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横浜F・マリノスの目標達成指数 ポゼッションエクスチェンジ(造語)

多くの人にとって 『マリノスが狙い通りの良いプレーを出来ているのか』 解る指数を思いついた。

 

これは、なぜ、なにを、何のために、と明確な指針がスポーツ面における最高責任者が提示してくれたので、適用できると考えている。

 

 

speir-s.hatenablog.jp

 

この点において、ドル氏のプレゼンでは、マリノスにとって攻撃的とはなにか、について、シュート本数だ、と明確に定義されている。

 

シュート本数を増やす為に、アタッキングエリアへの侵入回数を増やすんだ、出来るだけ素早く前に進むんだ、そして素早く進む為に仕掛ける回数を増やさないといけない、と非常に解りやすい説明でした。

 

 

 

だが、命名というのは難しい。

 

マリ指数(マリノス的目標達成指数)、ポスティング(ポステコグルー&レイティング)、ドルPX(ポゼッションエクスチェンジ=ボール保持変換)、

 

色々考えると意味合い的には マリPX(マリノス・ポゼッション・エクスチェンジ) 辺りが適当だと思うが、いかがだろうか。

 

 

 

 

マリノスは何の為にボールを保持するのか

 

 

今の日本サッカー界では、自身で勉強や調査をせずに、あくまでも自身の今ある知識で消化と認識をする為に、とにかくレッテルを貼り付けて矮小化を行う、という傾向が、メディアレベルですら目立つ。

 

これは、マリノスはハイラインでハイプレスという戦術なんだ、みたいな、お前の頭は未だに加茂ジャパンだろ、みたいな行為を指す。

 

更に、これら手法は試合分析にまで波及し、特に今季は『ボールを持つだけのポゼッションは意味がない』という、倉庫から引っ張り出してきた古臭いカビが生えた批判が予想される。

 

 

マリノスはボールを持つこと、ボールポゼッションを第1目標とはしていないし、なぜボールの支配率を高めるようなプレーをするのか、も明確化している。

 

この部分について、小学生にも解る様に言うと、マリノスは、沢山シュートを打ちたいから、沢山攻撃する必要があって、沢山攻撃する為には、沢山ボールを持っていないと出来ないよねー。

 

 

よって、最終結果として、得点できないから負けたとして、一つ覚えにボールポゼッションは意味がない、というのは的外れであるし、マリノスがゲームにおいて目標を達成したのかどうかは、それぞれの項目について、段階的に見ていかなければ、正しい批評は出来ないと言える。

 

 

 

 

マリPX

 

 

先ずボール支配率、ボールをどの位、持つことが出来たのか。

 

これはボール支配率という、今では一般的になった事で、サッカー中継では必ず出てくるデータにより推測ができる。

 

また、時計が止まることがないサッカーの実プレー時間※(アクチュアルタイム)は60分以下と言われており、実際にボールを保持している時間は、こちらをベースに考える。

 

(※審判が判断して時計を止めた分は、アディショナル(ロス)タイムとして全て消化される。)

 

つまり、ボール支配率60%における、実際のボール保持時間は、60分の60%なので36分(以下)となる。

 

 

次に、重要なのが、このボール保持時間をしっかりと攻撃に変換する事が出来たのか、という視点であり、マリノスにとって攻撃とはシュート本数を意味するので、シュート本数を攻撃時間で割る。

 

 

1(分)攻撃時間を、何本のシュートに変換できたのか、という思想に基づく指数、

 

これが マリPX(マリノス・ポゼッション・エクスチェンジ) となる。

 

 

※実際にはアクチュアルタイムは55分程度であるし、毎試合変動するものであり、更にゲームにはどちらのボールでもない中間という物も存在する為、指数の数値に /分 の様な単位を付けるのは望ましくない。

 

 

 

 

マリPXの参考値

 

データは年間の平均値(by フットボールラボ) 

 

 

ケース① 2017年リーグチャンピオンである川崎フロンターレ

 

平均ボール支配率 56.2%

平均シュート数 14.7本

 

マリPX 0.436(四捨五入)

 

 

 

ケース② 2017年2位 鹿島アントラーズ

 

平均ボール支配率 53.6%

平均シュート数 15.2本

 

マリPX 0.473(四捨五入)

 

 

 

ケース③ 2017年 7位 浦和レッドダイヤモンズ

 

平均ボール支配率 59.6%

平均シュート数 15.2本

 

マリPX 0.425(四捨五入)

 

 

 

数値的には、2017年に上位陣で最も高いチームはセレッソの5だったが、彼らの年間平均ボール支配率は50%を下回っており、これは宗教の問題で、沢山攻撃をするのに、沢山ボールを保つ必要が無い、と考えるチームも存在する。

 

この点では鹿島も、ボール支配率が55%を切っており、攻撃を沢山するには、ボールを持つ時間も沢山合った方が良い、という概念がチームにあるか、どうかは重要になる。

 

マリノスは、その概念においてボールを保持したいと考えているので、ボール支配率55%が、最低目標になるだろう。

 

 

また、マリノスの場合、通常の基準では不十分と考えられる。

 

例えば、2017年のレッズは年間の平均、ボール支配率、シュート本数、ともにリーグ1位の数値を記録しているが、前年2016年よりも低迷している。

 

 

ケース④ 2016年 年間勝点1位 浦和レッドダイヤモンズ

 

ボール支配率 58.6%

シュート数 17.4本

 

マリPX 0.497(四捨五入)

 

 

マリノスのボール支配率が年間平均で60%を越える可能性を考慮した場合、それはJリーグ史上に存在する極めて特異的なチームと言え、

 

目標値となると平均シュート数は17本以上の、マリPX 0.472(四捨五入)と推測される。

 

 

 

 

これまでのマリノス

 

 

第1節 セレッソ大阪

 

ボール支配率 57%

シュート数 17本

 

マリPX 0.497(目標値+0.025

 

 

第2節 柏レイソル

 

ボール支配率 64%

シュート数 14本

 

マリPX 0.365(目標値-0.057

 

 

このように、柏戦が、いかにチームの第1目標にほど遠い、不出来なプレーだったのか、が明確化するし、

 

次に、マリPXが目標値を達しているのに勝てなかったゲームにおいて、はじめて、では第2目標以下の達成はどうだったのだ、という議論を始めるべきだろう。

 

例えば、セレッソ戦においては、被枠内シュート、被チャンス構築数、被ショートカウンター指数 が高いとして、そうなってしまった理由はなんだろうか、とか。

 

 

 

 

まとめ

 

 

マリノスにおいて、攻撃はシュートを意味する。

 

マリノスは攻撃回数を多くする為に、攻撃に必要なボールを長く保持したい、と考えている。

 

よって、この思想を反映する、重要な事、見るべき数値として、先ずボールが持てたのか、次に、そのボールの保持時間を、シュート本数にどれだけ転換できたのか。

 

 

その転換率を表した指数と計算方法は以下

 

 

マリPX (マリノス・ポゼッション・エクスチェンジ)

 

シュート本数 ÷ (実プレー時間60分×ボール支配率) = ボール保持時間のシュート数変換率=1(分)攻撃時間辺りのシュート数

 

 

シーズン目標は マリPX 0.472

 

年間平均ボール支配率 60%

年間平均シュート数 17本

 

補足:マリPXが目標を達成しているのに勝てないゲームでは、第2目標以下に問題がある。