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横浜F・マリノス試合後ざつだん 悲惨な9月とセカンドオピニオン

2024年9月、カップ戦が多く、まだまだ重要なゲームを10試合以上残す中で横浜F・マリノスがシーズン2度目の崩壊状態に陥ったのは明らかだ。

 

戦力不足は確実な下位カテゴリーである天皇杯で対戦した山口を除けば、ルヴァンカップ2戦目の札幌以降は、1-2京都、3-7光州、2-6広島、1-3FC東京と、僅か5分で西村が退場した京都戦が最少失点の体たらく。

 

チームとしての戦い方が出来るよりも、10人で必死に守る方が失点が少ないのだから、フットボールという競技の真理も見えるが、実に皮肉が効いている状態だ。

 

 

契約した監督を「フィロソフィーが異なる」事を理由に解任した主治医の判断は監督実績が乏しいヘッドコーチに、良かったあの頃みたいに戻せば何とかなると考えたようだが、何ともならないという結果を見て何を考えるのか。

 

「いや、何とかならない事は当然、想定してありますよね?」

 

「ありますよね?」

 

 

「まさか無いんですか ( ;∀;)ウェッハー 」

 

 

今回のマリノス試合後ざつだんでは、暫定ガチャに運命を委ねた様に見える主治医に不安を感じた皆さんに、セカンドオピニオンとして「ちゃんと対応すれば死にませんよ」という一服の清涼剤を提供したい。

 

 

 

前年を顧みないプロセス

 

1年のトータルで見れば、不満が多いながらも結果だけは悪くなく、多数の怪我人を抱えながら前年リーグ2位となった2024年のマリノスに求められていたのは改善をもたらす修正だった。

 

戦力編成も補填に留まる中で現状戦力をいかに最適化させ、最大限に活用できるのか、そこに大きな変更は不要だった筈だ。

 

何故ならばマリノスは既にポステコグルーで性急な変革を行った歴史があり、根本を変えるような変更をする為には、どれだけ選手を入れ替えなければいけないのか、愚かながらも体験で学んでいた筈だ。

 

リスクに見合わない自陣のボール保持、ロングボール一本で空転するハイプレス、即ゴール前のシュートにつながる脆すぎるハイブロック&ミドルプレス、被決定機の山を積み上げる杜撰なロングカウンターに対するリスク管理2023年の12月には既に分かっていた事をどう修正するのか、新監督に求められた仕事だった筈だ。

 

ところが新コーチ陣の行った事は、それらを全く考慮しない、前年を顧みずにフィロソフィーが異なろうが自分たちのやりたい事をやるという、実にギャンブル的な振る舞いであった。

 

これは受注した側ではなく、契約をする側、発注側にも大きな問題がある訳で、スポーツダイレクター以下のいわゆる強化部、強化責任者の責任は少なくない。

 

自らのチームを最も理解しなければいけない人達が、理解をしていなかったからこそ起きたミスマッチという終わりの始まりである。

 

 

 

敗戦処理という残務

 

キューエルが去り、チームに残されたのは2021年を知るハッチンソン。

 

暫定監督という役職名が既に不安を覚えるが、果たしてシーズン終了までの契約は既に結ばれたと考えていいのだろうか。明らかに暫定のままでは長すぎる期間が経過している。立場としては今季暫定ということでいいだろうか。

 

恐らく就任から数試合の結果で「これでいけるでしょう」と場当たり的な判断が行われ、今期を確定させたと推測できる。

 

 

だが残念ながら、2年前への巻き戻しも難しいという結果が出てしまった訳だが、それは当然で、今のマリノスには2年分の宿題が多数に溜まっており、アジアの頂点を目標にしようと言うクラブの競技レベルに見合わない実績しかない監督が、問題を解決するには困難を極める。

 

何しろ唯一の強みと言えるマリノスでの経験ですら、2021年を最後にチームから離れており、この間のプロセスは一切知らない。

 

 

そもそも、半年近く仕事をしたマスカットがクビにした経緯もあるし、何より同じ様にポステコグルーの真似事をした昨年の横浜FCでは開幕から10試合連続失点し、合計27失点と全く結果を残せずに、実権を失った。

 

降格したチームで、監督は残留するがヘッドコーチは退任するという珍事が起きている。契約は報酬であり、責任の所在は明らかだと言う事だ。

 

 

ポステコグルーとのコネクションを活かし、遂にはマリノスの監督まで辿り着いたキャリアに見合わない就活能力は評価するが、ピッチ上での結果を見ると芳しくない。

 

勿論、ハッチンソンがマリノスで監督になれるチャンスに賭けたいというのは正解であるし、彼なりに懸命にやっているのは理解するが、頑張っても非情に能力だけが求められるのがプロ競技の世界であり、能力を示すとは結果とイコールの意味を持つ。

 

 

就任当初は勝利を重ねたが、以前に指摘したように町田戦の後半45分はサンドバックになるチームを見ているだけだったし、神戸戦は分かり切っていたのに無策で惨敗した。

 

明らかな問題に対して何も出来ていない事は明らかであるし、その振る舞いは何もしようとすらしていない様に感じるが、それは頑張らない事や怠慢ではなく、能力や経験が不足しているからであると思われる。

 

 

キューエルを選んだ皆さんの物語として、場当たり的にハッチンソンに賭けたとして、来期に向けて新シーズンから契約をしたいという思惑があるのかもしれないが、重要なゲームを多数残す中、このまま彼は敗戦処理だから仕方ないで放置できるのだろうか。

 

問われる責任感、ハッチンソンの結果はイコール、あなた達の結果である事を忘れるべきではない。

 

 

 

2年分の宿題

 

先ず迫りくる試合に向き合わなければならないハッチンソンが理解するべき出来事として、22年から23年に何が起きたのか、という不在期間の出来事だろう。

 

J1リーグにおけるフットボールの進化もあるが、最も大きな問題は戦力編成である。

 

 

22シーズンはフル活用により、リーグ戦出場時間で70%以上出場したのが岩田、永戸、小池龍太の僅かに3人だった。ゴールとアシストも幅広く分散している。

 

純粋に強かったではなく、裏返せばチーム内には極めて激しい競争があった事を意味しており、チームとしてインテンシティが高いフットボールを目指す上で、そこに一定の緊張感が存在していた。

 

例えば町田は開幕時点で多数の選手を抱え、高校サッカーよろしく1,2,3軍制度があったそうだが、夏を経て使わない選手をかなり放出してしまった。厳しい目と3軍送りになる緊張感の喪失、最近の失速は関連性があるのではないか。

 

 

所が23シーズンでは戦力の流失も大きく、攻撃でも上手く行かない中で個人能力に依存する傾向が高まり、ゴールはロペスに一極集中し、エウベルとヤンが同時に居ないと全く違うチームになってしまう状態になってしまった。

 

 

Jリーグにロングボールをベースとしたハイプレス回避方法が浸透しきった事もあり、ポステコグルーの系譜としての守備は2年の時をかけて2023年12月末の時点で既に崩壊している。

後述する構造的な問題も含めて、見様見真似のモノマネでは成立しない事を知らないといけない。

 

また、何も考えずに、23年のままな戦力でキューエルに好き放題やって貰った皆さんにはチームの強度を保つ為に行う戦力編成の緻密さが理解できなかったと思われる。

 

 

そして次に、ピッチ上でテクニカルな問題としては大きく2つ。相手を見ないハイプレスと、無駄に人が前に前進していく攻撃が挙げられる。

 

前者は構造的な自陣ゴール前守備を増やし、後者は致命的な被カウンター状況を生み出す。

 

 

 

数値的には2018年以降でワースト

 

ポステコグルー以降で最も守備に苦しかったシーズンと言えば、就任シーズンの2018年を思い出す人がいるかもしれないが、2024年はそれを下回る水準に推移してきた。

 

マリノスの守備における出来不出来はフットボールラボの指数、KAGI(Keep Away from Goal Index)に関連性が高く、この「守備の際にどれだけ相手を前進させなかったか」という要素がハイプレス、カウンタープレス(奪い返し守備)の成果を表しやすい。

 

最も高かったのは2021年の56.0(リーグ2位)

 

昨年は46.1とポステコグルー就任シーズンの2018年47.3を既に下回っており、今期は42.7(リーグ19位)まで下落している。キューエルの時(鹿島戦時点)よりも悪化している事を補足しておきたい。

 

 

また23シーズンはご存じの通り、後方でのボール保持機会が増えた事もあり、守備機会にはローブロックで守っている時間も増えた結果、サンドバックだけど人が多いので失点は抑えられたというサッカ―の真理が含まれている。

 

キューエルACLで勝ち残れたのは退場者が出てサンドバックな時間が増えた結果、昨季の経験が効くというピタゴラスイッチ現象も推測される。

 

8月の川崎戦やC大阪戦では多数のシュートを打たれたが、自陣に人が多く、入りそうで入らない一森の領域展開が再現性を見せたのは偶然ではないだろう。

 

 

ハイプレスが機能しない理由として構造的には対神戸は典型だが、守備時は442でプレスに行くと、2トップと両ウイング、ボランチ1人の5人を誘い込まれた上でサイドバックにロングボールを蹴られ、サイドが数的不利のままゴール前まで押し込まれる構造。

 

対3バックになると、ウイングを引き出された後に、サイドバックが敵ウイングバックを捕まえに行くと、敵シャドーがサイドバック裏を狙う構造、この2つは極めて再現性が高いプレス回避からの被シュートシーンである。

 

ロングボールが中央から蹴られる事で守備ブロックのスライドが追い付かずに、どちらもCBが一人で何とかしろという結末になりやすい。

 

西村とボランチが最奥まで引き込まれるので、中盤に一人残るボランチの周辺もスカスカでCBが下りてくる選手を捕まえられなければジエンドだ。つまり前に後ろに忙しい。

 

 

構造の問題に向き合わずに、ハードワークを合言葉に選手の責任に丸投げするのはおかしくないか。

最もらしく聞こえるが、審判批判を封じられたキューエルも終盤に繰り返した選手批判である。

 

相手がGKから両サイドや、サイドの低い位置から対角線にロングボールを蹴る事を前提にしている中で生じる不利はどうするつもりなのか。監督として解法はチームに示されているのだろうか。

 

 

DAZNのスタッツから見ても分かる、ハーフラインよりも前でボールなんて殆ど取れない試合が多い。

にも拘らず「前から行くぞ」が、構造が引き起こす諦めの境地。

 

プレスに行ってもどうせ無駄、頑張っても上手く行かないの繰り返し。

手ごたえ、やりがいの無さ、それがチームの守備強度を落としているのでは?

 

ハードワークは人の気持ちが生み出すもの。

 

 

 

ロングボール回避を想定した配置の再構成

 

ロングボールが目の上のタンコブとして、守備戦術における目標は2点。

 

CBとGK、ボランチの4人で構成するひし形に制限をかけつつ、サイドバック付近に人員を配置する。更に誰が何を担当するのか。

 

 

現状のマリノスはこの様な感じで

 

人数を送り込んでいるが、どうせGKから蹴られる。

両サイドの人員が余り有効ではなく、ロングボールが蹴られたら戻れない。

 

 

 

両サイドの優先順位を先ずは後ろのフォローに修正するべきだ。

サイドバックへの対応は遅れる事になるが、低い位置のサイドバックにボールを持たせるのはプレスの開始位置として悪くない。

 

 

 

 

誰にやらせるのか?

 

前に送り込む制限部隊と、前後のタスクを抱えボール際で戦う事が多くなる回収部隊。

 

このまま442で行くと、ロペス、西村or天野、ボランチが制限部隊で、エウベルとヤンが回収部隊になるが、どうみても役割が悪い。

 

エウベル、ロペス、ヤンを制限部隊で送り出し、西村or天野、両ボランチの3人が回収部隊を担うのが最適だろう。

 

攻撃時のタスクとして4231ではあるが、現在は守備時にはセカンドトップが上がり、ボランチも前に進出する4132でプレスに行っている。

 

これをロペスが下りる、セカンドトップも下りる、ウイングが中に入る、4312でプレスに行くのが今のメンバーで役割を振り分けると最善策だと考える。

 

1がロペスで2がエウベル、ヤン。

 

例えば、もっと保守的でいくなら4411のままCBからサイドにボールが出るまではブロック待機というプランもある。

 

 

世界の先端も成功事例も関係ない。

移籍金でチーム人件費が10チーム分払える世界なんざ知った事か。

 

今のマリノスが明日や来週とその2日後のゲームで結果を出す為に何を変えるか。

 

更にプレス開始位置も制限する、闇雲にラッシュしない。

とにかくバックパス、サイド圧縮、いつ行くかのタイミングを共有するべき。

 

 

ポステコグルー時代も悪い傾向としてライン設定が高くなり過ぎるというか、前が闇雲にラッシュをかけるからそれに追随して無駄にラインが上がり過ぎる。

 

後方が追従できない結果、更に順番に交わされ後方のスペースを提供するだけの機会が多すぎる

 

 

改善案

 

出口を潰され、中央を制限されればサイドに逃げる事になり、それが格好のプレスに行くスイッチになるというのは散々敵チームにやられてきた事だ。

 

ハイプレスの重要な要素は全員が一斉に行く事であり、ハードワークの問題ではなく、何処のボールに対して、いつ行くか、という位置とタイミングの問題を解決するべきではないか。

 

もっとミドルゾーンで戦うべき。

必殺作戦なんて必要ない、今いる選手で平凡にきっちり守ろう。

 

 

 

ロストする設計とカウンタープレス

 

攻撃も被カウンターが目をつぶれる状態ではなくなっており、大問題だ。

 

フィニッシュからの逆算、次々とスペースに人が飛び込む、流動性が高い人の流れは何の為にあるのか。今や被カウンターからの逆算になってしまっているボール保持の形も調整が必要だ。

 

アタッキングフットボールという言葉が曖昧なリスク管理や、大量失点を仕方がない物にしていないだろうか。

 

 

そもそも順足ウイングをベースに、サイドを素早く攻略するラインブレイクと、そこからDFラインの裏へのクロスでゴールを量産する構造をベースにしていたポステコグルー。

この攻撃ではロストする位置も敵陣サイドに決まっているので圧縮してカウンタープレスもハメやすい。苦し紛れの縦パスは絶好のカモだし、猶予が無い状況ではロングボールではなくクリアボールになるので回収しやすい。

 

 

しかし23年に、ヤンとエウベルをそれぞれ逆足ウイングとして配置し、依存度を高めてしまった事で、一旦ウイングにキープさせ、そこから内側に向かう経路に変わってしまった。更に当然遅くなる

 

 

左:ポステコグルー的 右:逆足ウイング的 ボールの流れ

 

 

おまけにリスクを高める構造として、そのスローダウンに伴い、ウイングとサイドバックセカンドトップで完結していたハーフスペース攻略にボランチが飛び込むのまで常態化している

 

例えば、仲川のスルーパスに喜田が走り込まないと成立しないとしたら、マテウスや遠藤のパスを扇原がエリア内で受けるシーンがどれだけあったか。

 

 

その結果、ロストしたら補填が効かず、更には敵のパス1本でCBが1対1に晒される。

 

端的に言うのであれば、スペイン代表の様にボールを持つのに、ポステコグルーの様に人が次々前に飛び込んでくる結果、時間が有るので人が殺到しすぎる。

 

 

このアンバランスはマスカットのやりかけの仕事を、キューエルが雑に大幅転換して放り投げた結果であり、ハッチンソンが時計の針を巻き戻すにしても、ポステコグルーはどこでどの様にロストするのか、ボールの流れから奪い返しプレスまで設計していたのを理解しているのだろうか。

 

時計の針を巻き戻すとして就任した筈が、ボールの流れ、バーティカルなプレー、ロスト位置の設計と言った、攻撃の構造がまるで修正出来ていないのが、その問いにおける結論なのだと思う。

 

後方での保持、サイドバックボランチ流動性が本質じゃない。

彼は分かっていない。

 

 

ならば現状、ポステコグルーの様なサイドスペース速攻攻略型では無くなっているのだから、左右と中央にひし形を形成する基本の立ち位置の為に流動性を発揮する修正が必要ではないか。

 

 

 

特に左サイドではサイドバックがひし形の頂点になるリスク管理も何もない状態を何度も見るが流動性の中にもルールが必要だろう。

 

永戸がエウベルにボールを預けて内側を上がっていっても何も無い。

 

ポステコグルーのルールならそこで永戸を使って更に前のスペースを目指さないとならないのだが、現状、そんなルールは崩壊しており、エウベルがジョグをしている選手にパスを出す事は先ず無いからだ。ボールが欲しければフルスプリントしてスペースに走り抜けるしかない。

 

2人の関係性では永戸がサイドにいて、エウベルが内側にいる時しか攻撃が成立していない。

 

 

またエウベルは後方にスペースがある状態なら左にいてもドリブルは火力を発揮するが、タッチライン沿いから精度の高いキックが求められる状況が増える逆足ウイングの適性が無いのは明らか。

 

極めて高い能力を持つエウベルが、唯一ヘタクソな苦手なプレーを何度も再現させるのは目を覆うばかり。

 

左は永戸が外、エウベル内側の様な左右非対称も組み込む必要があるだろう。

能力が無いと言ってるのではなく何が得意で不得意なのか、シナジーの問題だ。

 

永戸の所にサイドバックをおびき出してエウベルはCBにラインブレイクを仕掛ける、来日以来、何度も見せてきたプレー、ワンタッチで入れ替わればそこはもうペナルティエリア内だ。

エウベルという稀有なタレントを腐らせているのは構造であり、最悪の資産運用だ。

 

 

また、仮にハッチンソンが時計の針を完全に巻き戻す事を目指すなら、ウイングの左右を入れ替える必要があるかもしれないが、今度はヤンが左サイドのプレーで問題を抱える事になるだろう。

 

あの自信なさげなドリブルをもう一度見たいか?

 

 

一方で、ルヴァンカップで札幌に快勝した試合では宮市&井上のラインブレイクが繰り返され、ラインブレイクからそのまま攻め切るという一連の流れが威力を発揮していた。

 

完全に巻き戻すのか、それとも今に適した配置を導入するのか。

ハッチンソンは決断が必要だ。

 

ハードワークという念仏を唱えていても構造的な問題は解消しない。

 

当然、時間の無い中で変更は難しく、どちらにしろ問題は続発するだろうが、何となくこのままではあまりにも先が無いのだから。座して死ぬな。

 

何よりポステコグルーは保守的である事を批判し、挑戦と成長を目指せと繰り返し言っていたではないか。弟子は唯一の拠り所にこそ耳を傾けるべきだろう。

 

 

 

現実的対応を推奨

 

現有戦力で乗り切るしかない、連戦で時間も少ない、だがしかし、賞金や出場権を含めると来期にも影響が甚大なACLエリートを含めたカップ戦が多数存在している。

 

以上の観点から、今は勝率を上げる事に注力するべきかと考える。

しかし、余りにもコーチ陣に経験、実績が乏しすぎるのがネックになる。

 

世間体的に3人目の監督は難しいであろうから、一方でコーチに移籍期間は関係が無いのだから、シティグループの人脈を活かし臨時コーチを採用し、安定したハイブロックとミドルプレス、リスク管理を考慮したボール保持の配置を採用するのが最善ではないか。

 

勿論、内内には結果を残したら来期には監督の契約がつくようなオプションは必要かもしれない。

 

ただ、一番の問題はチームの競技面を統括するスポーツダイレクターが、なぜ勝てないのかを説明できないフットボール教養不足の恐れがある事だ。

 

そもそもチームの役職を考えると、社長というのはスポーツダイレクターを査定する立場であり、それが兼任となったらいったい誰が、この不始末の査定をするのだろうか。