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早く取らないと完売!? 25’横浜F・マリノスで見てみたいJ2戦力

資源は有限であり枯渇する!

 

この基本原理に対し、見えないふりを続ける日本の漁業は世界で一人負け状態なのは最近、随分と知られてきた話だ。

 

wedge.ismedia.jp

 

 

同時に、少子化が進み、5大リーグ周辺の転売屋とイングランド二部リーグが目を光らせるようになったJ1リーグも、よほどの資金力が無いと取りたい選手が居ない状態に突入し始めている。

 

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「約40万ユーロの評価だが、ロッソブルーは彼をイタリアに連れてくるために少なくとも100万ユーロ(およそ1億5千万円)は投資できるだろう」

 

1年で1億5千万円ゲットの簡単なお仕事達成か!?

 

 

一方で、甲府ACLで快進撃を続けた様に、2017年からDAZNによる大規模マネー投入の効果として、Jリーグ全体のレベルアップは下部リーグまで波及しており、J3で活躍した選手が勢いをもってJ1でも活躍する傾向が表れ始めた。

 

横山歩夢 22年にJ3で29試合11G → 今期J1で半年5G3A→ 夏に英国移籍

福田翔生 23年にJ3で21試合11G → 今季J1で10G4A

 

特に下部リーグでは、マリノス天皇杯で大苦戦したように、パワーバランスとして組織的な守備が勝つ傾向があり、その中で活躍する個は価値が高い。

 

下部リーグにはお宝が埋まっている!

 

 

この冬、迅速に確保したいキラリと光った、マリノスでのプレーが見てみたいJ2戦力を紹介していく。

 

 

 

ウイング編

 

【チーム事情・選手獲得の必要性 

 

ヤン・マテウスは見事な成績を残したが、同時に『いないと成立しなくなる』片翼の翼であった。片翼が遂に埋まらなかった。

 

特にエウベルは怪我や疲労もあったが、何より得意なプレーをさせて貰えない、常に悪いシチュエーションでのプレーを強いられモチベーションを失っているかのようなプレーが続いた。

 

意欲の低下はドリブルの回数に反映し、それが見れるのはカウンター時に限定され、得意プレーであるラインブレイクからの左足クロス、右アウトでのスルーパスは片手で数えるほどだった。

 

宮市はあくまで2番手であり、その範囲では十分な任務を果たした。ところが左での起用が続いた井上はカットインマシーンになってしまい、見事なゴールがある一方でそれしかないという典型的な悪循環パターンに陥り、統計で見ると評価できない結果になった。

ACLEよりもレベルが上がる今のJリーグにおいて最終節の名古屋戦ではワーストなプレーだった。

 

プレータイムをヤン換算

 

ヤン 2381分 5G8A

 宮市 1006分 2G3A ×2.37 4.74G 7.11A ◎

 井上 958分 1G2A ×2.49 2.49G 4.98A ▲

 エウベル 1806分 2G3A ×1.32 2.64G 3.96A ×

 

 

また5人目の水沼は攻撃面で出場時間単位を見れば高い物を残したが、ラスト30m専用と言える状態であり、また極めてフィジカルなポジションである事から、世界的に30台半ばの選手が続ける事は稀である。中央にコンバートする事で選手寿命を延ばす方が良いだろう。

 

640分出場 2G2A Good

 

水沼 トップスピード 31.9㎞

(宮市35.1㎞ 井上35㎞ ヤン34.7㎞ エウベル33.8㎞)

 

90分換算 被ポゼッション時スプリント数

水沼 4.78125 ヤン 5.065 井上 6.1064 宮市 6.7097

 

途中出場が多いが、先発で出続けているヤンよりも守備時のスプリント数が少ない

 

 

来期構想で頭を悩ませるのはエウベル、判断が問われる。

 

宮市は優れた左の2番手として地位を確立。一方、井上はヤンの2番手にするか、井上の競争相手を兼ねる5人目が必要だろう。

 

それをどう確保するか。J1の新潟に松田 詠太郎をレンタルしている事もあり、その兼ね合いもあるだろう。もっとも安上がりな方法だ。また村上はどうするのか、そもそもウイングなのか?

 

 

【下部カテゴリーのお宝情報】

 

プレーオフで惜しくも敗れJ3でのプレーが確定した福島U、J3のドリブルキング森晃太、J2愛媛で左右がプレー可能な窪田稜は既に紹介済みの戦力だ。(下記記事参照)

 

オフシーズンのターゲットは…横浜F・マリノス的ほかクラブ戦力レビュー - 横浜F・マリノス ファン

 

 

マリノスが好きそうな人材 180㎝の快速ドリブラー

髙田 颯也 徳島 23歳

 

先発6 途中出場28 917分プレー 大宮3年→ 徳島2年目

 

井上の競争相手、5人目として、村上が移籍したので徳島をたまに見てたらみつけた選手を紹介する。ちなみにブラウンノアはようやっとるが、村上はカップ戦が多数あったマリノスに残した方が良かったのではと言うプレータイム。

 

 

世代別の日本代表歴がU-17,18,19とある、その年代を知る人には知られた逸材も高卒5年目。ようやく今期の徳島でパートタイマーとしてプレータイムを稼いだ。

 

数字は物足りないが、18歳からガタガタでJ3降格したチームではなく、もう少し上手く行っているチームでプレータイムを貰えていたら、彼の成長曲線はどうだっただろうか。

 

今期はチームのポジション的に左ウイングバックを担当、そのプレースタイルは突貫ドリブル小僧、横山歩夢に近いタイプ…だったようだが少し丸くなったか。もっとガンガンいける筈。

 

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センターバック

 

【チーム事情・選手獲得の必要性 

 

何かと騒がしいようだ…なんて白々しい話をしても仕方がない。

エドゥアルドと上島に移籍の可能性があるとなると、大変な事になるだろう。

 

代表でも離脱が多く、若いジャンは本職はMFであり6人目の外国籍枠的な選手。

 

この点、1人は外国籍選手の獲得は至上命題であり、その点はエドゥアルドと入れ替えは可能だとしても、資源が枯渇していくJ1リーグにおいて上島の代わりをポンと探し出すのは難しい。限られた資源を得ようとすればマネーゲームは避けられない。

 

hochi.news

 

更に、都合の悪い話として怪我が続いた畠中のコンディションが戻らない問題を軽視出来ない。

 

マリノスはボールの保持時間も長く、ハイプレスをロングパス一本で裏返される事も多く、更に特に敵陣でプレーする時間も長い為、センターバックにはロングスプリントが要求される局面が生じやすい。

 

ラインが高いチームに発生しやすい、特に3秒以上のスプリント勝負を一本のロングボールで挑まれた場合に、トップスピードが33㎞出せない選手を使うのはリスクが大きすぎる

 

 

福田のマークについていた畠中は、上福元のキックに対して3秒後、完全に置き去りにされてしまった。

 

これは単純な物理の話で

 

時速34.7kmで3秒走れば28.91m前進し、時速31.5㎞であれば26.25mしか進めない。

 

2.6mの差、つまり敵FWが1m後ろからスタートを切っても、3秒後に1.6m前に出られてしまう。みなとみらいの橋げたが低すぎて船が通れなくなった問題と同じく、フットボールでこの距離は致命傷だ。

 

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追加の税金でジャッキアップした60㎝の味はどうだ?

特にこれからの季節、吹き付ける北東風の中、横浜市民には是非とも噛み締めて渡って欲しい。

 

 

一方で、畠中は稀有な才能があり、そのスキルを活かす為に、ボランチ、アンカーなど、ポジションを一列上げる方がマイナスが目立たないプレーが出来るのではないだろうか。今やセンターバックは最も肉体的に熾烈なポジションだ。

 

 

 

【下部カテゴリーのお宝情報】

 

もちろんマリノスファンとしては柏レイソル古賀太陽を長年見つめ続けており、J1リーグレベルなら穴を感じないフルマークなCBとして是非ともトリコロールを着る姿を期待せずにはいられないが、高いのは聞かなくても分かる。

 

故に、コスト的問題でJ2に十分な実績がある選手を求めれば、チームのプレースタイルとの合致と言う点でボールが蹴れる事、沢山プレーする事、この要素は無視できず、選択肢は限られる。

 

 

J2のクォーターバック

西村 慧祐 山形 26歳 187㎝

大宮→ 山形2年目

 

1試合平均のボールタッチとロングボール成功数で共に高い水準を記録したのが西村だ。ロングボールだけでなく、内側に刺す縦パスも得意としている。

 

怪我でプレーオフを欠場してしまったのが悔やまれるが、軽度の骨折なので来期に影響は少ないだろう。

 

土居やディサロが加入するまで得点が奪えずに苦しい時間を過ごした山形であったが、ゴット(神)こと後藤と共に、守備で耐えていたからこその終盤大反撃。惜しくも昇格はならなかったが上位カテゴリーでもプレーが見てみたい。

 

 

 

マリノスが好きそうだけど柏のプロテクトが気になる逸材

田中 隼人 21歳 今期は長崎レンタル 188㎝

先発36試合 3279分出場

 

ニョキニョキ生える柏産のCB、昨年は山根と共にU-20ワールドカップに出場。

J1昇格を目指す中で、正直まだまだ怪しいシーンもあるがプレータイムは信頼の証。

 

チームとしては大して上手く行ってないビルドアップ、ゆえに前線の火力依存な長崎において、田中のロングパスこそが生命線であった。

 

熾烈なJ2で3位のチームでこれだけプレーしたセンターバックは年齢的にも貴重な存在だ。タイミング的にはジョエルを獲得した時に似ている。ゆえに数年しかいないかもしれないが…

 

 

 

ボランチ

 

【チーム事情 選手獲得の必要性 コンバート有で 

 

小池龍太のコンバートには賛成だ。あれだけの大怪我から復帰した事を考えると、スプリントの回数が必然的に多くなるサイドバックよりも戦術眼で立ち回れる中央のポジションが長くプレーを続ける事にもつながるだろう。

 

また先ほど述べた様に畠中も、肉体的強度よりも知性が求められるポジションにシフトして運用される方が短所よりも長所が目立つプレーが出来るのではないか。

 

この前提であれば人数は十分で、現有戦力維持で事足りる。

 

ただ、過密日程の中で喜田と渡辺が擦り切れるように疲弊した様に、山根と榊原、ジャン、山村はターンオーバーの役割を果たせなかった。他との需要の兼ね合いもあるが、運用可能な戦力に整備をする必要があるのかもしれない。

 

このポジションでは甲府にレンタル中の木村がサイドバックではなくボランチとして復帰する事を待っている人も多いかもしれない。

 

 

マリノスには居ないキャラクター 本職はボランチ

江﨑 巧朗 熊本 177㎝

今期は3バック中央でプレー

 

J2のデュエル勝利数2位、ボール奪取能力は◎

ロングパスはチーム1位の283本(2位は194本)

 

大木スタイルな熊本において3バック中央を任せられるビルドアップ能力、38試合全試合出場3404分プレー、熊本から河原に続く第二の鉄人誕生。

※1試合だけ74分で途中交代

 

対空戦は身長の割には強い方で、J1のCBは微妙だが、中盤では無類の強さを発揮できる筈だ。1列前ならばカテゴリーを上げても大学までやっていたという話もあるので、ボランチで活躍できるだろう。

 

 

サイドバック

 

【チーム事情 選手獲得の必要性 

 

小池裕太が長期欠場というか状態が分からない事が気がかりである。

 

一方で、昨シーズンの反省を踏まえて加藤蓮、加藤聖と獲得した選手がしっかりとプレータイムを獲得する等、今期は戦力編成が機能したと言える。

 

山村が117分、ジャンが103分に終わり、喜田と渡辺の疲弊に繋がったボランチとは状況が異なる。

 

加藤蓮 リーグのみ 27試合1360分

加藤聖 リーグのみ 13試合745分

 

大分にレンタル中の吉田との兼ね合い、小池龍太のコンバート、小池裕太のその後、様々な状況が想定されるが、人数的にも質的にも緊急性は低い。

 

 

 

それでも取るべき才能 J2のマルセロ

新保 海鈴 山口 22歳

37試合出場 8A

 

1試合平均のクロス成功数リーグ2位、ドリブル数リーグ2位、325でのビルドアップを選択する場合、新監督の下ではサイドバックがウイングとして振る舞うタスクを求められる可能性が少なくない。

 

サイドバックで本当の意味でウイングの様にプレーできる選手は少ない。

足が速いだけでは務まらないのを多くの人が、もうわかった筈だ。

 

DNAがなせる業か…

 

 

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特段の事情として彼はマリノスに非常に縁がある人物であり

 

お父さんはマリノスで長くプレーした 田中隼磨さん

お母さんはマリノスでよく知られる MALIAさん

 

 

何よりアタッキングフットボールの精神を体現するプレーが可能であり

 

この選手をサイドバックに置くチームである事が、

常にゴールを目指す姿勢を表す、象徴的存在となるだろう。

 

 

資源は有限だ。

 

早く買わないと完売になってしまうぞ!!!