横浜F・マリノス ファン

横浜F・マリノスを応援するイチファンによるブログです。

オフシーズンのターゲットは…横浜F・マリノス的ほかクラブ戦力レビュー

これは横浜F・マリノスのHD(ハゲタカダイレクター)を勝手に自称するただのイチファンによる記事となる。

 

さて、まもなく訪れるオフシーズンへ向け、横浜Fマリノスからの視線をベースにはするが、特に補強ポイントとかは気にせずに、総人件費でマリノスよりも大きく下回る他のJクラブ戦力をレビューしていきたい。

 

 

補給無き戦線崩壊 コンサドーレ札幌

 

今期、余りにも恵まれない戦いをしたのが札幌のミシャことペトロビッチ監督だろう。

 

前年に金子が欧州へ旅立った夏移籍を契機に、戦力流出の流れは止まらず、補充すらされない中、余りにも厳しい戦いが続き、絶望的な順位に沈んだ夏。

 

たまたま取れた大崎以外は、その後に及んだ緊急補強も全くの無駄と言える中、我慢して使い続けた選手で盛り返していく手腕は見事の一言であり、2016年に浦和で稼いだ勝ち点74とJリーグベストチームの1つを作り上げた名将の力は健在だった。

 

その中で我慢して使い続けた選手の代表が右ウイングバックの近藤と言え、姿勢だけはアグレッシブに過ぎなかったプレーの成功率が終盤戦に向けて、段々と向上していった。

 

リーグ戦では2035分プレーし4ゴール2アシスト、シュート成功率12.1%。

 

メインプレーのドリブルは最初は散々な成功率30%台だったが、最初から今の水準ならシーズンで50%台になるかもしれない。ただ、ある程度は未知の可能性に賭ける先物買いになるだろう。

 

 

● 浅野雄也 ウイング&シャドー

1489分4ゴール1アシスト 27歳 契約2年目

 

今期はケガの影響もあり、振るわない結果になったが、札幌移籍から昨シーズンは12ゴールを挙げるなど大ブレイク。元々今期は右ウイングバッグで起用されるなど右サイドが主戦場の選手。

 

トップスピード(33.9㎞)ドリブル成功(55%)と、ヤンマテウスの二番手には最適だが、二番手には高すぎるかもしれない。

 

ただ方向性としてヤンを代替可能な選手が居ない問題は解決可能であるし、もしもヤンがオフに流出する事態になれば国内では数少ない候補選手と言える。

 

シュート成功率、ビッグチャンスミスの少なさで上回り、パスのヤン、シュートの浅野と言える。セカンドトップもプレーできるだろう。

 

ヤンの様な起点になるプレーが出来ない?

いやロングボール蹴ればいいのでは。

 

 

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結局は戦力の拡充 湘南ベルマーレ

 

秋の大攻勢!!

 

中で理由は色々あるのだろうけれど、外から見ていると結局は戦力という結論になる。

 

昨シーズンの大成功補強キム・ミンテにより泣き所の個に晒されると脆いCB問題が安定し、帰ってきた田中聡が引き続きチームに残り、オフの補強で前線にはハードワークをこなしてくれるルキアン(総スプリント数チーム1位478)が11得点(シュート成功率20.4%)と戦力が整った。

 

畑など、ポテンシャルは抜群だった選手がゴール前で質を伴ってきたのも大きい。

 

では、なんで降格圏に居たんだと言えば、勝敗に直結する部分、特にセットプレーから14失点などディティールの問題が少なくなかったと言えるが、夏に川崎からGKの上福元を補強。

 

これで正にラストピースは埋まったのかもしれない。以降9試合連続で先発出場し5勝3敗1分、チームは例年通り安全圏への脱出に成功した。

 

 

 

● 福田 翔生 セカンドトップ

1777分9ゴール4アシスト 23歳 契約1年半目

 

湘南にとってルキアンが今年重要な補強であったのは間違いがないが、今スタメンを獲得しているのは福田である。

 

ルキアン負傷のピンチで迎えた終盤戦、補って余りある活躍を見せたのが、古臭い表現だがダイナモと言えるアグレッシブな活動量を誇る福田だった。

 

攻撃への関与のみならず、フルスプリントでプレスバックするシーンも珍しくなく、

 ルキアンよりも速く=トップスピード(時速34.7㎞)

 ルキアンよりもスプリントする(90分平均 ルキアン18.76回 福田 22.99回)

 

一時期のマリノスにおけるエリキを彷彿とする活躍で、湘南のスピアヘッドとして猛威を振るっている。相棒の同じく飛躍のシーズンを送る鈴木と補完性も良い。

 

また、福田は前年夏までJ3YS横浜でプレーしており、21試合で11ゴールを決めた活躍を見せると、同年夏に湘南が非情の在籍半年引き抜きを敢行した。

 

驚くべきは僅か1年で、そしてカテゴリーを2つ上げたにも関わらずJ3時代よりもシュート成功率が向上している。

 

16.7%→17.3%

 

正に今一番伸びてるフォワードであり、更に半年移籍も辞さない向上心を持っている選手の為、このオフは良い話さえあれば何処へでも行くかもしれない。

 

 

 

個人昇格編

 

横山歩夢、そして湘南の福田。

J3で結果を残した選手がそのままJ1で結果を残すのが昨今の新トレンド。

 

 

さぁプレーオフでJ2へ、いや君が戦うべきステージはもっと上では?

 

J3のドリブルキング

福島UFC 森 晃太

2649分 8ゴール6アシスト 27歳 契約4年目

 

右効きの左ウイング

 

フットボールラボのドリブルポイントにおいて圧倒的1位に君臨するのが福島の森だ。

その数値は29.82となっており、加点・加算方式で成功を積み上げた事を意味する。

 

その信ぴょう性はどうなのか、J1リーグのドリプルポイント上位選手は以下

 

1位 ヤンマテウス 18.87

2位 マテウス・サヴィオ 17.65

3位 横山歩夢 16.18

4位 宇佐美貴史 15.62

5位 俵積田晃太 15.10

 

トップ20位までで、90分辺りが1.0を越える選手は横山歩夢だけであるが、

森も1を越える数値となる。

 

参考 90分辺り ヤン 0.74 マテウスヴィオ0.50 宇佐美貴史 0.53

 

統計のみが全プレーを正確に網羅する

 

 

シズガク出身らしいボールスキル、正確なキックなどを持つが、何と言っても特筆すべきは走力を兼ね備えた選手である事だろう。

 

特に終盤でも自陣から敵陣までボールをキャリーしていく能力など、タフさも兼ね備えており、元から走力にも定評があった選手でフィジカル的に上のカテゴリーでも通用するだろう。同じチームで14得点を挙げた塩浜よりも魅力的に見える。

 

途中出場でもチームの強度を一気に高める様なプレーも期待できる。

プレーの継続性、連続性も高い。

 

カットインした後に右足のクオリティを振るう事に何の不安も抱えていない選手だ。

セットプレーキッカーも可能な能力がある。

 

 

本来持っている物からすると随分長く燻ぶった印象があるが、

飛躍のシーズンが来ているかもしれない。

 

 

マリノスクリスティアーノ・ロナウドと戦わないか?

 

 

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ネクスト仲川

J2 愛媛FC 窪田稜 2288分4ゴール4アシスト

 

J3から昇格一年目、なんとか17位で残留を達成した愛媛で2列目を、右ウイング、セカンドトップ、左ウイングと全てでほぼ均等に出場したのが窪田稜である。

 

チームはリーグ最低の69失点ながら、なんとか踏みとどまれたのは攻撃陣に一定のクオリティがあった証拠。

 

ドリブルポイントはリーグ6位、クロスポイントはリーグ20位。

 

4月の仙台戦では右サイドから1アシストを記録すると、途中から左サイドに移動しても1アシストと、両サイドで縦突破を仕掛けて質の高いクロスを蹴れる稀有な選手。

 

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J3岐阜時代は主に右サイドでプレー、23シーズン 2795分9ゴール6アシスト。

 

更に得意なプレーが一瞬の加速でトップスピードに乗り、斜めに抜けてくるラインブレイクラン。ライン上の駆け引きも上手く、ステップでステイしてオンサイドに留まる姿は仲川を思い出させる。

 

仲川はクロスからのアシストも優れている、ゴール前は何でも出来る選手だった。

 

この点、特にシュートではゴール前のクオリティはこれから向上が必要なテーマだが、23歳の彼に必要なのはより高いレベルで、攻撃の機会が得られるチームでのプレーだろう。

 

 

横浜でJリーグMVPを目指さないか?

 

 

 

 

神を見た J2のセーブ王

山形 GK 後藤 雅明 3420分出場 30歳 191㎝

 

前半戦、苦戦を続ける山形を踏みとどまらせたのはJ2のセーブ王、後藤だ。

 

特に負けたら終わりのリーグ終盤戦でも神がかったプレーが続出。

誰もが決まると思った至近弾の先に後藤の手のひらが何度あった事か。

 

更にパスポイントは15.12とキックを兼ね備えた、裏への一撃も得意とする選手。

 

J1の参考記録だがGKのパスポイントは 新潟の小島13.33、G大阪の一森12.54となっている。

 

一度は引退を考えたという飯倉の活躍は見事だったが、果たして来期もそれでいいのか、と言う点は誰もが気になっているテーマだろう。

 

横浜でプレーする君も気になるが、J1昇格プレーオフでは応援している。

 

 

 

可能性しかない大器

J2熊本 大﨑 舜 ファーストトップ

962分5ゴール シュート成功率20% 1アシスト

 

デカイ、速い、すごい…

 

189㎝80㎏、陸上選手の様な走りでグングンと加速する後半の伸びがエグい。

気がついたらゴール前ではDFを後ろからぶち抜きフリーになっている。

 

なんじゃコイツは(;゚Д゚)

 

あまりに規格外な才能は手元に置いておきたくなるじゃないか。

ゴール自体はイージーショットも多いが、そういうレベルではない魅力がある。

 

 

選手の海外移籍は益々と拍車がかかるJリーグ

 

少子化も合わせれば、そして大義名分的にもACLエリートと同じく、外国籍枠の完全開放をやらざるを得ない時が迫っているのは明白だ。

 

だが、言っている事とやっている事がチグハグな野々村チェアマンの元では合理的な変革は期待できないのが明らかになった今、無限な資金が無い中で目標に合致した戦力編成を目指す上で、下部カテゴリー、特にJ3リーグは今後重要度が増していくリーグになっていくだろう。

 

ハゲタカは引き続き、彼らを上空から見逃さない様に、観察していきたい。