横浜F・マリノス ファン

横浜F・マリノスを応援するイチファンによるブログです。

クォーターバック飯倉 アメフト的論理でのGKによるロングパス攻撃

 前回の記事で説明したように、今季のマリノスにとって至上命題は守備の再建ではなく『攻撃効率の向上』に他ならない。

 

speir-s.hatenablog.jp

 

マリノスが、この問題を解決する上で重要な1テーマになるのが、自陣でのボール保持状態からの攻撃、いわゆる自陣ポゼッション攻撃となる。

 

 

チームが勝利を掴む哲学として、より多くのゴール(得点)を求める為には、より多くの得点機会(シュート数)が必要で、そのベースとなる攻撃(アタッキングエリア侵入)回数を増加させる為に、母数として、より多くボールを持たなければならない、と考えており、攻撃権を捨てる選択肢は存在しない。

 

昨年のスポーツダイレクターによる指針方針演説

2018 横浜F・マリノス 新体制発表会【フルVer.】 - YouTube

 

 

一方で、攻撃権の放棄が選択肢に無い事を計算に入れた対戦相手により、自陣でのボールロストからショートカウンターを狙われやすい、という、攻撃の失敗だけに終わらない問題が発生している。

 

 

この点について、以下のような指摘もある。

 

「蹴れないポジショナルプレー」は怖くない

 

湘南が証明「ストーミング」の脅威。「ポジショナルプレー」横浜FMの課題 | footballista

 

※ ツッコミを入れると、ポジショナルプレーという思想自体には、攻撃権を放棄しない概念は含まれないのだから、正確には、『蹴れないポゼッション絶対主義は怖くない』ではなかろうか。

 

 

ここで、サッカー的な考え方ではなく、DAZNのおかげで久しぶりにスーパーボウル以外のシーズンゲームもライブ放送で数試合見た、アメリカンフットボール的に、自陣ポゼッション攻撃の改善を、なぜロングパス攻撃が有効なのか(蹴るべきなのか)、を説明したい。

 

 

 

 

マリノスにおける自陣ポゼッション攻撃

 

 

先ず、昨年を振り返ると、それら指標において、ボール保持時間、アタッキングエリア侵入回数、さらに補足的なクロス回数、CK回数などにおいて、リーグ1位の数値を残している。

 

一方で、より重要な指標、正にマリノスが目指すサッカーにおけるKPI(重要度達成指標)と言えるシュート数はリーグ4位、チャンス構築率は7位と、明らかに効率性の低さが浮き彫りになった。

 

 

これを解消する上で、極めて大きなウェイトを占めるのが、Jリーグラボの指数において、敵陣56%、自陣70と極端に後傾した事が分かる、ボール保持(ポゼッション)状態にある。

 

Jリーグで最も完成されたポゼッション至上主義のスタイルを見せた2016年の浦和レッズですら、敵陣59% 自陣65%と前後の指数差は僅か6ポイントだったのだから、14ポイントも開きがあったマリノスは如何に後傾だったのか分かる。

 

※数字はボール保持率ではなく、Jリーグラボにおける指数

 

 

一方で、例えば、リーグを2連覇した川崎は、実の所はショートカウンターを最大武器とする、保持の質は高いが、保持している時間そのものには固執しない、結果としてボール支配率が高くなるスタイルであり、敵陣ポゼッション指数が圧倒的に高い前傾型である。

 

敵陣79% 自陣55%

 

 

もちろん、攻撃権の意図的な放棄を嫌い、ボール保持時間に固執していても前傾型になるのが理想ではあるが、究極的に完成されたチームでも、毎試合、容易に出来ることではない以上、今季も多くなる自陣ポゼッション攻撃から、効率的な攻撃パターンを持つ重要性は高まるだろう。

 

この点、既にマリノスは、モンバエルツ時代から取り組んできた事もあり、2018年Jリーグにおいて、唯一、自陣ポゼッション攻撃からのシュート率が10%を越えた突出したチームであるのだが、飯倉を軸としたロングパス攻撃により、さらなる強化が見込めると考える。

 

 

 

 

アメフト的蹴るべき理由

 

 

ロングパスを出す(蹴る)べき理由は、あっち業界的な用語でいうと

 

QB(出し手)がノンプレッシャー

0カバー(保険的配置無し ※自陣GKのみ、なので1カバー)

実質的にWR(受け手)へのカバレッジがない

インターセプトのリスクが極めて小さい(取られたとしてもアメフトほど痛くない)

 

これでロングゲイン狙えるパス投げなかったらアホですよね、みたいな話。

 

 

今回焦点を置くのは、ガンバや鹿島に見られた、意図的に飯倉に持たせて、基本的には飯倉まで取りには行かないで、マリノス陣内に網を張って飯倉から出るボールを狙うみたいな守備ですけど、アメフト的にはザル守備にしか見えないんですよね。

 

これタッチライン際を走る快速レシーバーにロングパスが出た場合、守備側は不利すぎじゃないですか?

 

 

WRにスピード負けしてて、QBへのプレッシャー捨ててるのに、ディープゾーンが1カバーみたいな、死ぬ気か!?

 

根性でスピード勝ちしていけという精神論なのか。

 

 

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実質カバレッジがない理由として、サッカーのディフェンダーはあらゆる局面で手が使えない。

 

・ 自分の頭上を越えるボールを掴むどころか叩き落とせない

・ もしパスが通ってしまった場合に(レシーバーのパスキャッチ後も)体を掴めない

→ セーフティに重きを置いた動きを求められる

 

更にバンプ(レシーバーの走行妨害)はあらゆる位置とタイミングで認められていない、下手すりゃ退場までありえるファール。

 

そもそも接触でDFがレシーバーを躓かせたら全部ファール。

 

有利な点はパスを足で蹴る事のパス精度と、レシーバーが手以外で受けることの難易度。

 

つまり、サッカーの場合、GKが起点(クォーターバック)となる状況において、DF側が極端なパスディフェンスをした場合、ロングパスが通るかどうかは、DF側に介在する余地は殆無く、出し手の精度と、受け手の技術のみ、になるのではないだろうか。

 

 

 

 

アメフト的概念がサッカーを打破するゴール

 

丁度、タイムリーなネタが転がり込んでくれた例。

 

 

 

 

 

QBまで圧力をかけようとしていたのに、それを外されたのではなく、そもそもパスの出し手にプレッシャーを一切かけようとしていないのに、0カバー(DFラインの後ろに広大なスペースがある)状態にしてる

 

個々の判断ではなくチームとしてのオーダーでやっているので、これは戦術的な設計ミス。

 

 

DFの対応が悪いというのは、あくまでもパスが通った後に頑張れたかどうかであって、パスが通るかどうか、パスプレーの成功率という点では関係がない。

 

QBがノープレッシャー、0カバーでは攻撃側の技量のみが必要とされ、守備側はノーチャンス、ファールで防ぐしかない。

 

 

 

 

 飯倉なら出来る

 

 クォーターバックはいわゆる花形プレーヤー。

 

正確なパスは勿論、視野、判断力、冷静を保つメンタル、現場で作戦変更を行う権限もあり、リーダーシップも絶対条件だ。

 

ドラフト上位の新人選手なら、大学出て一年目から年俸10億円、そんな世界。

 

 

これまでは、クォーターバックという役割をGKでなし得る技量を持つ選手がいなかったから通用していたサッカー的な守備が、前述のエデルソンのような、なし得る技量を持った選手によって、アメフト的に壊されるシーンが増えるのではないか。

 

 

この点、日本にこんな選手が居たのか、と世界に教えたいマリノスの飯倉。

 

 

 

マリノスは攻撃権の放棄はしない、選択肢に無い。

 

 

だからといって、それ故に不利になってはいけない。

 

 

このテーマにおいて、ポゼッション至上主義な哲学、それを持つチームが自陣からロングボールを蹴る解釈として、サッカー界では明確に定義できていない事が、問題を難しくしているのではないか。

 

そこで、GKにまで詰められない守り方というのは、アメフト的観点で見た場合に、GKに優れたQBの資質があれば、そのロングパスに対して守備側は不利である、という見解を提示し、ポゼッション至上主義を持つチームが積極的に狙うべきゴールへのチャレンジであると定義したい。

 

 

今季、マリノスがどの様な 解 を用意しているのか、私は飯倉のプレーに期待する。

 

 

 

 

「過去に拘って今のサッカーを変えずに、このままやった方が良いのでは、という人もいます。そういう状況でも信念を貫いていくことが最も大切。」

 

「自分は必ずこのチームで成功すると信じています。」

 

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余談

 

アメフトに触れるならオススメはこの作品

 

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 あえて、これ。

 

シティが登場したAll~シリーズなんだけど、元々はアメフト用のパッケージ。

 

なので、シーズンが16試合しかない(勝ち上がればプレーオフ)アメフトは、視聴者がサイクルを経験し、チームとシーズンを再体験できるのだけど、シーズン60ゲームするサッカーだと、ただのドキュメンタリーになってしまった感がある。

 

今季からVARを始めとしてテクノロジーを積極導入したリーガが、ゴールの度にマトリクスカメラ(映像を止めて360度回せるアレ)を使うのが微笑ましい訳ですが、1試合何台カメラ動いてるんだ、NFLすげぇな、アメフトすげぇな、とサッカー界を変えたいと思ってる人ほど見て欲しい。

 

昨今、footballistaがそっち方向に飛んだのもあって盛り上がってるけど、欧州の後追いじゃなくて、先回りのネタが落ちてる宝庫ではないだろうか。

 

2019年の横浜Fマリノス 守備(失点数)の心配はもう無い

新SD(スポーツダイレクター=チームの競技能力面における監督長)が、編成の終了を宣言した事もあり、編成をベースに今季のマリノスを考える。

 

 

https://www.f-marinos.com/news/detail?id=5605 より

 

 

 

前2018シーズンを振り返れば、12位 勝ち点41という結果は、監督も認めるように、期待には程遠いという意味で、失敗に終わったシーズンだった。

 

 

 

 

speir-s.hatenablog.jp

 

しかし、上記の記事でも触れたように、その最たる原因は、シーズンを迎える準備にあったことは明白の結果が、今回、再度行った調査からも確認することが出来た。

 

 

 

2019年に守備の再建は必要なのか

 

2018年マリノスについて、総失点が多いという印象論だけで語っている人が居ないだろうか。

 

これはサッカーだけではなく、問題を解決する為に最も大事な事は、問題が何であるのかを正しく理解する事だ。

 

シーズンを、全34試合を戦った結果としてマリノスの成績が悪かった、それを改善する為に、シーズン総失点が多かったという結果から守備の再建が必要だ、という論は印象論に過ぎず、真に問題を解決するに至らない。

 

 

繰り返しになるが、2018シーズンに低迷した最大の要因は編成の失敗であり、事前準備という点で戦略ミスであった。

 

戦略とは、端的に言ってしまえば、後に苦労しない為に行う先読みの施策、であり、マリノスにおいて前任者である、ドル氏の読みは完全に失敗をした。

 

 

今回、DFのユニットが真夏の大崩壊を迎えたシーズンインした状態のマリノスと、予定されていた新編成のマリノスを比較した。

 

 

※ 台風の影響で18節が23節よりも後に開催されています。

 

 

第1節から22節まで 21試合  合計 40失点

1試合平均 1.904 シーズン(34試合)換算  64.736

 

 

23節以降、チアゴ、ドゥシャン、畠中の全員が揃った新編成マリノス

 

第23節から34節まで 13試合 合計16失点

1試合平均 1.230 シーズン換算 41.846

 

 

マリノスは既に2018シーズン中に、シーズン換算で20p 守備力は向上している。

 

しかし、改めてデータを取ってみると1試合平均1.904は本当に酷い数字だ、シーズン換算も最速降格決定チーム並の酷さ。

 

これらは全て戦略の失敗が招いたこと。

 

 

 

インチキ抜きの失点数

 

2018年のマリノスにおいて象徴的な事例として、酷いジャッジに苦しんだことが上げられる。

 

 

23節以降の全失点シーンを映像で確認してみた。

 

改めて怒りが沸々と沸き立ったのは抑えて、全16失点を振り返った結果、本来の守備力よりも、不当な結果になっている数字であることが確認された。

 

 

 

・第18節 エスパルス戦(台風の影響により23節以降開催)

 

 

 

きっと台風の影響で蒸気が発生してしまって光の屈折率に問題が出たんやろなぁ。

レールカメラでオフサイドラインテクノロジーくらい作れんのでしょうか。

 

 

・第30節 G大阪

 

 

 

 

・第33節 鳥栖

 

 

 

 

体をはって審判部長に反旗を翻し、Jリーグのジャッジ基準を覆し、俺がルールだ!と活躍する審判には、日本は貧しい国でVARも買えないんだ!貧乏が悪いんだ!と目頭があつくなった。

 

 

 

・ 仙台戦とC大阪

 

 

これでPKとられて1失点

 

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これでファールとられないで1失点

 

 

 

 

最後のユニホーム引っ張ったどうこうは別にしても、明らかな誤審を除外すると、13試合で13失点になるんだけど。

 

 

1試合平均 1.000 シーズン換算 34失点

 

 

これでも、今季、守備の再建とやらは必要なのだろうか。

 

まぁゼロにこしたことはないんでしょうが、効率的に、順位を向上させるには先にやるべきことがある。

 

 

強いて言うならば、若干のクオリティアップとして、16失点中、致命的な自陣でのパスミスからショートカウンターが3点、敵スローインから8秒以内が2点、ロングボールのクリアミスが1点、など、

 

スタジアムを急速冷凍する失点が6

 

あとはセットプレー又は崩れで4、見事にやられました、というのは3失点しかない。

 

 

 

 

全然改善してないモノ

 

 

この時から大きくは変わっていないです。

 

speir-s.hatenablog.jp

 

爆勝ちした仙台戦を除外した12試合の合計得点は15点。

1試合平均で1.25点、シーズン換算で42.5得点。

 

上記の記事を書いた時点では1.166だったので、シーズン換算で3p向上はしてますけど、本当にチャンピオンを目指すのであれば、全く程遠い状態にあるのが、守備力(失点数)ではなく、攻撃力(得点数)です。

 

 この記事で書いたように、前線の編成が仲川以外は総入れ替え状態になったのも、納得の結果です。

 

 

 

 

新たなる前線ユニット

 

 

先ず動きがあった事例として、伊藤翔は2番手としては優秀なので残したかったが残せなかった、として、レッズでは、チームが最もポゼッションに傾倒したシーズンに、シーズンベストのデータを残した李への入れ替えは期待します。

 

 

 

 

 

 次に、皆さんご存知の通り、二人のブラジル人プレーヤーを獲得しました。

 

データとしては、ブラジルのトップリーグに所属するチームで、レギュラー(主力級)として活躍している選手です。

 

スーパースターではありません、そんな選手は欧州のビッグクラブか、転売を狙うポルトみたいな周辺の強豪チームしか買えません、一応試しましたが、楽天市場では検索には出てきませんでした。

 

 

 

マルコス ・ジュニオール

 

 

ピッコロさん!

 

2018年は 1372分(データによっては1374分)プレー

28試合出場 17試合が先発 2018年のマリノスで言うと 喜田くらい出ていた感じ

 

2ゴール3アシスト

 

先発時の出場ポジションは セカンドトップが最多の6、ファーストトップ4、左ハーフ3。 ウイング左右でも出場しており、前線で便利に使える選手という数字でした。

 

そもそもフルミネンセが、3421をメインとしながらも、システム図からも、ヒートマップから見ても、毎試合コロコロと配置が変わっているので、その影響もありそうです。

 

ボールタッチは、何処のポジションに入っても広く散っているタイプなので、例えば左ウイングに入った時に、左サイドに張り付く指令に対応できるかは未知数と言える。

 

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またゴール数が少ないのは、エースに点をとらせる、そういうチームだったからと、データでは伺える。チーム2位の得点数は3で、マルコスは2番手グループという感じです。

 

 

気になるデータとしては、パス成功率の低さと、ビッグチャンスミスがゴール数よりも多いことで、元エースっぽい数字かもしれない。

 

あくまでもブラジルという大成すれば欧州ビッグクラブ高額お買い上げなリーグレベルでは、の話と言えます。

 

 

ttps://twitter.com/Speir_s/status/1068765933882068992

 

 エジガル・ジュニオ

 

 

 

2018年は 1728分プレー

27試合出場、20試合先発 マリノスで言うと仲川くらい出ていた感じ

 

6ゴール1アシスト

 

先発時の出場ポジションは、ファーストトップが12、右ウイングが6、左が2と意外とウイングでも試合に出ていました。

 

前述のフルミネンセとは違い、バイーアはシーズンを通してほぼ4231(433)で戦っており、エジガルはファーストトップか両ウイングで出場しています。

 

ファーストトップ時のヒートマップから見るボールタッチは、両サイド、中盤まで幅広く関与するタイプなのが伺えます。

 

 

気になるデータは、ボール保持のドリブル、ビッグチャンスミスがゴールを上回る点だ。そのチャンスを半分沈めるような結果を残していれば、今回、マリノスが買えなかった(レンタル出来なかった)ということもあるでしょう。

 

※ポジションを争う選手はビッグチャンスミスが殆無く8ゴール決めていた

 

 

 

 

不安 監督がファンハールっぽい

 

これは印象論にすぎない話。

 

 

リバウドの反乱からもう20年経つので経緯を簡単に説明すると…

 

アヤックスを率いて欧州を席巻した後に、ボスマン判決で資金力に乏しく崩壊するチームを知り目にさっさと脱出を図り、バルセロナにたどり着いた名将。

 

そこで彼は、優秀なカンテラ育ちの若手を次々と登用、するようなことはなく、アヤックスから選手を次々と引き抜いてバルセロナアヤックス化を勧めた。

 

ブラジルの方の真なる怪物ロナウドが居なくなった代わりに、ラストピースとしてハメ込まれたのが、当時の世界最高選手リバウド

 

左ウイングとしてプレーする事を、自分の駒として左に居ろという監督と、俺はセンターが好きだ、というリバウドの軋轢はピークに達し、ドカーン!みたいな。

 

 

山中、インサイドでのプレー、本当は嫌だったんじゃね。というのがあるんですよ。

 

ボールと逆サイドの時はミドルシュートを狙える位置であるし、それが彼の性能を引き出した、マッチした、日本代表にも呼ばれたとして、ボールサイドの時はタッチライン際でサイドの選手としてプレーを望んでいたのではないかと。

 

 

そもそも、シティでは、デルフやジンチェンコ、ラポルテなど、インサイドでのプレーが得意な選手に、サイドバックだけどインサイドでプレーさせる、のですよね、と。

 

典型的なサイドプレーヤーに『慣れろ』的に要求する感じが、グアルディオラよりもファンハールを感じるわけです、はい。

 

そもそも、昨季はサイドバックのバックアップが存在しない状態にすらなってしまった編成の問題があったとして、前述のシティを今のマリノスに置き換えるなら、天野、三好、扇原に該当する、求める仕事に応じた左サイドバックに適合する編成でくるのかと思っていたのですが、どうやらサイドプレーヤーに『慣れろ』は今季も変わらないようです。

 

この辺が、特に慣れるまでの序盤で躓きにならないか、喫緊の課題である攻撃力の問題を長引かせないのか、不安を残します。

 

 

<お詫び> 2019年3月2日

 

求める仕事に適した選手を獲得すれば上記の問題は杞憂でした。

加入した選手の評価を誤認していた点、お詫び致します。

 

 

twitter.com

 

横浜F・マリノス 失敗のシーズン

シーズン開幕から注目を集めた2018年のマリノス

 

今までにない黒星先行、連続で大量失点を喫するなど、不安が先行する場面もあったが、10月を迎える頃には、傾いていた天秤を水平まで戻すことに成功していた。

 

しかし、迎えた運命のハイシーズン。

 

ルヴァンカップ勝戦を象徴的ゲームとして、勝ちたいゲームでことごとく敗れ、シーズン終了まで、わずかに1勝しか出来なかった。

 

結果、謝罪から始まったポステコグルー監督のシーズン終了挨拶が象徴するように、トリコロールは失敗の印象、その1色に染まり、冬を迎える事になった。

 

 

さて、事を論じるに辺り、前提は重要であり、今季はモンバエルツの3期と異なり、前述の通り監督も認める様に、失敗のシーズンと捉えるべきだろう。

 

では、その原因は何処にあったのだろうか。

 

 

 

スカッドの編成

 

 

既に責任者は席を追われた。

 

最後までベストを尽くすという点において、彼のプロフェッショナルな姿勢、そして何より、これまでのクオリティに文句は付けようがない。

 

だが、シーズンを迎えた段階における編成ミスがもたらした混乱は、それらを帳消しにしかねない大きな失敗となり、今季の成績に、失敗に終わったシーズンに、大きく関与しているのは間違いがない。

 

特に、デゲネク離脱以降にロングカウンターへの対応で問題が発生し連続の大量失点、更には中沢が限界を迎えた事もあり、センターバックをシーズン中に総入れ替えした事例は編成の失敗を象徴する事例だろう。

 

もちろん、その入れ替える手際は選手のセレクト、スピードを含めて見事だったが、この結果として、マルティノスを補う存在として期待した筈のブマルが、外人登録枠の関係でまともに戦力として計算できない状態になるなど、チームとしての総合的な戦力に影響もあった。

 

更にサイドバックの編成に関しては、『金井が予想外に取られた』としても最早、不思議のレベルに達していた。

 

まぁこれに関しては別途、ウイングとの相性問題も含めて後述したい。

 

 

 

ラディカル(急進的)な挑戦

 

 

何事も下ごしらえは重要だ、ポジティブな意味で捉えないのであれば、性急な挑戦とも言える。

 

開幕戦でビックリするほど寄せていった、我々がモデルとするマンチェスター・シティは1日にして成らず。

 

そもそも彼らは、マンチーニという、その後に母国のビッグクラブはおろか、ガラタサライからしか声が掛からなかった監督で、プレミアリーグを制覇する戦力を保有していた。

 

現在も中心を務める、アグエロ、シルバ、はこの時からいる選手である。

 

更に、そこからマドリードで年間勝ち点98稼いだのに、バルセロナが99だったからクビになった南米の名将ペジェグリーニの時代を経由している。

 

この時代に、今の中心選手、フェルナンジーニョオタメンディスターリング、デルフ、そしてデブライネを補強。

 

ここから更に、上記の戦力を維持しつつ、サネ、ギュンドアンストーンズを獲得してグアルディオラが監督をやったけど、やっとこさで3位だったのがシーズン1年目であった。

 

 

勝つ為に何を選ぶか、どんな手法が正しいか、そこに正解は無い、何を信じるかだ。

 

だが、クライフが考案したドリームチームのフレームを活かすには戦力が圧倒的に足りない、ある意味で、戦力的なバジェット(予算)において、他チームを圧倒できないチームが、このフレームを採用したら何処までやれるのか、という実験になってしまった。

 

この点で、この手法を選ぶ、信じるなら、先ずモンバエルツJリーグを制覇する戦力、というベースの整備が最低条件だったのでは、と考える。

 

ところが何が起きたのかと言えば、前年と比較すると、マルティノスの席を補充出来ず、更に前述の様にセンターバックスカッドは崩壊、この戦力の状況ではポステコグルー監督にも言い分があるだろう。

 

何も楽天ショップで高い買い物をしろという訳ではない、シティは必要としない、Jリーグでならトップレベルの数値を残せる選手でいい。

 

今後は、兎にも角にも、賢い買い物で、十分な戦力を整える事が最重要なテーマになるだろう。

 

 

では、チームには、どんな補充、補強が必要なんだろうか。

 

 

 

足りない一駒

 

シーズンをトータルで見れば、マリノスが残した攻撃の数値は悪くないどころか、殆どがリーグ1位か、2位に収まる。

 

ボール保持時間を意味する支配率においては、2016年の浦和を大きく上回る、恐らくJリーグチーム初のシーズン平均59%台を記録した。

 

だが、当時の浦和レッズがシュート数でリーグ1位を記録したのとは異なり、シュート数は4位、チャンス構築率は7位と、攻撃の非効率さがデータからも浮き彫りになった。

 

Jリーグラボにおける指数で、確かに敵陣ポゼッションは大幅に向上したが、自陣ポゼッションまで大幅に向上しており、結局、2つの比率で見れば昨年と同様に、自陣でボールを持ってる時間が遥かに長い、ボール保持だった。

 

これはマンチェスターシティが苦戦する傾向、例えばリバプール戦、例えばリヨン戦、と同じボール保持比率である。

 

 

そして、攻撃が非効率化してしまった一因として、マリノスでは、左ウイングにボールが入った時、又はサイドに流れた天野がDFラインからボールを引き出した時に、モデルであるシティと比べると攻撃の駒が常に一つ足りない点が目についた。

 

駒組みが終わって、いざ攻撃に取り掛かると、いつも銀があるべき場所にない、そんな状態。

 

 

我々のモデルのエース、アグエロのボールタッチ位置のヒートマップ図が以下になる。

 

ユナイテッド戦

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リヨン戦

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ニューキャッスル

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(who scored.comより)

 

 

アグエロは左サイドに流れがちで、特に、サイドバックセンターバックの間、DFラインの前にあるハーフスペースでのボールタッチが、ゲームにおけるホットゾーン(最多)になる事が多い。

 

シルバも、ここを利用しており、アグエロとシルバが縦の関係にあると言える。

 

 

例えば、先日のセレッソ戦のゴールで、仲川がボール受けた位置など

 

www.youtube.com

 

この点、今マリノスが欲しがってるとされるフォワードが、左ウイング、トップ下の適性もある選手、というのは合点がいく部分がある。

 

ファーストトップがこのスペース(空間)を利用することで、攻撃は駒不足が解消され、大幅に改善すると思われる。

 

この点、攻撃の構築、又はその補助に関心が薄かったウーゴではマッチしなかったとも言える。

 

 

 

サイドバックと山中

 

 

なぜユンにあれほどこだわったのか。

 

そもそも、山中は走力やクロスを武器にするタイプの選手であり、インサイドハーフの適正がある選手を起用する、偽サイドバックに適した選手とは言えない。

 

それは、アメフトならクォーターバック、バスケならポイントガード、頂点でボールを持つ、攻撃を開始する役割、同時にターンオーバー(攻撃権の喪失)を起こしてはいけない責任、何よりゴールに近づいたのだから、タッチダウン(マークを外した味方に)パスを通せる能力が問われる。

 

この点、山中は頂点のポジションでは危なっかしいプレーが目立った。

 

 

恐らく、当初は、走力や突破を武器にしない、内側方向が好きなユンがDFラインの前にあるハーフスペースに、そして開けた大外を山中、頂点のポジションに扇原、という流動的な構造を構想していたのではないだろうか。

 

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実際に、ユンが出た時だけは(それほど多くないが)、山中がタッチライン際をオーバーラップするシーンを目にする事が多かった筈だ。

 

面白いのは、シティでも、今季はメンディが怪我をするまではサネを使わずに、メンディがオーバーラップする展開が多数見られた。

 

 

今季はユンのフィットや怪我、ブマルの枠、色々問題が起きて選択肢がほぼ無いに等しい状態であったが、来シーズンは山中に頂点を位置取らせない、タッチラインを主戦場とする構造が望ましいのではないか。

 

また、一方で、今季の4得点は全て、右サイドからのサイドチェンジ、及び、その展開からきたボールを蹴り込んだミドルシュートであり、ボールと逆サイドの時はサイドはウイングに任せ、カウンターに備えて内側で備える、だけで、得点力という特徴がスポイルされる事はないだろう。

 

 

 

オプション(選択肢)

 

 

逆に、山中が使えない時の選択には大きな疑問が残った。

 

サイドバックが本職の選手(下平)を差し置いてイッペイを使った事ではなく、ウイングが走力を武器にする遠藤なのだから、組み合わせとして、頂点の位置が得意な、クォーターバックの資質がある選手を配置する、絶好の機会だったと言える。

 

例えばシティを例にすると、サネというスピードを武器にするワイドレシーバー(ボールの受けて)と、ジンチェンコというクォーターバック(配給係)、という組み合わせは相性が良い。

 

 

走力タイプ メンディのボールタッチ分布(ニューキャッスル戦)

 

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サネを出すとプレーエリアが被るのは一目瞭然、ウイングの選手をインサイド型にする必要がある。

 

 

頂点タイプ ジンチェンコのボールタッチ分布(ボーンマス戦)

 

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タッチラインを主戦場とするサネと住み分けが完璧。

 

 

山中が居るのであれば、前述したように、ウイングには山中の特徴が活かせる選手、そして居ない状態で円滑な左サイド攻撃を行うのであれば、左サイドバックは現状のマリノスで唯一、その資質を持つ選手、扇原が望ましいだろう。

 

 

これらの選択肢を想定すると、山中の出場時には多才な仲川を左にするウイングの左右配置転換、そして不在時には喜田に期待しつつも、アンカーのポジションで補充が必要になるかもしれない。

 

 

 

おまけ 与太話(遠藤)

 

 

恐らく今、Jリーグで1,2に(スプリントが)速い選手。

 

 

今季、サプライズを与えた大津と、喜田の違いは、気持ちだけではなくスプリント力という物理的な物も大きいと思われる。

 

それは時速31km以上、速度という質が喜田には無く、大津にはある。

 

この点で、時速34km以上を記録する質、スプリント数でもトップレベルな遠藤も、大津の様にインサイドでチャレンジさせても面白いのではないか、と妄想している。

 

ハイ(敵陣)プレス、被カウンターの局面でインテンシティ(強度)が足りないチームを助けるのではないだろうか。

 

 

更に先を見据え、オリンピック、日本代表をテーマに話をすると、堂安、南野、そして中島も2大会くらい行けそう、だとすると、特別な攻撃的センスが問われるポジションより、それとは別方向の稀有な才能をインサイドで活かした方が、カンテの様なオンリーワンの選手になれそうである。

 

ウーゴ・ヴィエイラの評価

本来であればシーズンの終了を待つべき記事ではあるが、選手と代理人が待てなかったようなので、4試合を残す現時点で書くことにした。

 

 

www.goal.com

 

 

契約更新の流れを推測する

 

 

アポエルへの移籍という話題が出た、夏からの経緯を見ていると、選手側はより高い報酬、良い条件を模索しており、その時点で、マリノス側が提示している、翌年以降、次の契約が満足する物ではなかったのだろう。

 

この点で、その後もマリノス側とは交渉を行っただろうが、妥協点を見いだせず、結論が出た結果が、彼の来年予想と思われる。

 

より良い条件が来ることを期待してフリーになるという選択であるし、既により良い条件が代理人には届いている可能性も少なくない。

 

 

ではクラブからしてみると、何故、契約更新を諦めたのだろうか。

 

そこには評価の乖離、というものが存在し、維持するには高額になりすぎた、つまり、選手の考える価値と、チームの評価が乖離し、コストパフォーマンスから諦めた、と言える。

 

2年連続でチーム最多得点を記録したことで、契約更新には、以前よりも高いサラリー(給料)が必要になる。

 

その上がり幅に対して、双方の小さくはない差が存在したと思われる。

 

勿論、この手の話は最後の局面まで予断を許さないものであり、外的な要因も影響し、最終的にどちらかが歩み寄る事で、一気に真逆の結果へと突き進む場合が珍しくない。

 

 

 

一方で、次にマリノスが歩み寄れなかった、妥協できなかった、ウーゴを評価しきれなかった理由を推測したい。

 

 

また、その前に、今回、フリーで出ていくとしても、前年のエース流出騒動とは事情が異なる点にも言及しておきたい。

 

マリノスにとって今期、つまり契約中に売る、という判断を夏の時点でするのは、保有戦力の観点から不可能であったし、

 

次に、売る為に一旦、契約を延長するという判断は、本場なら珍しくないが、何よりカイケという全く売れそうにない大きな不良債権を既に抱えている現状では、そのリスクに踏み切る事は難しいだろう。

 

奴は来季もまだ居るんだ。

 

 

 

理想との比較

 

さて、マリノスで2シーズン目を過ごす、得点する為にプレーをしているようなポルトガルのストライカーについて、皆さんも何となくは特徴を把握しているだろう。

 

ここで再確認の為に、理想の選手、トップレベルの数値(データ)と比べる事で、評価(ゴール)を得る要素に対して、物足りなさを感じる部分を抽出した。

 

 

< vs アグエロ >

 

シティグループのフラッグシップモデルに君臨するプレミア最高峰のエースストライカ

 

マリノスとシティにはボール保持時間を意味する支配率ではなく、本当の意味でゲームの主導権を握る部分で大きな差が存在する。

 

この為、当然、理想の選手には、良い機会が多く訪れやすい、という外部環境があるのは分かった上で比較する。

 

 

① ゴールを決めるまでに必要な出場時間

 

ウーゴ 143分

アグエロ 94分

 

 

② 出場時間90分換算(1試合)辺りの枠内シュート数

 

ウーゴ 約2本

アグエロ 約3本

 

 

③ アシスト数・ビッグチャンス演出(味方が失敗したアシスト未遂)・パス成功率

 

ウーゴ  アシスト 3  クリエイト 1   パス成功率 71%

アグエロ アシスト 6  クリエイト 10  パス成功率 82%

 

 

④ 枠内シュート数に対するビッグチャンスのシュートミス発生率

 

ウーゴ 21.428%

アグエロ 17.333%

 

 

⑤ ドリブル成功率 と デュエル勝率

 

ウーゴ 46% 33%

アグエロ 67% 46%

 

 

 

値段が50倍以上する選手は凄い。

 

ただ、リーグの競技レベル自体も大きく異なる。

 

 

皆さんが何となく認識している、

 

『 あの決定機を決めていればなぁ、もっと周りを活かして欲しい、ドリブルでのロストが多い、アピールプレーじゃなくてデュエルで競り勝って欲しい 』

 

という部分は、理想と比較すると、データ上でも物足りていない事が分かった。

 

理想の選手は、遥かに高いレベルの中で、遥かに高い数値を記録している。

 

 

 

 

Jリーグ内での比較 小林悠

 

次に、Jリーグにおいてマリノスと同じくボール保持時間が多いチームのエースストライカー達はどの様な数値なのだろうか。

 

 

先ず、全くスタイルが異なるタイプと言えるのが川崎の小林悠

 

1試合平均の走行距離は10.37kmで、9km以下のウーゴとは1km以上の差がある。

 

 

この点において、マリノスのスタイルにとって、ウーゴが良いのか、小林が良いのか、という議論はあり得ると考える。

 

何故なら、今期、スタメンを争う伊藤翔はご存知の通り、どちらかと言えば小林に近いタイプの選手で、1試合の走行距離が10kmを越えることは珍しくない。

 

 

マリノスに必要なタイプは必ずしも ゴール(得点) に特化した選手では無いのでは?

 

もしかしたら小林タイプの選手が欲しいのか。

 

 

この点、シティでみると、いわゆるアグエロかジェズスか、という異なる2タイプのファーストトップを持ち、相手によって選択する、という戦略が垣間見える。

 

つまり、伊藤がいるのであれば、この第2の選択肢として必要なタイプはこれ以上は要らない為、このピッチで広く関与していくスタイル、という部分で評価を下げているのでは無いと思われる。

 

 

 

Jリーグのモンスター ジョー

 

マリノスと同じくボール保持時間が多く、ウーゴと同じくゴール以外での関与が少ないプレースタイルの選手として名古屋のジョーがいる。

 

名古屋が別のチームになった8月以降のデータとなるが、1試合平均の走行距離は8.555kmと、ウーゴより若干少ないくらいだ。

 

だが、正にJリーグレベルではモンスターと言える、圧倒的な数値を持っている。

 

 

※ 以下は名古屋が全く勝ててなかった前半戦も含めたシーズントータルのデータ

 

① シュート成功率

 

ウーゴ 18.4%

ジョー 23.5%

 

 

② 枠内シュート数に対するビッグチャンスのシュートミス発生率

 

ジョー 14.24%

アグエロ 17.333%

ウーゴ 21.428%

 

 

③ アシスト数・ビッグチャンス演出(味方が失敗したアシスト未遂)・パス成功率

 

ジョー  アシスト 4  クリエイト 5  パス成功率 76%

ウーゴ  アシスト 3  クリエイト 1  パス成功率 71%

 

 

④ ドリブル成功率 と デュエル勝率

 

ジョー 62%(ドリブル頻度がウーゴの半分) 50%

ウーゴ 46% 33%

 

 

⑤ 周囲との連携 1試合平均のパス本数

 

ウーゴ 6本

アグエロ 21本

ジョー 23本

 

 

 

ウーゴはJリーグでトップ10に入る選手だとして、その水準で満足なのか、という理想の追求は常に議論として存在する。

 

 

例えば、ルヴァンカップ勝戦、前半は見事にハメこまれたとして、勿論それは改善したい部分であるが、

 

後半は、前半の湘南130回に対して、230回もアタッキングエリアに侵入して、15本もシュートを打って、枠内に6本飛ばして 0ゴールだった訳です。

 

公式スタッツに修正あり→ (16本シュートを打ち、枠内に10本飛ばして)

 

湘南は前半だけ、でしたけど、9本のシュートを4本枠内に飛ばし、1得点。

 

この様に、ゴール前のクオリティで負ける事が、イコール、ゲームの負けに直結するのがマリノスの特徴といえる。

 

 

リーグトップ10レベルの選手に満足できず、高い評価をしない事で失うとして、同じ予算では、もっといい選手が来る保証は無い。

 

一方で、ウーゴには出せないけれど、ウーゴ以上と評価、期待する選手には、より良い条件を提示することが可能なはずだ。

 

この部分でクラブが、ウーゴではない可能性を求めてチャレンジをするのだとしたら、それなりの予算を投じるべきだろう。

 

 

マリノスがファーストトップを入れ替える条件(が期待できる選手)

 

・ 1試合の走行距離は9km以下でも良い。

・ シュート成功率20%以上

・ 決定機のミスは20%以下

・ パスが選択肢にある (クリエイトを含めたアシストが一定以上は期待できる事)

・ 出来ればドリブル成功率、デュエル勝率も高い方が良い

・ 身長や最高速、スプリント数は特に必要ない

 

 

 

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マリノスが低迷する原因は守備なのか?

27試合を終えて、勝ち点32の暫定12位(勝ち点31の名古屋が1試合未消化)

 

残り7試合の段階で、自動降格圏である17位との勝ち点差は2と、これがDAZNマネーによる戦力の均衡化なのか、ワールドカップイヤーの過密日程の影響なのかはシーズンが終わって改めて分析を待ちたいところではあるが、大混戦の下半分に”在籍”している以上は、低迷している、という評価で問題がないだろう。

 

 

では、なぜ低迷してしまっているのか、というエクスキューズに対して、個々のプレー単位から戦術、ひいてはチームとして『理想のサッカー』の定義(もっとも勝率を上げる手法において何を選び信じるか)まで、様々な要素がある。

 

今回は、もっとも分かりやすく、データから、今、なぜ、マリノスが低迷しているのか、を提示したい。

 

 

記事内のデータはJリーグラボの物です(

http://www.football-lab.jp/

 

 

 

マリノス低迷の原因は本当に守備なのか

 

 

失点数46、一時期はリーグ最多失点、今は名古屋に次ぐワースト、やり玉にあげるには分かりやすい指標である。

 

一方で、この数字は、4点以上が動いた、いくつかの『バカ試合』によって、本来の実力、性能が見えづらくなっている部分があると思われる。

 

 

そこで、4点以上が動いた3つの試合を除外したデータが以下になる。

 

24試合 33失点 1試合平均 1.375

除外試合 3試合 計13失点

 

 

1試合平均の1.375を34試合に換算した場合は、つまりシーズンで46.75失点となる。

 

これはJリーグでみた場合、流石にトップ5は厳しいが、特に8位~10位前後で珍しくない数字と言える。

 

 

また参考までに、2017年と2016年を記載すると、

 

2017年は除外試合1、33試合32失点、1試合平均0.969

2016年は除外試合0なので、そのままシーズンデータ、34試合38失点、1試合平均1.120

 

となる。

 

確かに、守備のクオリティとして、直近2年の水準、トップ5レベルから滑り落ちているのは明白だが、それと引き換えに得るものがあった筈だ。

 

そう、マリノスにはリーグナンバー1の攻撃力がある、それでトレードオフになっている筈じゃないのか?

 

トレードオフ 何かを得るために何かを失った的な意図

 

 

 

バカ試合を除外した本当の攻撃力

 

 

攻撃でも同じ様に、4点以上が動いたゲームを除外し、本当の実力を抽出した。

 

除外試合 3試合 計17得点

 

24試合 28得点 1試合平均 1.166

 

 

あれ・・・すくな・・・

 

 

同様の計測方法で2017年と2016年のデータは以下

 

2017年は除外試合0、34試合45得点、1試合平均1.323

2016年は除外試合2、32試合44得点、1試合平均1.375

 

エースが1点しか取れてない前年より1試合平均0.2近く低いなんて…

 

 

肝心の攻撃がこれでは、全くトレードオフになっていない。

 

 

 

 

攻撃系の数値は大幅改善しとる

 

 

2017年→2018年(1試合平均)

 

枠内シュート数 4.2 → 4.7

シュート数 12.2 → 14.4

クロス数 14.6 → 21.5

コーナーキック数 4.5 → 6.5

アタッキングエリア侵入数 35.5 → 52.4 ※敵陣ゴールまで30m以内

ペナルティエリア侵入数 11.4 → 17.2

 

 

現状、シュート数だけリーグ4位と5位、あとの数値はリーグ1位か2位。

 

 

で、ゴール数がなんでこうなるんや… 前年はエースが1点しか取らなかったのに

 

1試合平均1.323 → 1試合平均 1.166

 

 

 

 

マリノス低迷の原因は守備ではなくゴール前のクオリティ

 

 

モンバエルツのゾーンディフェンスは割り切っていた。

 

これまで何度も言っているように、彼のチームは被決定機数、被シュート数はリーグ最低レベルの物で、敵に攻撃される時間が長く、回数も多い、そんな状態だった。

 

だが、クロスを蹴り込まれてもセンターバックが跳ね返せばいい、最後の瞬間に、ペナルティエリアのスペースを4枚のDFが埋める状態、シュートが決まり難い状態を、形になってれば確率論で失点は減る。

 

攻撃回数が得点回数に直結しない、サッカーという競技に対する皮肉のようなスタンスであり、真実をうまく利用した、合理的な姿勢がそこにあった。

 

 

一方、ポステコグルー監督、彼はクライフ教団の宣教師、それとは別に信じるものがある。

 

提示した様に、マリノスはリーグの水準で考えれば十分な攻撃回数を出せている。

こんなにも短期間で変貌させる事が出来るとは思っていなかった。

 

一方で、それは現時点でも、思ったよりチームが完成してる、監督のやりたいことが出来てしまっているのに結果がついてこない状態、とも言える。

 

 

勿論、攻撃回数という指標自体も、肝心のシュート数がリーグ1位になっていないように、まだまだ向上の余地はある。

 

そして、一撃で終わってしまうタッチダウンパスの被弾と、センターバックを外した逆サイドのサイドバックを狙うクロス、という定番パターンの失点も、修正する必要があるだろう。

 

 

だが、何よりも低迷の原因は、データから攻撃回数の得点転換率、ゴール前のクオリティにあるのは明白で、後は、駒の質を上げる、より転換率が高い選手に変えるしか、答えは無いように思う。

 

その手法として、もちろん成長を待つという選択肢もある。

その象徴たる翔さんはウイングが適正という評を改めなければならない。

 

 

第2のショーを待つのか、7番、そして左ウイングの11番、ゴール前のクオリティ向上が急務のチームで生き残れるか。

 

 

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