2025年12月6日、今期王者となった鹿島を前に横浜F・マリノスは手も足も出ない中、最後は角田と天野が個人能力で状況を打開して1-2で試合を終えた。
もしも2025年のJリーグベストイレブンを、この試合にマリノスを勝たせる為に選ぶなら誰が必要か。超局面限定な基準でベストイレブンを選ぶ事とする。
ゆえに、監督以下コーチ陣及びチーム戦術は固定され、74分に谷村のシュートだかフリックだか分からないヘッドを除外すると90分の山根までシュート0だった実際の試合同様に特に助けは無く、ピッチ上の選手が問題を全て解決しなければならないとする。
※機会採点はSofascoreの物を採用
CF&ST
この項目では谷村と植中を完全に代替する事は目的としなかった。前述した通り、4連勝をしたロジックはまるで通用しなかったからであり、完全に谷村と植中を上位互換するというテーマも難しく感じた。
もちろんダイレクトフットボールで躍進した京都の原&エリアス、町田のオセフン&誰か、の様な今期敵陣空中戦上位のどちらかに、強力な得点力を足す組み合わせも検討したが止めた。
あくまでマリノスのロジックはハンマータイプを置かずに競り負ける前提のロングボール攻撃であり、それは維持する事とした。
そこで目を付けたのがセカンドトップをもっと何でも出来る岡山の江坂とした。
2トップの補完力として、敵陣対空戦力&デュエルはマリノスの2人を遥かに凌駕し、チャンスクリエイト能力も高い。シュート成功率は若干下がるが、クルークスの蹴り先としてヘッドでのゴールは4、実際に鹿島戦でもゴールを決めて2-1で勝利している。
また鹿島に対して有効に守るのに、ここに左シャドー気味にプレーできる選手が欲しい。
失った得点力はラファエル…エリアスで補完する。ダイレクトフットボールの中では時に理不尽なゴールが必要となってくる。レオセアラがとんでもないミドルを決める力があるとすれば、エリアスはエリア内の魔人と言える。18Gに対してビッグチャンスミスは9しかない。
ST
江坂 任 岡山 機械採点7.08
38試合出場 2909分プレー 6G 5A
CF
ラファエル・エリアス 京都 機械採点7.42
27試合出場 1997分プレー 18G 4A
ウイング
さてベストイレブンであるが、今回はあくまでも、あの日にマリノスを勝たせるベストイレブンである。
この為、クルークスは先発出場する。
当日は余りの惨敗でCKが0だったが、セットプレーさえあれば勝率を上げる戦略兵器なのでご理解頂きたい。
なお後半になるとクルークスに変わって天野も出てくるので、相棒探し、又はその交代選手を2人選ぶ事とする。
一人目は広島でブレイクした中村草太をあげたい。時速35.4㎞はリーグ2位の速度を記録したように、走力で流れを変える事も期待できるし、押し込まれたゲームではロングカウンター局面でも活きるだろう。
またゴール前のクオリティとして、今期の広島は中々ゴールが生み出せないチームであったが、ビッグチャンスクリエイトは13に達しており、もしもパスの先に居るのがどちらかのラファエルなら、随分と彼の評価もチームの順位も変わっていただろう。
もう一人の候補は異なるタイプとしてハードワーカーであり、ロングボール攻撃をする上で蹴り先を増やせる佐々木大樹としたい。左サイドに蹴り先が出来れば、対面の右ウイングである松村を後ろ向きにプレーさせる回数も増えるだろう。繰り返しのスプリントが彼の走力を削る事につながる。
ウイング
中村 草太 広島 機械採点7.08
32試合出場 2129分プレー 6G6A
13ビッグチャンスクリエイト
佐々木 大樹 神戸 機械採点7.17
31試合出場 2227分プレー 5G6A
9ビッグチャンスクリエイト
ボランチ
ここは純粋にベストプレーヤーを並べたい。
一人目はマリノスケ
こと扇原 貴宏。昨季も優勝の中心選手であった事は間違いないが、移籍して以降のベストパフォーマンスはむしろ今年だったかもしれない。前線のスター選手が怪我で稼働率が下がり苦しいシーズンも、自陣を守る力、展開力、グスタフソンやマテウスブエノ以上のパフォーマンスだった。
スタイルの転換もあって、マリノスはようやく彼を失った痛みが分かったシーズンだった。ダイレクトフットボールを進めるなら、こういう選手が必要だよねと。
もう一人は説明不要の鉄人、稲垣 祥。全試合フルタイム出場、デュエル回数、勝利数勝率、1試合辺りの攻守に渡るプレー関与数、何の不満も無い。
11ゴール5Aという数字は驚異という他ない。サッカーではゴールを一人で決めれる訳じゃないという話があるかもしれないが、時に一人の力で沈めなきゃいけないゴールがある。
彼にもし何か起きていたら名古屋は来期J2にいたのではないか。
稲垣 祥 名古屋 機械採点7.18
38試合フルタイム出場 11G5A
5ビッグチャンスクリエイト
対地デュエル勝率56% 対空デュエル勝率53%
CB
角田とキニョーネスも先発出場する。
助太刀無用
よって交代もしくは3バックのオプションとなる選手位しか必要が無い
攻撃まで考えるなら望月(町田)高さを求めるなら安藤(福岡)スペースカバーとボール保持をてこ入れするなら塩谷(広島)保持に全振りするなら古賀(柏)と平凡な選択になる。
個人的にはオプションなので幅を考慮して望月と塩谷。
SB
右サイドバックは加藤蓮の上位互換だったと言ってしまえる(暴論)言っても許されそうな半田陸を選ぶ。そろそろJリーグ卒業六か月前くらいかもしれない。数試合CBもこなす試合があったが、殆どのパラメーターで加藤の一枚上と言えるスタッツを残す。
関富が散々な目にあった左サイドは万全を期して広島の佐々木 翔を選ぶ。
もはや説明不要な選手と言えるが、機械採点7.29は36歳でシーズンベスト。
堅守広島を支えた正に主力であり、選手が問題を解決する必要がある試合であり、日本代表でも見せた対応力に期待したい。鹿島に対して442を右肩上がりで523気味に守るには彼が必要。右の半田を押し上げWB化、江坂を左シャドー、右にクルークス。
4の左、最終ラインの3枚にも下りれる。2トップに蹴っては植田に跳ね返され、知念にねじ伏せられた中央しかないロングボール攻撃ルートに、WG中絞り&サイドバックの大外進出でサイドルートを構築したい。
半田 陸 G大阪 機械採点7.17
38試合出場 3411分プレー(惜しいあと9分)1G4A
クリア、タックル、インタセプト、デュエル
あらゆる守備スタッツが優秀
佐々木 翔 広島 機械採点7.29
37試合出場 3234分プレー 1G
36歳ながら機械採点はベストを記録
GK
パクイルギュも出場する。理由として第1GKとして70%以上の試合に出場したGKでリーグMVPの早川に次いで機械採点は2位だったからだ。また残念ながらJリーグはGKの優秀さを計測するスタッツデータが不足している。
一方で、ダイレクトフットボールを追求するのであれば改善要素が無い訳ではない。京都の太田岳を選ぶ。理由はロングパス成功数がパクの倍以上となる1試合7.8本、成功率33%とロングボールの質が上がる事が期待される。
ただ、マリノスは殆ど捨てるだけの状況で蹴るしかなかったが、京都は原や長沢という蹴り先の設計が万全だった事は考慮したい。
あの日にマリノスが勝つ基準で選んだ2025Jリーグ・ベストイレブン
デュエルとハイボールに強い両ボランチ、盤石の4バックと、優れたGKで劣勢でも耐えきる。中央ルートは江坂で勝率アップも狙いは左ルート。扇原と角田なら気がつくはず。
扇原と角田が揃う事で、得点シーンの様な左での保持から一撃と言うシーンが増やせるだろう。江坂と中村、もしくは佐々木への左ロングパスはけん制、狙いは濃野と松村に後ろ向きにプレーさせる回数の増加。
対角線パスでサイドチェンジが出来れば逆サイドにはクルークスがおり、今度は右からの高速クロスがゴール前を強襲。ゴール前にはエリアス&攻撃陣に、稲垣のフォローは強烈。
