外野を黙らせろ 横浜F・マリノスに新10番の時代
皆さんご存知の通り、横浜F・マリノスの新しい10番が決まりました。
背番号に意味なんてないという意見もありますが、マリノスでは違います。
サッカーはチームスポーツであり、あくまでもチームの1ピースであることには変わりがないのですが、よりよい環境を用意することで、良い結果が得られるのであればWin-Winと言えます。
先日、スーパーボウルでは歴史的大逆転があった訳ですが、起点となるQBにいい仕事を出来るように、皆が状況を作り、QBはそれに応える仕事をする、チームワークというのはそういう事だと思うんですよね。
昨年、大活躍したと考える人は多いと思うのですが、マリノスが、チームでプレーする皆が意識し、環境を用意することで、今シーズンは更に昨年以上に活躍することが出来ると考えています。
より彼のタスクを攻撃の最終局面にシフトする事ができれば。
今までのマリノスに得点力が無い理由
昨年秋はJ1全18チーム中16番目に低いディフェンスラインと、両ウイングによる走力勝負なロングカウンターを全面で出した事で、問題は見えにくかったのですが、マリノスは長年攻撃で問題を抱えていました。
特にこれまでは中央のボックス(2人のCBとダブルボランチ)が、1つ飛ばして展開する能力、ボールを運ぶ能力が無かった為、サイドから行くしか無かったワケですが、
こうなるとウイングが低い位置でビルドアップに参加する必要が出てきます。
この場面で、トップ下の選手が、香川の様にDFラインの前でパスを受け、即ターンしてFWとワンツーを仕掛けたり、
シルバみたいに敏捷性と、個人打開スキルがあり攻撃にスイッチを入れるような選手であればいいのですが、
そんな選手が居ないマリノスの場合は、敵陣を前進する為に皆でサイドバックを押し上げていく、
という作業に取り掛かります。
問題点は色々あるんですが、先ず仮に上手く行ったとして、ウチのサイドバックはマルセロなのか、
中で待つ、ボックスで勝負をするFWはクリスティアーノロナウドなのか、2人でやれんのか、と。
昨年、サイドバックは縦に突破してのクロスが得意な訳でもなかった右利きの金井でしたし、
中にいるのはセンターバックとポジション争いして敵陣空中戦で高い勝率を記録するFWでもない。
それは選手も解ってて、やっても無理なので、サイドバックは縦に勝負しないし、早いタイミングでクロス入れるみたいな事を殆どやらなかったですよね。
なので、もう一度、今度は上がったサイドバックを起点に、いわゆるペナ角攻撃が始まる訳ですが、
手間が掛かる分、遅いですよね、敵が密集陣地を形成する時間が有り余る。
後ろのユニットからトップ下の選手が流れてボールを受けてから始まるペナ角攻撃よりも断然遅い。
ここで監督は、構造の変化による解決ではなく、新トップ下が予想されるバブンスキーにシルバを期待してる可能性はあります。
(勿論天野も候補ですが、そういうタスクがこなせないとこの場合ポジションはない)
カイケや翔さんが、FWとして能力が足りないのはあるとしても、2013年を思い出しましょう。
あのマルキーニョスだって、優勝争いしてる間、3ヶ月以上ノーゴールだったじゃないですか。
サイドバックからクロスは来ないし、裏狙うスペースも無いし、足元に入っても周りに誰もいないし、そりゃ無理ですよと。
これが正に煮詰まった2013年の最終節は、この密集地に戦力を小出しに投入してからボールを取られ、
その流れでカウンターから決勝ゴールが決まった様に、リスクもあってトータルで効率も悪い。
この形で大宮には以前、何度もやられたように偶然じゃない訳です。
また、この極めて遅いペナ角攻撃が好きだった中村、小林、兵藤が全員チームからいなくなり、
ボール受けたらそのまま縦に勝負してクロス入れる様なサイドバックが沢山入ったのは印象的です。
そうみると、多少、カイケはカワイソウだった部分があると言えます。
例えばサイドバックがドゥトラで、FWが久保、後は2人に任せてリスクは侵さないぜ行って来い作戦なら
それはそれでリスクヘッジとして有りだし、選手のクオリティ次第で十分得点出来るはずです。
今年、新10番、彼こそが攻撃の中心点になるのであれば、やはり高い位置、
得意な位置、ワントップに近い位置に居られるように昨年秋のバージョンアップを期待します。
彼が、いい状態でボールを受ける、受けたら即、スイッチをオンにしていく、だから敵のDFラインは急対応しなきゃならない。
この為にも後ろのビルドアップには参加せずに、よりタスクを軽減して最終局面の仕事に専念させたい。
そうなった時、Jリーグで誰が、どこが、止められますかね。
ワクワクします、彼の更なる飛躍に。
ぼくのかんがえた() ショウタイム
私が考える右サイドに翔さんが入ると得点が増える構造は以下になります。
後ろのユニットに任せ、ビルドアップには参加せずサイドバックを貼り付けにする10番。
DFラインから浮く&サイドバックが突進する事で敵SBに迷いを与えてフリーになる10番。
即スイッチオンで突進を開始、敵DFラインをパニックする10番。
(この時点でシュートもFWとの連携もあり)
中に詰まらせてからの右にどフリーで待ち構える翔さんを発見。
マリノスの新10番に負けない武器、J屈指の右足が唸る。
\( ‘ω’)/ウオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーッッッッッ!
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