横浜F・マリノス ファン

横浜F・マリノスを応援するイチファンによるブログです。

マリノスとCFG(シティ・フットボール・グループ)の5年間 雲は掴めるのか

シーズン中に出す感じのテーマではないが、皆さん既にご存知の通り、フットボリスタが始めた下記の特集をみて、

 

 

www.footballista.jp

 

私の方でも、ターニングポイントとなったタイミングに投稿した記事を振り返ってみました。

 

当方は、ただのスポーツ観戦ジャンキーなので、内容は、スポーツ(競技)面を中心に、経営、編成等になります。

 

 

 

表面化した変革 2016年12月

 

speir-s.hatenablog.jp

資本関係的に、今後も数年に一度、頭というか社長は代わると思うのですが、今までと異なるのはCFGという一貫性を持ったメソッドが存在することで、真の意味で中長期ビジョンが持てるようになるのではと期待しています。

 

 

まぁ、この時にあった色々な騒動は今更蒸し返して話すこともないでしょう。

 

また、サッカー外部のメディア、特に経済メディアであったが為に、意外とマリノスを応援する皆さんに届いていなかった情報を再確認しました。

 

 

この騒動の中で、多くの人は初めて2013年の段階で、マリノスは多額の債務超過に伴うクラブライセンス失効による、消滅の危機にあった事を知ったのではないでしょうか。

 

今では悪の何でも屋ドンキホーテ化してるカルロス・ゴーンさんですが、彼が「マリノスは持続可能な状態ではない」と判断した結果、「では持続させるにはどうするか」ということで、シティとの提携という出口が見つかった、とも言えます。

 

 

 

 

世界的自動車連合のトップよりもお時間が取りやすくなると思うので、是非とも先鋭的なサッカーメディアであるフットボリスタには、ゴーン氏の関与について、獄中より届いた手記などの掲載を頑張って頂ければとお願い申し上げます。

※ 現在、氏が問われている罪に関して有罪は立証されていません。

 

 

 

選手の獲得能力 2017年2月

 

speir-s.hatenablog.jp

横浜F・マリノスについて、こんなにも期待感が大きいシーズンは無い、と感じている人も多いのではないでしょうか。

 

世間では過去の実績でしか物を測れない人々が、マリノスは降格する、戦力激減と大騒ぎしてくれましたが、現実は全く異なりました。

 

このシーズン、チームは、上手く行かなかった事も沢山あるけれど、一丸となって、もがき、あがき、最後のゲームまでACL出場圏内を争い、天皇杯では120分で涙を飲むという、一定の成果まで辿り着いた。

 

それを成したのは、個々の努力もあるとして、やはり戦略、あとで困らない為の先の読みの施策としての編成が良かったと考えます。

 

簡単に言うと、勝利貢献度を数値化することで勝てる選手を安く買おう、という考え方です。

 

DVDから統計的な分析へ

 

これ(野球のマネーボール)をサッカーにそのまま流用出来るとは思えませんが、監督の望む選手を揃える、というテーマでは十分に機能するかと私は思います。

 

現在、選手をデータ化して能力、特徴を把握する部分において、CFGは世界でも最先端を行っているのは以前説明した通りです。

 

 

 システムの『Jリーグへのチューニング』は年々高まっているのを感じます。

 

 

「しかし、ここへきても古いチームを解体せず、

君のやり方を否定し続けている連中は、いずれ滅びる。」(映画 マネーボールより)

 

 

 

 大変革の時 2018年1~2月

 

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補強とは、選手を獲得するという意味だけではなく、弱い所を補い、強くする、というのが本来の意味だ。

この為、ここでパニックになって行動する必要はなく、弱い所は別にあるのだから、ウイングの代わりはもう要らないと思う。

 

 

大人げない事は言わないです、はい。

 

チームとして何がしたいのか、したかったのか。

そして、選手の特性とやりたい事に適合する選手とは、という話ですね。

 

2017年のチームを統計的に分析した結果として、スポーツダイレクターのドル氏とそれを支持するクラブは、モンバエルツでは、やりたいことを実現できない、と考えての交代だったと、私は思います。

 

 

 

 

理解ではなく、信仰に基づく信念、断固たる意思、それを持った監督が必要だったといえます。

 

 

 

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今年のマリノスはどうなろうと面白いに決まってる。

だって僕らの教祖がこれなんだもの。

 

覚悟しよう、我々は気がついたらスペクタクルの殉教者となっていた。

 

 

まぁ、正直、不安でしたよ。

サッカーやクラブの行き先ではなく、皆さんは覚悟が出来ていないだろうなと。

 

言っても伝わらないだろうから、体感して貰うしか無い話ですが、今やクライフ教団ポステコ支部はかなりの信徒を獲得したのではないでしょうか。

 

 

 

進歩を推し量るKPI(重要指標) 2018年3~12月

 

 

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今季のマリノスは苦労するとして、その中身は、定石の習熟に苦労するのではなく、盤面を崩壊させる様な、個人スキルに依存する致命的ミスと、選手はリーダーシップ(指し手という概念)を獲得できるのか、という事だと考えます。

 

 

マリノスは競技面で、何を目指すのか、何がゲームにおいて重要と捉えるのか。

 

今季は若干、スポーツダイレクターのプレゼン内容が控えめに変わったのですが、前任者が連れてきた監督がそのままなのだから、チームがやりたい事も、この時にドル氏より語られた内容から大きく変わっている事はないでしょう。

 

 

 

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モウリーニョくらい『ぬるいプレーしてると3年間スタンドに座るぞ』くらいの激しさがあってもいいかもしれない。

 

正直、もっと…な監督でした。

スターティングメンバーを見比べて下さいとしか、言いようがないです、はい。

 

20節消化でリーグ最多失点と、大変苦しい時期の記録。

 

昨シーズンよりも進歩したからこそ、やりたい事が出来るようになったからこそ、ぶつかっている問題をまとめています。

 

この時に抽出した指標と、今季記録している同じ指標を比べたら、いかに1年で積み上がったのか、というのが感じる事が出来ると思います。

 

 

 

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だが、何よりも低迷の原因は、データから攻撃回数の得点転換率、ゴール前のクオリティにあるのは明白で、後は、駒の質を上げる、より転換率が高い選手に変えるしか、答えは無いように思う。

ゴール前のクオリティ向上が急務のチームで生き残れるか。

 

チームが苦しい、成績が良くないとして、原因は統計的に考えないと、問題解決にはならないと考えています。

 

転換率の低かった選手は皆チームを去り、今季は転換率の高い選手がポジションを得ている、その結果、半分を過ぎて暫定で2位にいる。

 

 

 

苦しい時ほど、何故苦しいのか、を冷静に考えないと間違った答えにたどり着きやすい。

 

例えば、柏が2018年の前半に低迷した理由は、シュートを一番打つクリスティアーノの決定率が激減した事による1点差負けだった。

 

監督変える前に、夏に選手取ればこんな事にならなかったんじゃないですかね…。

 

清水の復活もドウグラスありきであるし、FC東京の失速もディエゴ・オリヴェイラの決定率がシーズン前半は30%越えの異常値を記録してから、16%まで収束するのと毎年リンクしてる。

 

 

そういう意味で、今季、仲川が既にビッグチャンスのミスを昨季の倍以上記録しているのは惜しまれる所、復活を期待したい。

 

 

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だが、シーズンを迎えた段階における編成ミスがもたらした混乱は、それらを帳消しにしかねない大きな失敗となり、今季の成績に、失敗に終わったシーズンに、大きく関与しているのは間違いがない。

 

センターバックスカッドは崩壊、この戦力の状況ではポステコグルー監督にも言い分があるだろう。

 

 

シーズンは何故失敗したのか、といえば、ここに帰結する。

 

ドル氏はその手腕は見事な、やり手ではあったが、先読み、戦略という部分では性急、傲慢だったかもしれない。

 

そういった戦力状況の中でも、70%のフレームを完成させた監督の手腕は見事であり、十分な準備がなされるであろう新シーズンには期待が高まった。

 

 

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心配がない(白目)

 

いや、ちょっと待て、言い訳をさせてもらおう。

 

 

 

 

みろ! 16試合で考えれば1試合1.125失点じゃないか。

 

開幕戦のアレとか、その他諸々で皆さんが 33-4!!「なんでや(阪神関係ないやろ)」と天を仰いだシーンを含んでの数字だ。

 

ただ、今季は失点が減ったが故に、映像でパターン失点集が作れると思う様な欠陥が目につく。

まだまだチームは信念に基づいた成長途上にあり、修正に期待したい。

 

 

 

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マルコスとはポジションを争えないけど、扇原とは争える、どうする天野。

 

 

number.bunshun.jp

けれども彼は、「もっと前で得点に絡む」姿を追い求めたいと言う。

 

 

( ゚д゚)

 

・・・・・・・・・・・・・・・残念ながら去っていく選手もいるだろう。

 

 

 

2014年からの5年を外から見たファンの感想として。

 

それは日産サッカー部という、昭和の時代から続く『プロサッカークラブとはなにか』が定義できていなかった体制からの脱却であると私は思う。

 

競技で成功し、ビジネスの成功に還元させ、多くの人を巻き込み生態系を拡大し、クラブを発展させる、それが2015年、利重氏がインタビューにおいて、ビッグクラブとしての運営を明言したシティグループが行っていること。

 

2014年に新生した、プロサッカークラブとしてのマリノスの5年間を総じてみれば、よちよち歩きの赤ん坊は見事成長し、それは成功と言える。

 

そして、1が3になったとして、これを10に、100へ、このまま発展のカーブを描き続ける事は出来るのか。

 

次なる5年はよりパワフルでなければならないし、それが成した時に5年後には、マリノスは、とんでもない坂の上に立っているかもしれない。

 

と夢を見る。

2019年6月という今のマリノス(雑文)

何ともしまらないタイトルになったが、1記事1テーマというスタイルにおいて、まとめるにはコレしか無い、という着地点である。

 

時系列として、扇原と喜田にマルコスというユニットを見出してから、湘南戦のアクシデント、清水戦、そして直近の松本戦という経緯で見えてきた現状についてまとめる。

 

 

マリノスは何の意図があって、みんなが『ダブルボランチ』って呼んでる喜田と扇原のコンビに変えたのか。

 

 

マリノス対策』にボコられて3敗

 

これについては書かれてる記事も多いので今更触れないが、二人のセンターバックと喜田の3人、三角形で構成される最後方のボール保持に対して、2トップで圧をかけて、外に逃げたボールの流れからボール奪取を始める。

 

マリノスが、悪い配置のまま無理に前に行こうとするならカットからロングカウンター、ボールを下げればセンターバックまで詰めてショートカウンター、どっちも地獄が待ってるぜ、そんな感じ。

 

 

そこでマリノスが対策の対策として採用したのが、ハブ(結節点)として優れた性能を持つ喜田を先端(前方)に残した上で、ひし形を形成すること。

 

喜田の相棒となる扇原が、センターバックの間だけでなく、両端にまで動いて、最後方からビルドアップに参加する。 原則なので、状況によっては喜田が後ろで扇原が前の時がない訳ではない。

 

 

この点、扇原のアクシデントにより途中交代で湘南戦に出場した天野について、酷評する声もあったが、パス及びボールロスト、攻撃参加のリスク管理として、センターバック(最終ラインの選手)の基準が求められたと思えば、ほぼパーフェクトな出来と私は判断した。

 

 

 

そして、この『対策の対策』により生じるメリットは、やり直しで下げた時に数的同数のラッシュを受けず、ボールを保持しやすく(特に湘南はやる気マンマンで特攻してきたが、空転で疲弊した)

 

何より敵陣攻撃では、次のひし形を形成してサイド攻撃、敵陣ボール保持の安定により中央にスペースを生み出しやすい事。

 

 

 

後ろのひし形が、前のひし形を生んでいく

 

5-3-2のブロックに完全詰んだ大分戦

 

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5-3-2でマリノス対策を予習してきた松本戦のゴールシーン

 

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敵2トップの横に侵入した畠中から遠藤にパスがでた瞬間。

 

敵ブロックに対してボールホルダーを頂点とした三角形で詰んでいるのが大分戦だとすると、

ひし形を形成して攻撃を開始、ここからティーラトンと大津のランにより、ハーフスペースをガラ空きにして攻略したのが松本戦。

 

天野は謎ポジション、喜田が前に出てるのだから、リスク管理として最終ラインの前にとどまるべきだった。

 

 

逆サイドのインサイドハーフが根性で走ってこい、ではなく、各選手最小の移動距離で、自然と次のひし形が敵陣内に生まれる事で、流動性の高い攻撃からスペースを作れるようになった。

 

左サイドでは、マリノスのボールが敵2トップ脇の位置に入った瞬間、遠藤が内側に移動し、ティーラトンが外に張る内外交換によるひし形の形成も頻繁に見られる。

 

 

生き馬の目を抜く早い世界、ウイングは幅を取るのが仕事、という概念も、もう古い。

 

 

 

 

 

 

ただ、もちろん良い配置になったとして、勝てるとは限らない。

 

良いパスが出るか(遠藤のスルーパス

デュエルで勝てるか(大津の強さ)

決定機を活かせるか(ストライカーエジガル)

 

ゴール前のクオリティが、より問われていくだろう。

 

 

実質5連勝(当社比)

 

もう対策とか効かねぇからな!

 

 

 

 ファジーが生み出した真なる具現者

 

松本戦、ボスことポステコグルー監督は前半がものすごく不満だったようだ。

 

前半は45分でシュート9本、これにはペナルティエリア内でフリーの選手が放ったシュートという決定機も3本あったのだが、45分でシュート3本、枠内シュートはエジガルの決勝ゴールだけだった後半の方が良いみたいだ。

 

 

その意図を読み解くと、原因には、やはり『言わんでも分かるやろ』的なファジー(曖昧)過ぎる方針があるように思う。

 

松本戦、前半の30分くらいまでは決定機も多く、とても良かった。ヒヤリとする場面も3回あったが、どれも対応するマリノスの選手に十分な余裕があったのに起きたミスを起因とするもので、敵によって誘発したものとは言えない。

 

途中までは良かった、途中までは。

 

 

その理由として、この日は『俺はマルコスの代わりだ』と振る舞った天野に代わって、『U-20で居なかったから新しい構造よく分かんないです』という山田に代わって、

 

その場の状況判断のみにおいて、和田が前述した、喜田の相棒として最後方のビルドアップにおける中心に居たからである。

 

 

喜田を先端に対2トップでひし形を形成

 

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3人の真ん中、ひし形の先端になることも。

 

 

和田の姿には、これぞ正に、クライフが「タッチライン際を60m往復するのは間違っている」と断言し、ダニー・ブリントを最適な選手と言った真なるサイドバックの具現者の到来を感じ震えた。

 

 

代わりに『マリノスサイドバック』の様に振る舞った山田が、この時間帯は広瀬的なタスクが回ってきたので、マルコスの代役ポジションが回ってきた後半よりは活躍した。

 

しかし、他の選手によって導き出された和田のタスクは、他の選手次第なので、偶発的な物で、それにより和田が広瀬的な動きをするようになると、上手くいかない、ボスがフラストレーションを貯めた時間が過ぎていった。

 

 

天野どうすんだろ

 

天野も和田ショータイムにおいて、マルコス的な位置に、僅かに開いた空間で受けて何かをやろうとはして、結果、何も出来なかったが、居るだけは居た。

 

ブロックされたボールが自分の前に転がって仲川に決定的なパスを通したのが見せ場。マルコスならあれを偶然ではなく、必然でやるクオリティがあるということ。

 

 

ここ数年、見てきて分かったのは、スペースに走り込んだ瞬間など、いい状態でボールを貰えば決定的な仕事ができる、正確性が高いプレーが活きるのだが、一方で、敵を制圧し橋頭堡を生み出すのは出来ない、ということ。

 

敵のブロックに隙間を見つけてボールを引き出し前を向きたい、として、喜田やマルコス、仲川にとっては、十分な時間とスペースでも、天野にとっては足りない。

 

精神論で彼を批難しても、根性の問題というより能力の問題だから仕方がない。

 

一方で、プレーの正確性という特徴を活かす為に、前を向いた状態でボールを受けやすいポジション、サイドバックや最終ラインは最適な様に見える。

 

 

マリノスのアタッカーとして、マルコス、三好に見劣りする、そして11人という枠から外れて、扇原を襲ったアクシデントによりチャンスがある状況。

 

去年の同時期とスターティングラインナップを見比べると、『言わなくても分かるやろ』という監督は見切りが超早い。

 

「あ、喜田の相棒、最後方のビルドアップ部隊には和田を組み込めば、マルコスと三好並べられるやん、左の遠藤とティーラトンより、仲川と三好、マルコスでひし形作れるやん、ワクワクするやんけ」と閃いたらそれまで、である。

 

 

松本戦、監督の修正により、後半は最後方での関与が増えたが、まだ自分の特徴が活きるはずのタスクに徹する事に対して迷いがあるように思える。

 

これは精神論で批判できる、能力ではなくエゴ(自己欲求)の問題。

 

 

 

 

ティーラトンや山中の様な選手にやらせてはいかんのだと、天野がノーミスで安定させる重要性を清水戦で再確認。

 

やったぞ東京と勝ち点3だと、今後も1位を意識して行きたいのであれば、不利が続いた試合を引き分けで終わらせる勝ち点1は重たい。

 

 

マルコスとはポジションを争えないけど、扇原とは争える、どうする天野。

 

 

 

精神論ではないアメフト的論理でのGKによるロングパス攻撃

 前回の記事で説明したように、今季のマリノスにとって至上命題は守備の再建ではなく『攻撃効率の向上』に他ならない。

 

speir-s.hatenablog.jp

 

マリノスが、この問題を解決する上で重要な1テーマになるのが、自陣でのボール保持状態からの攻撃、いわゆる自陣ポゼッション攻撃となる。

 

 

チームが勝利を掴む哲学として、より多くのゴール(得点)を求める為には、より多くの得点機会(シュート数)が必要で、そのベースとなる攻撃(アタッキングエリア侵入)回数を増加させる為に、母数として、より多くボールを持たなければならない、と考えており、攻撃権を捨てる選択肢は存在しない。

 

昨年のスポーツダイレクターによる指針方針演説

2018 横浜F・マリノス 新体制発表会【フルVer.】 - YouTube

 

 

一方で、攻撃権の放棄が選択肢に無い事を計算に入れた対戦相手により、自陣でのボールロストからショートカウンターを狙われやすい、という、攻撃の失敗だけに終わらない問題が発生している。

 

 

この点について、以下のような指摘もある。

 

「蹴れないポジショナルプレー」は怖くない

 

湘南が証明「ストーミング」の脅威。「ポジショナルプレー」横浜FMの課題 | footballista

 

※ ツッコミを入れると、ポジショナルプレーという思想自体には、攻撃権を放棄しない概念は含まれないのだから、正確には、『蹴れないポゼッション絶対主義は怖くない』ではなかろうか。

 

 

ここで、サッカー的な考え方ではなく、DAZNのおかげで久しぶりにスーパーボウル以外のシーズンゲームもライブ放送で数試合見た、アメリカンフットボール的に、自陣ポゼッション攻撃の改善を、なぜロングパス攻撃が有効なのか(蹴るべきなのか)、を説明したい。

 

 

 

 

マリノスにおける自陣ポゼッション攻撃

 

 

先ず、昨年を振り返ると、それら指標において、ボール保持時間、アタッキングエリア侵入回数、さらに補足的なクロス回数、CK回数などにおいて、リーグ1位の数値を残している。

 

一方で、より重要な指標、正にマリノスが目指すサッカーにおけるKPI(重要度達成指標)と言えるシュート数はリーグ4位、チャンス構築率は7位と、明らかに効率性の低さが浮き彫りになった。

 

 

これを解消する上で、極めて大きなウェイトを占めるのが、Jリーグラボの指数において、敵陣56%、自陣70と極端に後傾した事が分かる、ボール保持(ポゼッション)状態にある。

 

Jリーグで最も完成されたポゼッション至上主義のスタイルを見せた2016年の浦和レッズですら、敵陣59% 自陣65%と前後の指数差は僅か6ポイントだったのだから、14ポイントも開きがあったマリノスは如何に後傾だったのか分かる。

 

※数字はボール保持率ではなく、Jリーグラボにおける指数

 

 

一方で、例えば、リーグを2連覇した川崎は、実の所はショートカウンターを最大武器とする、保持の質は高いが、保持している時間そのものには固執しない、結果としてボール支配率が高くなるスタイルであり、敵陣ポゼッション指数が圧倒的に高い前傾型である。

 

敵陣79% 自陣55%

 

 

もちろん、攻撃権の意図的な放棄を嫌い、ボール保持時間に固執していても前傾型になるのが理想ではあるが、究極的に完成されたチームでも、毎試合、容易に出来ることではない以上、今季も多くなる自陣ポゼッション攻撃から、効率的な攻撃パターンを持つ重要性は高まるだろう。

 

この点、既にマリノスは、モンバエルツ時代から取り組んできた事もあり、2018年Jリーグにおいて、唯一、自陣ポゼッション攻撃からのシュート率が10%を越えた突出したチームであるのだが、ゴールキーパーを軸とした論理的なロングパス攻撃を導入する事により、さらなる強化が見込めると考える。

 

 

 

 

アメフト的蹴るべき理由

 

では次に、論理的な理由を、他競技のアメリカンフットボールを用いて説明する。

 

 

ロングパスを出す(蹴る)べき理由は、あっち業界的な用語でいうと

 

① QB(出し手)がノンプレッシャー

② 実質0カバー(保険的配置無し ※自陣GKのみ、なので1カバー)

③ WR(受け手)へのカバレッジがない

④ インターセプトのリスクが極めて小さい(取られたとしてもアメフトほど痛くない)

 

こんな4条件が揃っているのに、ロングゲイン狙えるパス投げなかったらアホですよね、明らかな失敗プレーとして指摘される、みたいな話。

 

 

今回焦点を置くのは、ガンバや鹿島に見られた、意図的に飯倉に持たせて、基本的には飯倉まで取りには行かないで、マリノス陣内に網を張って飯倉から出るボールを狙うみたいな守備ですけど、これがアメフト的概念を当てはめると、ザル守備にしか見えないという話になります。

 

 

ディープゾーンを目指し、タッチライン際を走る快速レシーバーにGKからロングパスが出た場合、守備側は不利すぎじゃないですか?

 

WRにスピード負けしてて、QBへのプレッシャー捨ててるのに、ディープゾーンが1カバーみたいな、死ぬ気か!?

 

根性でスピード勝ちしていけという精神論なのか。

 

 

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ロングパスを受けようとするレシーバー(受け手)に対して、実質カバレッジがない(守備が効いていない)理由として、サッカーのディフェンダーはあらゆる局面で手が使えない事があげられる。

 

・ 自分の頭上を越えるボールを掴むどころか叩き落とせない

・ もしパスが通ってしまった場合に(レシーバーのパスキャッチ後も)体を掴めない

 

→ セーフティに重きを置いた、置き去りにされない動きを求められる。

※ つまりパスカットは失敗のリスクから選択し難く、パスが通ってから対処する守備

 

 

更にバンプ(レシーバーの走行妨害)はあらゆる位置とタイミングで認められておらず、下手すりゃ退場までありえるファールになる。

 

そもそもボールを受けていようがいまいが、接触でDFがレシーバーを躓かせたら全部ファール。

 

有利な点はパスを足で蹴る事のパス精度と、レシーバーが手以外で受けることの難易度。

 

つまり、サッカーの場合、GKが起点(クォーターバック)となる状況において、DF側が極端なパスディフェンスをした場合、ロングパスが通るかどうかは、DF側に介在する余地は殆無く、出し手の精度と、受け手の技術のみ、になるのではないだろうか。

 

 

 

 

アメフト的概念がサッカーを打破するゴール

 

丁度、タイムリーなネタが転がり込んでくれた例。

 

 

 

 

 

QBまで圧力をかけようとしていたのに、それを外されたのではなく、そもそもパスの出し手にプレッシャーを一切かけようとしていないのに、0カバー(DFラインの後ろに広大なスペースがある)状態にしてる

 

個々の判断ではなくチームとしてのオーダーでやっているので、これは戦術的な設計ミス。

 

 

この動画で、DFの対応が悪いというのは、あくまでもパスが通った後に頑張れたかどうかであって、パスが通るかどうか、パスプレーの成功率という点では関係がない

 

QBがノープレッシャー、0カバーでは攻撃側の技量のみが必要とされ、守備側はノーチャンス、ファールで防ぐしかない。

 

 

 

 

 飯倉なら出来る

 

 クォーターバックはいわゆる花形プレーヤー。

 

正確なパスは勿論、視野、判断力、冷静を保つメンタル、現場で作戦変更を行う権限もあり、リーダーシップも絶対条件だ。

 

ドラフト上位の新人選手なら、大学出て一年目から年俸10億円、そんな世界。

 

 

これまでは、クォーターバックという役割をGKでなし得る技量を持つ選手がいなかったから通用していたサッカー的な守備が、前述のエデルソンのような、なし得る技量を持った選手によって、アメフト的に壊されるシーンが増えるのではないか。

 

 

この点、日本にこんな選手が居たのか、と世界に教えたいマリノスの飯倉。

 

 

 

マリノスは攻撃権の放棄はしない、選択肢に無い。

 

 

だからといって、それ故に不利になってはいけない。

 

 

このテーマにおいて、ポゼッション至上主義な哲学、それを持つチームが自陣からロングボールを蹴る解釈として、サッカー界では明確に定義できていない事が、問題を難しくしているのではないか。

 

そこで、GKにまで詰められない守り方というのは、アメフト的観点で見た場合に、GKに優れたQBの資質があれば、そのロングパスに対して守備側は不利である、という見解を提示し、ポゼッション至上主義を持つチームが積極的に狙うべきゴールへのチャレンジであると定義したい。

 

 

今季、マリノスがどの様な 解 を用意しているのか、私は飯倉のプレーに期待する。

 

 

 

 

「過去に拘って今のサッカーを変えずに、このままやった方が良いのでは、という人もいます。そういう状況でも信念を貫いていくことが最も大切。」

 

「自分は必ずこのチームで成功すると信じています。」

 

www.youtube.com

 

 

 

余談

 

アメフトに触れるならオススメはこの作品

 

www.amazon.co.jp

 

 あえて、これ。

 

シティが登場したAll~シリーズなんだけど、元々はアメフト用のパッケージ。

 

なので、シーズンが16試合しかない(勝ち上がればプレーオフ)アメフトは、視聴者がサイクルを経験し、チームとシーズンを再体験できるのだけど、シーズン60ゲームするサッカーだと、ただのドキュメンタリーになってしまった感がある。

 

今季からVARを始めとしてテクノロジーを積極導入したリーガが、ゴールの度にマトリクスカメラ(映像を止めて360度回せるアレ)を使うのが微笑ましい訳ですが、1試合何台カメラ動いてるんだ、NFLすげぇな、アメフトすげぇな、とサッカー界を変えたいと思ってる人ほど見て欲しい。

 

昨今、footballistaがそっち方向に飛んだのもあって盛り上がってるけど、欧州の後追いじゃなくて、先回りのネタが落ちてる宝庫ではないだろうか。

 

2019年の横浜Fマリノス 守備(失点数)の心配はもう無い

新SD(スポーツダイレクター=チームの競技能力面における監督長)が、編成の終了を宣言した事もあり、編成をベースに今季のマリノスを考える。

 

 

https://www.f-marinos.com/news/detail?id=5605 より

 

 

 

前2018シーズンを振り返れば、12位 勝ち点41という結果は、監督も認めるように、期待には程遠いという意味で、失敗に終わったシーズンだった。

 

 

 

 

speir-s.hatenablog.jp

 

しかし、上記の記事でも触れたように、その最たる原因は、シーズンを迎える準備にあったことは明白の結果が、今回、再度行った調査からも確認することが出来た。

 

 

 

2019年に守備の再建は必要なのか

 

2018年マリノスについて、総失点が多いという印象論だけで語っている人が居ないだろうか。

 

これはサッカーだけではなく、問題を解決する為に最も大事な事は、問題が何であるのかを正しく理解する事だ。

 

シーズンを、全34試合を戦った結果としてマリノスの成績が悪かった、それを改善する為に、シーズン総失点が多かったという結果から守備の再建が必要だ、という論は印象論に過ぎず、真に問題を解決するに至らない。

 

 

繰り返しになるが、2018シーズンに低迷した最大の要因は編成の失敗であり、事前準備という点で戦略ミスであった。

 

戦略とは、端的に言ってしまえば、後に苦労しない為に行う先読みの施策、であり、マリノスにおいて前任者である、ドル氏の読みは完全に失敗をした。

 

 

今回、DFのユニットが真夏の大崩壊を迎えたシーズンインした状態のマリノスと、予定されていた新編成のマリノスを比較した。

 

 

※ 台風の影響で18節が23節よりも後に開催されています。

 

 

第1節から22節まで 21試合  合計 40失点

1試合平均 1.904 シーズン(34試合)換算  64.736

 

 

23節以降、チアゴ、ドゥシャン、畠中の全員が揃った新編成マリノス

 

第23節から34節まで 13試合 合計16失点

1試合平均 1.230 シーズン換算 41.846

 

 

マリノスは既に2018シーズン中に、シーズン換算で20p 守備力は向上している。

 

しかし、改めてデータを取ってみると1試合平均1.904は本当に酷い数字だ、シーズン換算も最速降格決定チーム並の酷さ。

 

これらは全て戦略の失敗が招いたこと。

 

 

 

インチキ抜きの失点数

 

2018年のマリノスにおいて象徴的な事例として、酷いジャッジに苦しんだことが上げられる。

 

 

23節以降の全失点シーンを映像で確認してみた。

 

改めて怒りが沸々と沸き立ったのは抑えて、全16失点を振り返った結果、本来の守備力よりも、不当な結果になっている数字であることが確認された。

 

 

 

・第18節 エスパルス戦(台風の影響により23節以降開催)

 

 

 

きっと台風の影響で蒸気が発生してしまって光の屈折率に問題が出たんやろなぁ。

レールカメラでオフサイドラインテクノロジーくらい作れんのでしょうか。

 

 

・第30節 G大阪

 

 

 

 

・第33節 鳥栖

 

 

 

 

体をはって審判部長に反旗を翻し、Jリーグのジャッジ基準を覆し、俺がルールだ!と活躍する審判には、日本は貧しい国でVARも買えないんだ!貧乏が悪いんだ!と目頭があつくなった。

 

 

 

・ 仙台戦とC大阪

 

 

これでPKとられて1失点

 

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これでファールとられないで1失点

 

 

 

 

最後のユニホーム引っ張ったどうこうは別にしても、明らかな誤審を除外すると、13試合で13失点になるんだけど。

 

 

1試合平均 1.000 シーズン換算 34失点

 

 

これでも、今季、守備の再建とやらは必要なのだろうか。

 

まぁゼロにこしたことはないんでしょうが、効率的に、順位を向上させるには先にやるべきことがある。

 

 

強いて言うならば、若干のクオリティアップとして、16失点中、致命的な自陣でのパスミスからショートカウンターが3点、敵スローインから8秒以内が2点、ロングボールのクリアミスが1点、など、

 

スタジアムを急速冷凍する失点が6

 

あとはセットプレー又は崩れで4、見事にやられました、というのは3失点しかない。

 

 

 

 

全然改善してないモノ

 

 

この時から大きくは変わっていないです。

 

speir-s.hatenablog.jp

 

爆勝ちした仙台戦を除外した12試合の合計得点は15点。

1試合平均で1.25点、シーズン換算で42.5得点。

 

上記の記事を書いた時点では1.166だったので、シーズン換算で3p向上はしてますけど、本当にチャンピオンを目指すのであれば、全く程遠い状態にあるのが、守備力(失点数)ではなく、攻撃力(得点数)です。

 

 この記事で書いたように、前線の編成が仲川以外は総入れ替え状態になったのも、納得の結果です。

 

 

 

 

新たなる前線ユニット

 

 

先ず動きがあった事例として、伊藤翔は2番手としては優秀なので残したかったが残せなかった、として、レッズでは、チームが最もポゼッションに傾倒したシーズンに、シーズンベストのデータを残した李への入れ替えは期待します。

 

 

 

 

 

 次に、皆さんご存知の通り、二人のブラジル人プレーヤーを獲得しました。

 

データとしては、ブラジルのトップリーグに所属するチームで、レギュラー(主力級)として活躍している選手です。

 

スーパースターではありません、そんな選手は欧州のビッグクラブか、転売を狙うポルトみたいな周辺の強豪チームしか買えません、一応試しましたが、楽天市場では検索には出てきませんでした。

 

 

 

マルコス ・ジュニオール

 

 

ピッコロさん!

 

2018年は 1372分(データによっては1374分)プレー

28試合出場 17試合が先発 2018年のマリノスで言うと 喜田くらい出ていた感じ

 

2ゴール3アシスト

 

先発時の出場ポジションは セカンドトップが最多の6、ファーストトップ4、左ハーフ3。 ウイング左右でも出場しており、前線で便利に使える選手という数字でした。

 

そもそもフルミネンセが、3421をメインとしながらも、システム図からも、ヒートマップから見ても、毎試合コロコロと配置が変わっているので、その影響もありそうです。

 

ボールタッチは、何処のポジションに入っても広く散っているタイプなので、例えば左ウイングに入った時に、左サイドに張り付く指令に対応できるかは未知数と言える。

 

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またゴール数が少ないのは、エースに点をとらせる、そういうチームだったからと、データでは伺える。チーム2位の得点数は3で、マルコスは2番手グループという感じです。

 

 

気になるデータとしては、パス成功率の低さと、ビッグチャンスミスがゴール数よりも多いことで、元エースっぽい数字かもしれない。

 

あくまでもブラジルという大成すれば欧州ビッグクラブ高額お買い上げなリーグレベルでは、の話と言えます。

 

 

ttps://twitter.com/Speir_s/status/1068765933882068992

 

 エジガル・ジュニオ

 

 

 

2018年は 1728分プレー

27試合出場、20試合先発 マリノスで言うと仲川くらい出ていた感じ

 

6ゴール1アシスト

 

先発時の出場ポジションは、ファーストトップが12、右ウイングが6、左が2と意外とウイングでも試合に出ていました。

 

前述のフルミネンセとは違い、バイーアはシーズンを通してほぼ4231(433)で戦っており、エジガルはファーストトップか両ウイングで出場しています。

 

ファーストトップ時のヒートマップから見るボールタッチは、両サイド、中盤まで幅広く関与するタイプなのが伺えます。

 

 

気になるデータは、ボール保持のドリブル、ビッグチャンスミスがゴールを上回る点だ。そのチャンスを半分沈めるような結果を残していれば、今回、マリノスが買えなかった(レンタル出来なかった)ということもあるでしょう。

 

※ポジションを争う選手はビッグチャンスミスが殆無く8ゴール決めていた

 

 

 

 

不安 監督がファンハールっぽい

 

これは印象論にすぎない話。

 

 

リバウドの反乱からもう20年経つので経緯を簡単に説明すると…

 

アヤックスを率いて欧州を席巻した後に、ボスマン判決で資金力に乏しく崩壊するチームを知り目にさっさと脱出を図り、バルセロナにたどり着いた名将。

 

そこで彼は、優秀なカンテラ育ちの若手を次々と登用、するようなことはなく、アヤックスから選手を次々と引き抜いてバルセロナアヤックス化を勧めた。

 

ブラジルの方の真なる怪物ロナウドが居なくなった代わりに、ラストピースとしてハメ込まれたのが、当時の世界最高選手リバウド

 

左ウイングとしてプレーする事を、自分の駒として左に居ろという監督と、俺はセンターが好きだ、というリバウドの軋轢はピークに達し、ドカーン!みたいな。

 

 

山中、インサイドでのプレー、本当は嫌だったんじゃね。というのがあるんですよ。

 

ボールと逆サイドの時はミドルシュートを狙える位置であるし、それが彼の性能を引き出した、マッチした、日本代表にも呼ばれたとして、ボールサイドの時はタッチライン際でサイドの選手としてプレーを望んでいたのではないかと。

 

 

そもそも、シティでは、デルフやジンチェンコ、ラポルテなど、インサイドでのプレーが得意な選手に、サイドバックだけどインサイドでプレーさせる、のですよね、と。

 

典型的なサイドプレーヤーに『慣れろ』的に要求する感じが、グアルディオラよりもファンハールを感じるわけです、はい。

 

そもそも、昨季はサイドバックのバックアップが存在しない状態にすらなってしまった編成の問題があったとして、前述のシティを今のマリノスに置き換えるなら、天野、三好、扇原に該当する、求める仕事に応じた左サイドバックに適合する編成でくるのかと思っていたのですが、どうやらサイドプレーヤーに『慣れろ』は今季も変わらないようです。

 

この辺が、特に慣れるまでの序盤で躓きにならないか、喫緊の課題である攻撃力の問題を長引かせないのか、不安を残します。

 

 

<お詫び> 2019年3月2日

 

求める仕事に適した選手を獲得すれば上記の問題は杞憂でした。

加入した選手の評価を誤認していた点、お詫び致します。

 

 

twitter.com

 

横浜F・マリノス 失敗のシーズン

シーズン開幕から注目を集めた2018年のマリノス

 

今までにない黒星先行、連続で大量失点を喫するなど、不安が先行する場面もあったが、10月を迎える頃には、傾いていた天秤を水平まで戻すことに成功していた。

 

しかし、迎えた運命のハイシーズン。

 

ルヴァンカップ勝戦を象徴的ゲームとして、勝ちたいゲームでことごとく敗れ、シーズン終了まで、わずかに1勝しか出来なかった。

 

結果、謝罪から始まったポステコグルー監督のシーズン終了挨拶が象徴するように、トリコロールは失敗の印象、その1色に染まり、冬を迎える事になった。

 

 

さて、事を論じるに辺り、前提は重要であり、今季はモンバエルツの3期と異なり、前述の通り監督も認める様に、失敗のシーズンと捉えるべきだろう。

 

では、その原因は何処にあったのだろうか。

 

 

 

スカッドの編成

 

 

既に責任者は席を追われた。

 

最後までベストを尽くすという点において、彼のプロフェッショナルな姿勢、そして何より、これまでのクオリティに文句は付けようがない。

 

だが、シーズンを迎えた段階における編成ミスがもたらした混乱は、それらを帳消しにしかねない大きな失敗となり、今季の成績に、失敗に終わったシーズンに、大きく関与しているのは間違いがない。

 

特に、デゲネク離脱以降にロングカウンターへの対応で問題が発生し連続の大量失点、更には中沢が限界を迎えた事もあり、センターバックをシーズン中に総入れ替えした事例は編成の失敗を象徴する事例だろう。

 

もちろん、その入れ替える手際は選手のセレクト、スピードを含めて見事だったが、この結果として、マルティノスを補う存在として期待した筈のブマルが、外人登録枠の関係でまともに戦力として計算できない状態になるなど、チームとしての総合的な戦力に影響もあった。

 

更にサイドバックの編成に関しては、『金井が予想外に取られた』としても最早、不思議のレベルに達していた。

 

まぁこれに関しては別途、ウイングとの相性問題も含めて後述したい。

 

 

 

ラディカル(急進的)な挑戦

 

 

何事も下ごしらえは重要だ、ポジティブな意味で捉えないのであれば、性急な挑戦とも言える。

 

開幕戦でビックリするほど寄せていった、我々がモデルとするマンチェスター・シティは1日にして成らず。

 

そもそも彼らは、マンチーニという、その後に母国のビッグクラブはおろか、ガラタサライからしか声が掛からなかった監督で、プレミアリーグを制覇する戦力を保有していた。

 

現在も中心を務める、アグエロ、シルバ、はこの時からいる選手である。

 

更に、そこからマドリードで年間勝ち点98稼いだのに、バルセロナが99だったからクビになった南米の名将ペジェグリーニの時代を経由している。

 

この時代に、今の中心選手、フェルナンジーニョオタメンディスターリング、デルフ、そしてデブライネを補強。

 

ここから更に、上記の戦力を維持しつつ、サネ、ギュンドアンストーンズを獲得してグアルディオラが監督をやったけど、やっとこさで3位だったのがシーズン1年目であった。

 

 

勝つ為に何を選ぶか、どんな手法が正しいか、そこに正解は無い、何を信じるかだ。

 

だが、クライフが考案したドリームチームのフレームを活かすには戦力が圧倒的に足りない、ある意味で、戦力的なバジェット(予算)において、他チームを圧倒できないチームが、このフレームを採用したら何処までやれるのか、という実験になってしまった。

 

この点で、この手法を選ぶ、信じるなら、先ずモンバエルツJリーグを制覇する戦力、というベースの整備が最低条件だったのでは、と考える。

 

ところが何が起きたのかと言えば、前年と比較すると、マルティノスの席を補充出来ず、更に前述の様にセンターバックスカッドは崩壊、この戦力の状況ではポステコグルー監督にも言い分があるだろう。

 

何も楽天ショップで高い買い物をしろという訳ではない、シティは必要としない、Jリーグでならトップレベルの数値を残せる選手でいい。

 

今後は、兎にも角にも、賢い買い物で、十分な戦力を整える事が最重要なテーマになるだろう。

 

 

では、チームには、どんな補充、補強が必要なんだろうか。

 

 

 

足りない一駒

 

シーズンをトータルで見れば、マリノスが残した攻撃の数値は悪くないどころか、殆どがリーグ1位か、2位に収まる。

 

ボール保持時間を意味する支配率においては、2016年の浦和を大きく上回る、恐らくJリーグチーム初のシーズン平均59%台を記録した。

 

だが、当時の浦和レッズがシュート数でリーグ1位を記録したのとは異なり、シュート数は4位、チャンス構築率は7位と、攻撃の非効率さがデータからも浮き彫りになった。

 

Jリーグラボにおける指数で、確かに敵陣ポゼッションは大幅に向上したが、自陣ポゼッションまで大幅に向上しており、結局、2つの比率で見れば昨年と同様に、自陣でボールを持ってる時間が遥かに長い、ボール保持だった。

 

これはマンチェスターシティが苦戦する傾向、例えばリバプール戦、例えばリヨン戦、と同じボール保持比率である。

 

 

そして、攻撃が非効率化してしまった一因として、マリノスでは、左ウイングにボールが入った時、又はサイドに流れた天野がDFラインからボールを引き出した時に、モデルであるシティと比べると攻撃の駒が常に一つ足りない点が目についた。

 

駒組みが終わって、いざ攻撃に取り掛かると、いつも銀があるべき場所にない、そんな状態。

 

 

我々のモデルのエース、アグエロのボールタッチ位置のヒートマップ図が以下になる。

 

ユナイテッド戦

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リヨン戦

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ニューキャッスル

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(who scored.comより)

 

 

アグエロは左サイドに流れがちで、特に、サイドバックセンターバックの間、DFラインの前にあるハーフスペースでのボールタッチが、ゲームにおけるホットゾーン(最多)になる事が多い。

 

シルバも、ここを利用しており、アグエロとシルバが縦の関係にあると言える。

 

 

例えば、先日のセレッソ戦のゴールで、仲川がボール受けた位置など

 

www.youtube.com

 

この点、今マリノスが欲しがってるとされるフォワードが、左ウイング、トップ下の適性もある選手、というのは合点がいく部分がある。

 

ファーストトップがこのスペース(空間)を利用することで、攻撃は駒不足が解消され、大幅に改善すると思われる。

 

この点、攻撃の構築、又はその補助に関心が薄かったウーゴではマッチしなかったとも言える。

 

 

 

サイドバックと山中

 

 

なぜユンにあれほどこだわったのか。

 

そもそも、山中は走力やクロスを武器にするタイプの選手であり、インサイドハーフの適正がある選手を起用する、偽サイドバックに適した選手とは言えない。

 

それは、アメフトならクォーターバック、バスケならポイントガード、頂点でボールを持つ、攻撃を開始する役割、同時にターンオーバー(攻撃権の喪失)を起こしてはいけない責任、何よりゴールに近づいたのだから、タッチダウン(マークを外した味方に)パスを通せる能力が問われる。

 

この点、山中は頂点のポジションでは危なっかしいプレーが目立った。

 

 

恐らく、当初は、走力や突破を武器にしない、内側方向が好きなユンがDFラインの前にあるハーフスペースに、そして開けた大外を山中、頂点のポジションに扇原、という流動的な構造を構想していたのではないだろうか。

 

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実際に、ユンが出た時だけは(それほど多くないが)、山中がタッチライン際をオーバーラップするシーンを目にする事が多かった筈だ。

 

面白いのは、シティでも、今季はメンディが怪我をするまではサネを使わずに、メンディがオーバーラップする展開が多数見られた。

 

 

今季はユンのフィットや怪我、ブマルの枠、色々問題が起きて選択肢がほぼ無いに等しい状態であったが、来シーズンは山中に頂点を位置取らせない、タッチラインを主戦場とする構造が望ましいのではないか。

 

また、一方で、今季の4得点は全て、右サイドからのサイドチェンジ、及び、その展開からきたボールを蹴り込んだミドルシュートであり、ボールと逆サイドの時はサイドはウイングに任せ、カウンターに備えて内側で備える、だけで、得点力という特徴がスポイルされる事はないだろう。

 

 

 

オプション(選択肢)

 

 

逆に、山中が使えない時の選択には大きな疑問が残った。

 

サイドバックが本職の選手(下平)を差し置いてイッペイを使った事ではなく、ウイングが走力を武器にする遠藤なのだから、組み合わせとして、頂点の位置が得意な、クォーターバックの資質がある選手を配置する、絶好の機会だったと言える。

 

例えばシティを例にすると、サネというスピードを武器にするワイドレシーバー(ボールの受けて)と、ジンチェンコというクォーターバック(配給係)、という組み合わせは相性が良い。

 

 

走力タイプ メンディのボールタッチ分布(ニューキャッスル戦)

 

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サネを出すとプレーエリアが被るのは一目瞭然、ウイングの選手をインサイド型にする必要がある。

 

 

頂点タイプ ジンチェンコのボールタッチ分布(ボーンマス戦)

 

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タッチラインを主戦場とするサネと住み分けが完璧。

 

 

山中が居るのであれば、前述したように、ウイングには山中の特徴が活かせる選手、そして居ない状態で円滑な左サイド攻撃を行うのであれば、左サイドバックは現状のマリノスで唯一、その資質を持つ選手、扇原が望ましいだろう。

 

 

これらの選択肢を想定すると、山中の出場時には多才な仲川を左にするウイングの左右配置転換、そして不在時には喜田に期待しつつも、アンカーのポジションで補充が必要になるかもしれない。

 

 

 

おまけ 与太話(遠藤)

 

 

恐らく今、Jリーグで1,2に(スプリントが)速い選手。

 

 

今季、サプライズを与えた大津と、喜田の違いは、気持ちだけではなくスプリント力という物理的な物も大きいと思われる。

 

それは時速31km以上、速度という質が喜田には無く、大津にはある。

 

この点で、時速34km以上を記録する質、スプリント数でもトップレベルな遠藤も、大津の様にインサイドでチャレンジさせても面白いのではないか、と妄想している。

 

ハイ(敵陣)プレス、被カウンターの局面でインテンシティ(強度)が足りないチームを助けるのではないだろうか。

 

 

更に先を見据え、オリンピック、日本代表をテーマに話をすると、堂安、南野、そして中島も2大会くらい行けそう、だとすると、特別な攻撃的センスが問われるポジションより、それとは別方向の稀有な才能をインサイドで活かした方が、カンテの様なオンリーワンの選手になれそうである。