3.67-1.50、レイソルはPK分の0.76を含んでおり、1-4と言うスコアは最早、サッカーという競技に不具合があると言える水準だった。

 

最大のチャンスは65分にFK再開から天野のスルーパスを受けたデイビッドのシュートから始まる連続シュート。ゴール期待値的にはPK相当の2本が含まれており、一連の流れとして1.5以上のゴール期待値を稼いでおり、1点は取りたかった。

 

また、この様にゴール期待値は最初の一本がビッグチャンスで続けて二本目もビッグチャンス!となると合算された数値は跳ねやすいが、一連の流れで短時間でシュート3本打ったけど、決まっても1点だよねというシーンがあるので純粋に足し算をして、それを見て3.5!!とか言っても意味が無い事があるのは注意したい。

 

跳ねてる分を別枠にすると 2.03-0.74(ハネ物枠 デイビッド連続BC1.64-PK0.76)の様な表記になる。益々、なんで3点取られるんや…という数字になったのだけど。

 

なお、1試合目は順当として、2試合目ではゴール前にボールが来ない事もあって、デイビッドは機械採点的には2試合連続で両軍を通じたワーストプレーヤーになってしまった。

 

 

 

全く異なる保持のロジック

 

そして勝ち上がりには大量得点が必要であった2試合目だが、逆にガッチリ抑えられてゴール期待値は0.51-1.07と統計通りに順当に完敗。ボール保持も44%にダウンし、シュートも僅か6本では3点差はひっくり返せないだろう。

1試合目が統計通りに勝っていたなら理想的なゲームだったが。

 

なんで1試合目はあんなにチャンス作れたの?と試合の細部を見て行くと偶然的な人選が生み出したんじゃね、という感想が起きてきた。

 

一気にゴール期待値1.67を稼いだ65分のシーンはFKからの早いリスタートと言う点もあり外して考えるが、加藤のセンターバック、フリーダムな天野、右サイドバック山根というビルドアップ部隊の人選がレイソルに混乱を与えた。

 

DFラインの前を自由に動く天野、山根の偽SB化と加藤は時に大外に立ち、渡辺が最終ラインに下りるシーンもあり、マリノスの保持攻撃は今期最大の流動性を見せた。

 

典型的なシーンが11分、山根のミドルシュートがポストをかすめたシーン。

 

渡辺が下りて3枚保持、加藤は外へ移動

 

山根に当てて落とす、諏訪間がダイレクトで天野

天野は振り向き様、サイドの井上に展開。

 


両WBをつり出して、ボールが中央にある状態の為、レイソルの3バックは大外のWGを捕まえられず広大なスペース。

 

この日のマリノス流動性による数的優位というよりも、技術的優位で同数を破壊していく風間スタイル。ボールのハマり所になりがちな所では、山根、天野、加藤の切り抜け力を活かして打開。

その流動性はフィーリングの領域に達し、加藤が3の真ん中に居て、渡辺が右、山根はセカンドトップの様な位置にいる時もあったが、中心で漂い続けたのが天野だった。

 

運動量、チーム1の技術力、球際の強さ、もし今後も大島監督が後方でボールを保持したいのであれば、その中心に置くべき選手であるのが改めて確認出来た。

 

特にオープンになった瞬間に打ち抜いてくるロングパスの質マリノス中盤のスカッドで変わる者が無い別格の質を有しており、デイビッドの様な選手にとって、最も必要な中盤後方の選手と言える。

 

10番ではなく6番、彼は個でゲームを支配した遠藤保仁の系譜に連なるJ1リーグ屈指のプレーメーカーだ。

 

 

 

だが、そもそもレイソルの保持とマリノスの保持では決定的にロジックが異なった。飯倉は足元の技術が高い事は間違いないが、ポジショナルプレーと言う概念を持ち合わせていない。

 

例えば16分、GKを含んだ3枚、そしてファーストラインの裏に立つ2枚。

 

典型的な見なれた中央+2の圧倒的な数的優位の保持だが、飯倉の選択肢はいきなり右サイドの山根へパス。頭を抱える。

 

 

 

フリーでもなければ後ろ向きに走っている山根にパス、当然即ハマる。

 

 

大島は何も問題と思っていないようだ。

 

GKを含む+2状態ですら前に進むロジックを持たないマリノスは個に頼るしかないとも言える。

 

風間スタイルの継承者がここに現る。

 

が、当然これは構成メンバーが限定され、山根、加藤、渡辺、天野の全員がビルドアップ部隊にいるのが求められるだろう。誰か一人でも抜けたら、喜田やジャン、松原では実現不可能な超属人的なスタイルと言える。

 

 

飯倉が中央の数的優位を捨てて、いきなりSBに蹴る選択は試合中に何度も繰り返されており…(また下がっていく山根に)

 

 

 

例外なくハマっていたが、山根は何とかしのぐ力があった。

 

例えばレイソルの様に、サイドに蹴ったらそのまま裏を狙うという意図がチームにあればいい。マリノスが喫した先制点は正に中央レーンから外への球出しとなるCB→WBをWBがダイレクトで裏ポン、瀬川のキープから始まっている。

 

ダイレクトで蹴るから上背で大きく上回る諏訪間がつき切れずに跳ね返せない。

 

ハマり所にあえてつける事で敵は取れると前に出てくるので、それを利用しダイレクトに裏を狙うという意図が感じられる。ポステコグルーの様な横(サイド縦)ポンアタックにも通じる。

 

一方で、マンツーマンに対して安易に中央レーンから球を外に出すのはGKの+1という数的優位を失う選択であり、数的優位を失う以上は素早くリスクの低い前進を選ぶという理解の徹底が求められる。

 

 

そしてレイソルは徹底的に中央でGKの+1を押し付けてくる保持を見せる。

マリノスがマンツーマンで押し寄せようと、+1は消せない。

 

マリノスはCBマークからのカバーシャドウ、背中で消してGKラッシュを随所に見せたが、小島は尽く+1を利用したレイオフで交わし、むしろプレス決壊を招いた。

 

 

試合自体は統計的にシュート数、ゴール期待値でも圧倒的大差だったのに、ゲームとしてマリノスが支配をしている感じが無かったのは、この様に数的優位を維持したボール保持の余裕が終始レイソルに有ったからではないだろうか。

 

レイソルの選手により危険な位置でプレーさせるには中央の選手がラッシュ要員になって、落としを周囲の選手で狙う設計が良いかもしれない。ただ外されたら今度はこっちが終わりなハイリスクハイリターン。

 

トータルで見た時に、1戦目が優勢な打ち合いに持ち込めたのはマリノスにはボール保持に特化した人選が功を奏したと言え、2試合目ではそれが失われた結果、守備で均衡は作ったが平凡にゲームを支配されただけで終わったと言える。

 

 

 

井上とゴール期待値の話

 

この日、井上には左サイドにいる時に何度も良い状態でボールが入った。

が、それを殆どカットインプレーで台無しにした。

 

井上がプレーを開始した段階でどれだけゴール前にスペースがあるのか。

 

 

 

そして下手なカットインをした結果、山根の惜しく見えるシュートで攻撃終了。

シュート位置、レイソルのDF枚数、いかにチャンスが失われたのが分かる。

 

まぁ山根がシャビならシュートではなく、デイビッドにチップキックを通しただろうけど。

 

 

この山根のシュートによるゴール期待値は 0.06 しかなく、このシュートは殆ど決まる事は無い。

 

 

続いて諏訪間の自陣からロングボールをレイソルの選手が処理ミスをして裏返し。

井上の独走になったシーン

 

前にスペースはあるのに何故か止まって切り返したが、どれだけゴール前にスペースがあるのか。

 

 

 

そしてカットインからシュート

 

このゴール期待値は 0.03 に過ぎない。

先ず決まる事が無いシュートである、惜しくもなんともない。

 

 

 

 

一方で松村。

 

マリノスのわちゃわちゃボール保持に翻弄されたレイソルはハイプレスエラー発生。

デイビッドの落としてスプリントから左展開、見事。

 

 

 

減速しないトラップから一気に深い位置をとってニアのデイビッドへ

 

 

このシュートのゴール期待値は0.32だ。

 

松村は井上が得意のカットインからミドルシュートを10本打ってもまだ足りない数値を一回のチャンスで作り出した。

 

 

 

人選はクオリティに直結する

 

右利きの逆足ウイングでカットインプレーが得意な選手と言うと…

 

例えば、リベリーのゴールシーンは見た事あるだろうか?

まぐれの一撃ではなく、同じようなカットインからのニアぶち抜きは3回は観た。

 

 

 

バルセロナのヤマルを出すまでも無く、マリノスのクルークス、そして在籍していたヤン・マテウスを見ても、逆足ウイングなんてキックを活かす為のポジションな訳で、キックが無い選手が同じ様にプレーをしてどうするのか。

 

なぁ君はフランス代表どころか、日本代表にも呼ばれたことが無い、J1リーグで39本シュート打って1点しか決めた事が無い選手だよ。

 

 

マリノスは成長を待つクラブではなく、アジアで勝って日本を代表するクラブを目指しているんでしょう?

 

これは新体制発表会で打ち出された中山社長によるクラブの指針である

 

ならば、マリノスは逆足ウイングとして既に結果を出した選手を探してくるクラブではないのか。それでは右足で何回ミドルシュート決めました?みたいな。

 

仮に選手の成長を待つというやり方があるとして、マリノスもそうなんだとして、なぜマリノスを応援する皆さんがずっと期待していた椿や津久井は成長を待とうとしないのか。やっている事が滅茶苦茶だ。

 

 

まぁ、この2試合を通じてのワーストプレーヤーは間違いなく尽くチャンスを潰した安くないコストをかけているデイビッドではあるのだが、一方でセンターフォワードとしているべき所にいる確かさを見せたとも言える。

 

失敗の理由も選択や判断の失敗ではなく、どちらかと言えばコンディションの問題で、欧州シーズンで動いている事から、これからまだ上げていける選手である。

 

連戦で確認されたシンプルに落として裏へのスプリントは試合中に何度も繰り返されており、スタッツでは分からない彼の強みも直ぐにチームに浸透してくるだろう。落とし先に天野の様なクォーターバックが毎回いるかどうかは別にして。

 

 

この点で、なぜ2試合目でプランを変える訳じゃないのに天野をボランチに使わなかったのか。ターンオーバーという大義名分があるかもしれないが、それならやり方を変えるべきだった。

 

もっとも、現状のマリノスにとってルヴァンカップはそれ所じゃない大会ではあるので、今後を見据えれば後方でボール保持したいなら、天野抜きじゃ成立しないのが明らかになったのは収穫とも言える。

 

ボールを保持したい時はボランチに天野+山根、加藤がSBで渡辺をインサイドハーフで使う位に人選を徹底するべきだろう。谷村や植中を左WGで起用し、鈴木や宮市を左SBで大外担当にする左右アシンメトリー構造が得点力を向上させるのではないか。

 

 

 

ゲームプラン

 

 

かなり流動するが数的のロジックは存在しない為、同数を個でどうにかしていく、風間スタイルでボール保持。プレス回避から天野の球出しで裏と左右スペースへ素早く展開。

ファイナルサードでは黄色4人組の内、2人までがボールより前に出ても良い316に変化。

 

時間経過と共に、黄色が誰か一人でも欠けたら成立しないので、その時点でボール保持のロジックを変えるプランB3421に移行も用意。

 

試合中に中央3人を解体するイメージなら、ボランチに喜田やジャンでリフレシュ、同時に井上などをシャドーに配置(例 64分交代2人 渡辺→ジャン、天野→井上)

 

続いて両WBを補強すると前への推進力は保てそうだ。

(76分交代 鈴木→宮市 クルークス→オナイウ)

 

3バックから対角線のロングボール、WBを囮にシャドーの裏抜けなどロングボール中心にスペースアタックを繰り返して疲弊した敵DFを攻めていきたい。

 

今週の横浜F・マリノスざつだん(25/08/21) ヤンの移籍情報や新加入選手に週末は町田戦

J1残留へ向け残り3か月半、12試合のリーグ戦と不確定なルヴァンカップを残す横浜F・マリノス

 

2シーズン以上、チームの主力であったヤンの退団報道、欧州の移籍期間よりも先んじて2025年8月20日に終了となるJ1リーグ第2ウインドーでの動き、9連勝中と今最強の町田を迎える週末のゲームについて、ざつだんである。

 

 

ヤンの移籍、退団に伴う話

 

クラブと選手、その契約である金額や条件に関して欧州クラブと異なり公表が行われない慣例もあり、様々な憶測と適当な数字が飛び交うJリーグ選手の移籍。

 

しかし近年では欧州以外でも決算の公表などが行われており、日本と異なりこの収入は誰の移籍に伴う入金なのか、という記載もあり、そこから後に読み解く事も出来るようになった。

 

この点、ヤン・マテウスについてはマリノスに移籍する前、ブラジルのパルメイラスからポルトガルのモレイレンセにレンタル移籍しており、この際にモレイレンセは20万ユーロで50%の経済的権利を獲得している。そしてレンタル期間が終了するタイミングでマリノスにレンタル移籍し、後に買取が行使された。

 

マリノスからパルメイラスへの支払いは22年、23年、24年と分割して行われており、確認できる合計は約120万ユーロ。同時にヤン・マテウス売却の収入として、モレイレンセからも23年と24年に計35万ユーロの売却益の分売を得ており、もしも売れたら30%程度払う50%の経済的権利、だったと推測できる。

 

以下は上記の情報を統合した推測となる

出来高支払いは除外 例えば25年分に生じるかもしれない)

 

マリノス → パルメイラス 120万ユーロ支払い(3年分割)

マリノス → モレイレンセ 120万ユーロ支払い→ パルメイラスに35万ユーロ

 

当時モレイレンセは確かに当初200万ユーロを要求していたが、当時のヤン・マテウスの価値からすると高すぎであるし、実際に50%保有していたパルメイラスにそんな金額は振り込まれていない事から、これをベースにした400万ユーロという推定は間違い

 

またパルメイラスが受け取った総額は決算書から155万ユーロであるが、モレイレンセからの分配を含んだ金額であり、これを2倍にするだけの300万ユーロも間違い。

 

パルメイラスとモレイレンセがそれぞれ経済的権利を50%を保有しているという記載はあるが、ヤンの売却に伴う経済的権利における比率が書かれているだけで、つまり取り分は50%と書いてあるだけに過ぎない。

 

パルメイラスの決算書から両クラブが売却益を得ているのが確認出来る為、マリノスが50%しか買い取っていないというのは間違い。

 

いわゆる転売分配金等の契約及び権利は不明。

※次にヤンが10億円で売れたら1億円分配してね、みたいな契約。

 

当初は本ブログ等でも確認されたブラジルの報道などから総額150万ユーロ前後という前提で話していたが、以上からもあくまでパルメイラスが受け取った総額であり、経済的権利の比率、記載された金銭の額から、パルメイラスの120万ユーロを50%分とした総額約240万ユーロ前後(出来高等は不明)に訂正する。

 

 

続いて、今回はヤンの移籍金をマリノスがいくら得られるのかは500万ドル(429万ユーロ)、300万ドル(257万ユーロ)と情報が錯綜しているが現段階では移籍が確定していないのだから不明。

 

しかし、ここからは情報を統合した推測になるが、この2年で特にアジア圏ではヤンの市場評価が高まっているのは間違いなく、またマリノスが支払った金額が240万ユーロ前後である事を考えると、ほぼ同額で手放すのは考えにくい。

 

契約更新が出来ないなら売るという判断はオフシーズンにやる事で、今の順位で出来る事ではなく、クラブに拒否権が無い状態の移籍、つまり満額の移籍金=契約解除金が提示されたと考えるのが自然であり、その設定額は400万ユーロ前後と考える。

 

唯一不安があるとすると、カタールSCは王族関係者がトップのクラブだが、トップクラブは浦和などを完全に凌駕するカタール国内では、かなりお金が無い方のクラブであり、400万ユーロは支払った事が無いレベルの最高額。

 

ただし、クラブのスポンサーは手堅い業績のグループ企業であり、安定した経営から3年分割などの条件でまとまった可能性はある。

 

 

 

新入団選手

 

エウベルとヤンを失った横浜F・マリノスは同ポジションとなるウイングを2人、完全移籍で獲得した。

 

一人が仙台でプレーするオナイウ情滋、もう一人は日本でのプレー歴も長いジョルディ・クルークス。今季、所属チームでプレーしたキャラクターとしてはエウベルとヤンをイメージする選手を探したと思われる。

 

 

オナイウは今期が転機、従来は右サイドでプレーしていたが、エース相良の怪我で左サイドに抜擢されると、右利きの逆足ウイングとしてプレーの幅が広がりつつあった。

 

チームではCKを蹴る事もあり、クロスの良さは現時点で井上や宮市よりも上かもしれない。ちなみにヤンもクロス成功率は同様に低い。

 

カテゴリー差はあるがクロス成功率比較(Jリーグ公式)

 

オナイウ 29.4%

井上 15.7%

宮市 16.7%

参考 J2 椿 直起 25.6%

 

また、いわゆるサッカー界的な基準の50m5秒台と言われるスピードだが、J2はトラッキングデータが甘くトップスピードは不明だ。J1で時速何㎞を記録するのかは楽しみな所。トップスピードだけでなく加速力で置き去りにするシーンもある。

 

 

ほか、今期J2でプレーする”卒業生”達とのゴール前の仕事数を比較

 

椿 直起 左WG 26試合23先発 1899分 3ゴール4アシスト

津久井匠 左右WG 26試合22先発 1882分 4ゴール2アシスト

※水戸→大宮移籍の為 2チーム計

 

オナイウ情滋 左WG 17試合13先発 904分 2ゴール3アシスト

 

与えられたプレータイムを考えれば、躍進中のチームで活躍する”卒業生”達と遜色ない活躍を見せていたと言える。プロ3年目、出場機会が増えつつある選手で、余白は十分残されており、そこへの期待感は少なくない。

 

 

そしてもう一人がジョルディ・クルークス。

 

カットインというよりも左足で蹴るマン、スルーパスを受けた時は素直に右足で蹴るパターンが多いので、開いて止まってるところにパスをすれば(特に左足側にパスをすれば)、その後のプレーはほぼ100%がクロスとチーム全体が予測しなければならない。

 

それはもう特徴的で、蹴る前に一切中を見ない。最初から誰かに合わせるというつもりが無い。この位置からどう蹴ればゴール前に飛ぶかという経験を積み重ねており、ちゃんとゴール前にボールを送る事に集中しており、それを決められないのは自分の責任ではないというスタイルだ。

 

その迷い無く行われるボール蹴り出しの姿はブレる事無く、型を通り越した伝統芸能、正に練り上げられたクンフーを感じると同時に、受ける側となるCFは勿論、セカンドトップと左WGの人選も重要になってくるだろう。

 

ただ、東京ヴェルディ戦、清水戦を経過した今のマリノスで問題となるのはどうやってそこまでボールを運ぶのか、という事になるかもしれない。

 

 

個人的な意見としてはそれでも”どうにかなるタレント”を要望していた。

 

理由としては今のマリノスは2年以上に渡ってウイングさん何とかして下さい、という個人能力依存でどうにかしてきた状態であり、当然それは改善を目指さなければいけないとして、新シーズンに能力が高い監督を選定した上でやるべき事であり、大島監督にそれが出来る能力があるのかと言う部分には懐疑的で、今から始めて大丈夫なのかという不安が大きい。

 

 

 

町田戦

 

無策でいけば9連勝(公式戦11連勝)と勢いに乗るチームに飲み込まれて終わるのは想像に難しくない。ACLEの苦しみを他チームが味う順番になって、敵は何も用意する時間が無い中2日というメリットが今後も回ってくるとして、果たしてそれを活かせるのか。

 

先ず町田はボール保持、非保持において、プレーする位置でチームとして何をするのかが明確であり完成度は高い。保持ではロングボールの前進は力強く、カウンターも強力でスローインを含むセットプレーも上手い。

 

非保持では練度の高いマンツーマンハイプレスと、堅牢な541撤退守備を誇り守備の安定度も高い。一方で単調なクロス攻撃が目立つ試合もあり、不安定なミドルゾーンブロックというマイナスも確認出来、付け入るスキはそれなりにある。

 

つまり、非保持ではロングボールによる縦ずれによる陣形の間延び&スペース利用を防ぎ、単調なクロス攻撃に終始させ、保持ではハイプレスを迂回しミドルゾーンの攻防から一気にゴールを目指せば、彼らは瓦解するだろう。

 

 

 

<vsハイプレス>

 

町田はCFがアンカーに入る選手を見てシャドーでCBを見る。

WBが強気な設定で両SBに突撃する形でマンツーマンを敢行

 

・外されて両WGを使った攻撃にひっくり返されるシーンもある

・例えば広島の3CBと比べると、WGへの距離感が甘い

・GKからWGへのルートへ安定したロングボールが蹴れるか

 

 

 

<対抗策>

 

・天野(CH)を積極的に球出しへ関わるタスクで送りだす

・多分、異常な位に関わって敵は勝手にバグる

・目標はボールタッチ95回、パス90本、12㎞走る、君なら出来る

 

・CFが大きく下りる、マンマークの指令で中央CBは追随義務

・両サイドCBは困る(鉄則に従い締めるか、でもWGは?)

・GKか天野、CBがWGへロングボール

 

 

この時に、セカンドトップは井上の方が嫌がらせの火力は上がるかもしれないが囮なので植中でもいい。とにかく敵にストレスを与え続け、気持ちよくプレスからのボール奪取を繰り替えさせない事だ。

 

CFとスイッチで中央裏へ突撃すると益々両CBは絞りが必要になるし、ロングボールを蹴る際は中から外へ蹴ったボール(GK→WG)に中から外へ向かって対応するCBは外にクリアが増えスローイン獲得で前進完了となる。

 

一番良くない蹴り方が、真っすぐ蹴って敵CBがマリノス陣内にヘディングを落としてくる事。これが試合中に繰り返されたら、監督以下コーチ陣はこの試合に正しい準備をしてこなかったと受け取って良い。

 

参考例としてはC大阪戦の前半16分前後に、これと類似シーンを仕掛けられハイプレス失敗していた。ただしC大阪に再現しようと言う意図が見られず。

 

 

 

<緩すぎ!?ミドルゾーン>

 

あくまで比較だがハイプレスと撤退に比べると急に怪しくなるところ。

ゾーンでしっかり構えだす523、541とはならないのがミソ。

 

相馬は後ろを気にするが、特に西村は気分次第で前にフラフラ前進する。シャドーの人選が重要で、特に西村の裏でありボランチの脇をいかに上手く使えるか。

 

町田をフルボッコにしていたヴェルディはキープレーヤーの森田が好き放題暴れていた。左で侵入保持を安定させ、右で仕留める形でチャンスを連発するも染野が連続クリアで失点を防いだ。

また相馬はボランチ脇をケアするが、今度は右に開いた宮原への対応が遅れ、WBを送り出して松橋を見るCBというマークのズレを使って右サイド攻略。

 

 

 

マリノスだと立ち位置は両ボランチ脇を定期的に攻撃する為、433の方が良い。

 

天野には球出しタスクを与えるので前に行かずシャドー脇で森田ロール、敵のボランチ脇と大外を誰が担当するのか左WGとSBの人選が重要。

 

後述する守備も考えると左SBに宮市でそのまま大外、左WGには井上でインサイドでプレーをさせたい。これは右CBに入る岡村が裏への動きに弱い、それを警戒して前に潰しに出る動きに躊躇がある事、これに最近は中での受ける動きとショートパスに才能を見せる井上をぶつけてみたい。

 

右は運べるSBとして加藤がいいかもしれない。

 

 

<vs撤退541>

 

またローブロック541は堅牢だが、相馬じゃないサイド(=昌子じゃないサイド)は引き続き狙いで、ボランチ脇のスペースを徹底的にチームとして意識したい。

 

・左からボランチ脇狙い、岡村を井上へ食いつかせる

・宮市は斜めランで岡村のスペースへ

・天野を押し出してニアポケットか、ファーサイドクロス

・右シャドーが西村なら守備貢献度は低く441に出来る

 

 

・ファーストトップは谷村かデイビッド

・理不尽なヘッドを期待するなら谷村

・前に強く裏に弱い菊池にストレスを与えるならデイビッド

・右WGは謎の得点力を発揮するゴール期待でアラウージョ

 

 

 

<vsロングボールメインな325>

 

重要なのはタスクと人選。

 

ハイプレスは縦に長い陣形、谷のキック力で回避されやすい。

蹴り先は右の望月、中央は藤尾なら裏、オ・セフンならポスト狙いが増える。

 

ゴール前では単調なクロス攻撃、セットプレーかロングスローでワンチャン。

正直、相手のミス待ち期待という部分も結構あるが、ミスをしてしまうチームが目立つ。チーム決定力は高いのでリードしたらカウンターも活きる。

 

シュート成功率 リーグ3位

1試合平均のゴール期待値1.321 に対する実ゴール1.46 +0.139

 

 

重要なポイントは

・左SBは宮市で望月と戦ってもらう

・縦ポン(CF)はキニョーネスが対応、相方がカバーで役割を明確に。

・全体的に間延びしてしまい、被ロングボール後にスペースが出来ない様に

・ファーストラインとバックラインの距離

・1,2列目は蹴られた後のプレスバック

 

 

外に誘導し、敵WB→CBのバックパスを起点にミドルプレス開始

保持で中に差してくる縦パスはそれほど脅威ではなく、カウンター機会

カウンターは両WGでWBの裏を突いていく意識の統一

 

 

まぁ、これらはあくまでも机上の空論のお遊びで、プロフットボールの現場にいる皆さんはとっくに分かっている事だろう。現実への実装が難しい訳で。

 

さて、最近思うのはご存じの通り、近年Jリーグでは523などでハイプレスをするチームが増えている訳だが、大島はキューエルのチームでコーチをしている時に、キチンと自分のチームを何故得点できたのか、どうして優勢だったのに劣勢になったのか、どうすればよかったのか、という研究をしていただろうか。

 

正に今こそ在籍し続けている蓄積のメリットを引っ張り出す時なのではないかい、と思うのであった。

キューエル式415は523でプレスをかけるのに結構面倒くさくないかい?

 

横浜F・マリノス ヤン・マテウスも移籍…シン・夏の戦力大編成

2025年8月18日、週末のゲームではJ1残留に望みをつなぐリーグ戦6勝目をあげた横浜F・マリノス。試合後には何かを予感させる涙を見せたヤン・マテウスにチーム離脱の動きが報じられた。

 

これは以前に試合後に開催しているスペースで語ったように、ヤン・マテウスの市場評価額(目安指標)はマリノス入団時の60万ユーロから160万ユーロに激増しており、

 

マリノスはヤンの獲得に150万ユーロを費やしており※、上記の市場評価額をベースに計算すれば契約解除金の予測値は2.66倍となる400万ユーロ前後(約6億9千万円)である。

 

パルメイラス決算書で確認された分で、モレイレンセに支払った額は不明

パルメイラスはモレイレンセからの売却益分配を含んだ155万ユーロを獲得

マリノスからの直接的な振込金額は120万ユーロ

※モレイレンセが20万ユーロで獲得したとされる保有権が50%

※同額がモレイレンセにも支払われていれば総額は240万ユーロ前後と推測

 

 

今回報道されている500万ドル(7億3千万円相当)は、ほぼ予測通りの数値であり、年棒も相当に上がる内容を提示されていると思われ、全ては選手が決める状態でありマリノス側には一切、拒否権は無い売却劇だった。

 

クラブの規模やJリーグの現環境を考えれば、大きな利益をもたらすナイストレードと言える。クラブ創設以来、最悪と言えるシーズン中でなければ。

 

 

更にマリノスはロペスの売却を利用して谷村&デイビッドへの前線入れ替えをロス(損失)なく行うなど、非常にうまく立ち回った一方で、永戸の移籍、渡邊の怪我、ウォルシュの移籍などサイドバックの人員に問題を抱えている。

 

おまけにエウベルとヤンで花形ポジションであった両ウイングからタレントを失うとなれば、大きなバジェット(予算)余剰を抱えたまま座して死ぬわけにはいかない。

 

この点で、Jリーグのセカンドウインドー(移籍期限)は8月20日に迫る中、上位陣との戦いが続く残留をかけた終盤戦の戦力を整えることが出来るのか、その可能性を探りたい。

 

 

戦力流失とイン マリノスの夏予算は?

 

先ず、前線の補強についてはロペスの契約解除金が170万ユーロ、推定年俸(グロス)が2億1~3千万円であった事を考えると、

 

デイビッドの解除金=移籍金は100万ユーロ、谷村は不明だが50万ユーロを越える事は無さそうなので、むしろ利益すら出た可能性が高い。

 

年俸枠もそのまま、デイビッドがグロス推定で1億9千万円程度(イスラエル側で2倍になったと言う報道から手取りベースで推測)、谷村は3000万程度とすると年俸枠が増える事は無さそう。

 

そしてバックライン以下では永戸(移籍金と年俸枠)ウォルシュ(移籍金と年俸枠)と実績十分な選手の年俸枠が2人分空いており、トータルの移籍金=契約解除金も70万ユーロ(1億円以上)は得られたと思われる。

 

角田を獲得した事によって、契約解除金の分は130万ユーロに対して、差額の60万ユーロ程度損失が出ただろうが、年俸枠は十分に吸収可能だろう。

 

一方で、エウベルも少なくない契約解除金が発生していると見られ、角田の分と統合すればインアウトで損失は出ていないのではないか。

 

そして、そこにヤンの移籍によって大きな契約解除金の利益(7億円前後)が発生する上に、エウベルとヤンの年俸枠(推定70~90万€=1億1~5千万円)が2つ空く事になる。

 

これがマリノスの夏補強における残予算と見られる。

勿論、来年度J2降格に向けた大きな予算縮小みたいな話は織り込んでいない。

 

 

話をまとめると

 

・ロペスとデイビット&谷村のインアウトはトントン範囲

・角田の年俸分は永戸+ウォルシュの枠で十分すぎる範囲

・角田の移籍金は永戸+ウォルシュの移籍金では赤字見込み

・でもエウベルの移籍金でトントン以上になってるのでは?

・エウベルとヤンの大きな年俸枠はまだまだ余裕あり

・仮に70~90万ユーロ×2だとしてアラウージョは18万ユーロ程度見込み

・(永戸+ウォルシュ)ー 角田 = DFの年俸枠も余裕あり?

 

400万ユーロの契約解除金そのままと前線150万ユーロ以上、DFもやや年俸枠は余ってると推測。

 

以上を踏まえて、SBとウイング、それぞれ1名の補強を進言する。

 

 

マリノスの補強戦略 SB補強

 

永戸の移籍、渡邊泰基の怪我(シーズン中復帰不能)、ウォルシュの移籍。

 

SBが本職ではない角田の獲得、CBの諏訪間が復帰をしても松原がSBに専念できるだけでは問題が解決しない。

 

物理的に1人は足りない、というのが如実に表れた清水戦だった。

喜田や井上が仕方なくSBをやる姿はもう見たくない。

 

残留のためにやれる事を全てやっている結果がピッチに反映されていると言えない。

 

 

移籍になる為、リミットは残り少ないが補強候補は2人。

 

一人が湘南の鈴木雄斗。

 

184㎝でありながらトップスピードも33㎞と機動力に優れ、CBも担当可能というキャラクターはウォルシュに期待していた役割とほぼ同じ。

 

クロスの精度も優れ、攻撃面でも松原とそん色がなく、またセットプレー守備、キニョーネスを外した大外クロスへの防御力アップも期待できる。

(対空勝率 松原38% 鈴木雄斗52%)

 

水戸、山形、川崎、G大阪、松本、磐田、湘南とプロサッカー選手として条件を求めて渡りあるいた傭兵キャリア。

 

永戸が神戸に取られるのに、マリノスが湘南から鈴木を取れない理由はない、条件が全て。

 

3年契約は考えづらく、残契約は恐らく半年を切った26年1月31日までだろう。

マリノスの現状を考えれば半年後にフリーでという利益を考える余裕はない。

 

契約解除金は欧州プレミアで跳ねた分だけ赤字となったが、角田の年俸は推定30万ユーロ前後で、永戸とウォルシュが居なくなった年俸枠に関してはJリーグ下位主力級の余剰があると思われる。

 

 

 

7億もあるんだドーンといこうや

 

 

 

左が欲しいなら長崎の高畑がチーム事情も含めて狙い目だ。

176㎝とスケール感のある選手で左利きのキックは抜群の一言。

 

大分で若くしてJ1を経験しており、今期のJ2リーグ1試合平均クロス成功はリーグ3位、フットボールラボにおけるクロスポイントはリーグ4位の永戸タイプなキック型サイドバック

 

ただし、長崎での現状は厳しい。

 

シーズン開幕以降は4バックを採用し、高畑は左SBとして増山、松澤、笠柳のWG陣のレギュラー争いを眺める立場だったが、下平監督が解任されると高木監督は5バックを採用。

左WBにはウイング的な走力のある攻撃的な選手を求め、更に増山が移籍するもヴェルディから翁長を獲得した為、前途は多難だ。

 

攻撃的センスがあり過ぎて昨季は磐田でセカンドトップをやっているなど、面白いタレントであり、将来を見越して獲得を推奨だが、仮に安く済ませたいなら、レンタルを提案すれば借りれる可能性はかなり高いのではないか。

 

 

ウイング補強 日本人編

 

1人と言ったな、あれは嘘だ!

そもそもエウベルとヤンというタレント2人出てるんだから2人取るべきでは?

 

とは言え、外国籍枠余剰である事を考えると、一人は日本人が望ましく

現実的にJ1リーグからとなると20日までに決めなければならない。

 

更に、エウベルとヤンを代替可能な日本人は存在していない。

 

これを解決する方法として、先日のスペースで述べた通り、マリノスに欠けている要素を補完する別の強みを確認できる選手を獲得したらどうだろうか。

 

この点で注目できるのが、リーグ戦の総スプリント数であり、リーグ15位を記録しているのが新潟の奥村仁である。

 

今期は左サイドでプレーしており、トップスピードは33㎞台後半と衰えたエウベルと同じ位だが、チームトップの総スプリント数はマリノスに欠けている要素を十分に補って余りある効果をもたらすだろう。

 

例えばFC東京が長倉の移籍で息を吹き返したが、長倉も新潟の中でスプリント数がトップの選手だった。サッカー選手が頻繁にスプリントをするというのは一種の能力であり、頑張れば出来ると言うのは勘違いである。

 

裏へというのがキーワードであるなら、最初から走ると言う結果を出している選手を取ってくる方が手っ取り早い。

 

年俸枠として10万ユーロもかからないだろう。

 

鹿島がマリノスからエウベルを取っていくのに、マリノスが新潟から奥村を取れない理由は無い、条件が全て。

 

 

移籍金は当然かかるが

 

7億もあるんだドーンといこうや!

 

 

 

ウイング補強 外国籍のタレント

 

エウベルとヤンを欠いたのに誰も取らないはあり得ない。

 

SBの問題のように、遅々として数合わせすら進まずに、実際のピッチ上で問題が起きている様な自体は絶対に避けなければならない。

 

この点、交渉の余裕を持つ為に着目する点としては無所属選手である。

彼らの登録期限は最終期限となる9月12日であり、余裕が出来る。

 

と言っても24-25シーズン、昨シーズン末の5月までバリバリにプレーしていたが契約が満了し、次の条件を交渉中の選手を狙うと言う意味である。

 

 

タレントを求めているのに20日迄と言う期限に焦り、クルークスに飛びつくようなパニックバイはアサニの時と同様にオススメしない。

 

その理由は以下となる。

 

24シーズンのJ1データを見ると、J1リーグトップ水準のヤンよりもトップスピードは1㎞以上遅く、またプレー時間1分辺りのスプリント数もヤンの半分しかない。

 

つまりヤンよりも、遅くてスプリントしない選手と言える。

 

更に1試合辺りのドリブル成功数と成功率は0.4 (47%)で、昨季は悪かったヤン1.5 (43%)と比較しても、ドリブルを仕掛けるタイプとは言えない。

 

あるのは一芸、ペナ角付近でボールを持たせたらカットインしてクロスを繰り返すだけの終盤砲撃用マシーンとして、ヤンの代わりの2番手なら全然良いが、ヤンを代替するのは不可能である。

 

ヴェルディ戦を見ても、清水戦の後半を見ても、どうやってそこまでボールを運ぶのかが、まるで見えてこないチームでは相手が引いてくれる終盤じゃないと活躍するイメージが出来ない。

 

ボールを運ぶ、引き出す選手が欲しいんだけど?

それとも安定して運ぶ設計作る監督に変えてくれます?

 

 

そもそもヤンを代替するかどうかは別に、2番手水準な右の逆足ウイングとしてはアラウージョを既に獲得しており、同じキャラクターな選手を取る意味はあるのだろうか。

 

欠けたピースと言う点で、左サイドでエウベルを代替する選手の方が必要じゃないか、という視点もある。

 

 

そして、契約解除金がかからず、20日というリミットを気にする必要がない無所属選手としてデイビッドと同じイスラエルリーグで結果を残している選手として紹介したのがジョルダン・ボタカである。

 

 

フリーになったので急遽作られたハイライト動画が、彼もチームを探している感が漂う。

 

日本人御用達のベルギーはシントトでキャプテンを務め、右サイドバックまでやった事がある、つまりシュートが上手い宮市というと分かりやすい

 

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そして同じく無所属ながら、より強力なタレントとして紹介したのがフォッセニ・ディアバテである。

 

 

24-25シーズンはスイスで35試合30先発 2455分プレー 7G5A

 

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この選手は両利きとも言えるタイプで、右足の強烈なミドルシュート、左サイドでもカットインからのシュートでゴールがあるし、23-24は右サイド、24-25は左サイドが主戦場と両方こなせる。

 

セットプレー崩れなどでウイングの左右が入れ替わる事があるが、彼の様な選手が居ると試合中に意図的に左右を入れ替える事も可能になる。

 

グロスで1.9億円見込みの年俸の3年契約なら総額は5.7億円。

ヤンの契約解除金を回すには十分な選手だ。

 

 

残念ながら、しばらく御用達だったブラジルリーグからは若い選手ほど直ぐに出て行く傾向が日本同様に出ており、以前にマリノスが上手くやったエジガル、マルコス、エリキ、エウベルの様な金脈は失われつつある。

 

特に、1部ではちょっと活躍したら直ぐに市場評価が数百万ユーロとヤンの倍以上へ簡単に跳ね上がるインフレ市場化しているので、今後は2部が狙い目になるだろう。

 

 

以前に紹介したサンパウロからヴィトーリアにレンタル中のエリキはヤンを代替するそっくりな選手であり、辛うじて取れそうな選手と言えた。

 

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レンタル費用16万ユーロで借りてる選手で、レンタル解消と保有権買取交渉が必要になるので、もう20日までには間に合わない

 

 

他にも例を出すと、俺達のバイーアでプレーするエリック・プルガの市場評価額はヤンの3倍以上だ。(実際には2倍以内?)ドリブル力はあるが、シュートとアシストは価格に見合ってないように感じる。

 

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ちなみにバイーアは2023年にCFGが株式の90%を取得したシティ仲間になっている。

 

 

 

チームの現状

 

本当にウイングにリーグ屈指のタレントがいる強みを失って大丈夫なのか。

 

マスカットの失敗から個に依存し、更には結果を何一つ示していない未熟監督が4人続き、もはや個しかないチームになり、それはより高いレベルを目指すなら改善の必要があるとして、では今、既に大島監督は就任して1月半経っているが、個に頼らない柏レイソルの様なチームを構築出来ているのだろうか。

 

リカルド・ロドリゲスの様な変化をチームに起こせているか。

 

ポステコグルーもリカルド・ロドリゲスもキャンプインから1月程度しか経っていない開幕戦からチームは明らかに変わっていたが、大島のチームは就任から1月半経つが、インターバル期間もあったが、同様の変化を感じるだろうか?

 

 

本当に今、ウイングからタレントが居なくなって大丈夫か?

 

いっそ、どうせスクランブルなのだから割り切って、8月末までに無所属選手との交渉を進めてAマッチウィーク(ルヴァン)で空く日程を使って、9月中旬以降の終盤戦10試合を目標に戦力補強を進めるのが良いのではないか、と考える。