横浜F・マリノス ファン

横浜F・マリノスを応援するイチファンによるブログです。

全てのJリーグファンへ DAZNは俺達の仲間なんだぜ?

こんなにもJリーグにワクワク感があるシーズンはいつ以来だ?

 

DAZNという誰も手を挙げる者が居なかった荒野に現れた挑戦者を叩きのめした先に、

果たして未来はあるのだろうか。

 

週末の事もあり、DAZNに対する罵倒がインターネット上を占めている。

以前の支配者、スカパーとの比較を交えて、DAZNへの期待と意味、そしてDAZNを罵倒する行為への苦言を述べる。

 

また、残念ながらゲームが見れなかった人が怒りを感じる、その感情は理解できる。

ただ、それを罵倒という形で叩きつける行為には賛同できない。

 

 

障害の真相

 

DAZNの発表によると、当初私が書いていた内容と、違うそうです、訂正します。(追記 2017年3月2日)

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1047315.html

 

簡単に要約すると

 

同じ時間帯に同時にやっていた試合が一気に全部、見逃し配信様に動画へ変換処理。

同時に7試合を変換処理するような事例は初だったので、生配信、見逃し配信ともに処理に問題が出た。

システムの不具合を修正したので今週は大丈夫。

 

 

こんな理解かと。

 

 

 

ただ、今回は違ったようだが、インターネット関連のサービスで、開始日などに人数から起きる障害と言うものに対する解決策として、設備投資しろという批判は、解決策としてあまり正しくない。

 

何故かと言うと、運営側の視点で言うと、主にコストの観点から、負荷に対する安全マージンの設定を一瞬だけ激増するような特殊な状況に合わせるのはなかなか難しい。

 

例えば前日に急増する契約者数、みたいな不確定要素が多いし、こればかりは実際に動かしてみないと解らない部分が大きいのもある。

 

ここで、もっと安全マージンを大きく、最大限取ればいい、という意見もあるだろうが、それには冒頭述べたようにコストの問題があり、不必要な備えは不必要なコスト増とイコールなのを知らないと話にならない。

 

例えばクリスマスケーキや恵方巻きを500個入れたが、300個売れ残ったみたいな話、ならまだいい、所詮は1日の問題だ。

 

ある日、弁当が異常に売れ、売れ切れたからといって、毎日、365日を、それを想定した仕入れは出来ない、継続的なサービスとはそういうこと。

 

 

つまり、継続的なサービスにとって、数時間の不具合は長いスパンで見れば一瞬に過ぎなく、その一瞬の為に、安全マージンを今の2倍にすることはコスト的に出来ないのである。

 

この為、人気や話題のネットを使用したオンラインゲームは、必ずサービス初日にログインすら出来なくなる。

逆に、初日に普通に遊べるようなゲームは過疎、不人気の証拠であり将来が危ぶまれる。

 

感情的にふざけんな、と言うのと、では、経営的にあなたは解決できるんですか、という問題解決は根本的にことなるということだ。

 

つまり、観れないぞ、ふざけんな、まではイチ利用者としてご自由にどうぞだが、DAZNはサービスとしてダメだ、という批評をするのであれば、WEBサービスに関する最低限の知識を持っていないと語る資格がないと考える。

 

 

 

DAZNはそんなに悪い奴か?

 

CEOがビッグマウスな事もあって、不遜な態度の外資系、のような事にしたい人がいるようだ。

 

先ず個人の感情として気に入らないという部分があって、気に入らない敵として、そういう悪い奴らだということにしたい、という稚拙な論理が垣間見える。

 

また、Twitterでヘルプを置いているようだが、これは直ぐにやめた方がいいだろう。

 

これまで3回、お問い合わせフォームから連絡をしているが、レスポンス速度だけでなく、

この部分には非常にエネルギーを注いでいるな、というのを感じた。

 

利用者に提供出来る質の高いサービスがあるのに、Twitterで対応する必要は全く無いと感じる。

日本におけるTwitterはそういう用途に使うのに向いてる場ではない。

 

宣伝とPRだけに使用した方がいいだろう。

 

そもそも不具合情報なんて、サイトを訪れた契約者に判ればいい、むしろサイト上で確認できることの方が遥かに重要であって、Twitterで出す必要は無い。

 

サイト全体が落ちたのであれば仕方ないが、そうでなければ罵倒の文言が並ぶ、ただのストレス発散装置になるだけだ。

 

何度も言うが、怒りは解る、罵倒する言葉も試合中のヤジ的に瞬間なら仕方ないかもしれない。

ただ、それをわざわざ記事にして広く喧伝するような、継続的な行為には全く賛同できない。

 

将来が全く見えなかったJリーグ、ビジネスとして誰も勝機を見いだせなかったJリーグ

そこに勝てるプランを持ち込んで、勝負をしている彼らを叩きのめした結果、どうなるんだろう。

 

 

 

スカパーがそんなに素晴らしかったか

 

現在、大型のモニターでの視聴に限定すれば、最終的な放送の質で電波とテレビという道具が上回っている。

では、そんな素晴らしい放送をしてきた結果、2007年から10年間で何をなし得たんだろうか。

 

来場者数は2倍になったのか、視聴者は右肩上がりで放映権料は拡大の一途だったのか。

 

否、電波利権に依存した殿様商売で契約者数を伸ばせず、あげく放映権料を値下げしろと要求し、

その代替策としてJリーグに苦肉の2ステージ制度復活を決断させたのは僅か数年前の話だ。

 

日本のサッカーを応援する?

じゃ放映権料を年100億円払って下さい、DAZNの半分じゃないですか()

 

コピーだけは立派だが、年30億円すら払えずに値下げを要求した。

 

それが彼らが支配した10年の結論だし、衛星中継の放送を維持できなかったのは、

彼らにやる気がないからだ。

 

現状の数倍にしていこうという部分でDAZNJリーグは合意しているのに、

そこに何も変わらずに、現状維持してればいい程度の覚悟で参加できる訳がない。

 

 

観るまでのコスト

 

HuluやNetflixを視聴している200万人位にはなんでもない事だが、ニコニコのプレミアム会員の250万人も容易いことだろうが、DAZNの視聴は多少の知識が要求される。

 

特にどうしてもテレビで観たいという拘りを突き通すなら難易度が高まる。

 

この点、PS4を持っている方は、PS4アプリを待つのが、マシン性能的に良いだろう。

 

AmazonのFireTVは排熱に不安がある、更に性能が上がった新型はまもなく4月6日発売だ、今、旧型を買うべきじゃない。

 

どうせなら冷却ファン&有線LANポート搭載のスティックパソコンの方がいいかもしれないと思っているが、

視聴は未確認なのでここでの紹介は控える。

 

一方で、DAZNは視聴する為のコストは自分で出来る範囲だとも言える。

 

この点、スカパーは工事が必要だし、私も1996年に設置した際は壁に2箇所穴を開ける事になった。

これを額面通り0円と考えてる人は、そちらのお花畑は楽しそうですね、としか言えない。

 

スカパーはコンテンツ料の他に基本料を月2000円421円取られる、例え何も契約しなくとも421円払うんだ。

 

更に設置されてるチューナー機器も0円じゃなくて、毎月400円 648円のレンタルだ、レ、レ、レ、レンタル…!

 

 

※記事の訂正について

問い合わせした所、基本料は421円でした。

 

ではなぜ2149円も請求されてるのかというと、10年前に引っ越した時に、一旦解約して再入会していました。

その時に、チューナーのレンタル費が648円に値上がりしていました。

 

更に、全く必要が無いのに同じ回線で地上波放送を見れる契約1000円が、うっかり契約されてました

スマホの契約をした時に付いてるようなパターンで、情弱ビジネスと言うやつです。

 

月1000円×12ヶ月×10年を無駄に払っていた事が判明しました。

 

また、なぜ、私が基本料と勘違いしていたのかというと、今はクレジットカードの請求明細が視聴料等で請求されているのに対して

 

過去の引き落とし名目を確認した所、以前は、基本料等2080円 の名目で契約チャンネルとは別途に、あたかも基本料が2000円かのごとく、請求されてました。

 

 

工事の人は決してボランティアじゃない、全契約者は基本料で新規契約者の工事費を払っている、

更に言えば、家に設置すれば長年解約することは無いので、数年かけて基本料で回収できる。

 

長年契約すればするほど、基本料で工事費の2倍、3倍、4倍とスカパーに利益を収める事になるモデルだ。

 

DAZNの様なネット放送は視聴者が増えれば増えるだけサーバーや回線でコストが増加する。

 

一方で、スカパーの様なテレビは電波を垂れ流すだけなので、どんなに増えようが、

コストは一定にも関わらず、契約者は基本料なる謎のお金を毎月支払う、視聴者が増えたからといって値下げもない。

 

果たして本当にスカパーの方が、観る為に支払うコストが低いのだろうか。

 

 

ストリーミング配信は日進月歩

 

UEFAが公式でやってるチャンピオンズリーグのネット生放送をご存知の方がいるだろうか。

当時スカパーにはコンテンツ料だけで毎月1万数千円払っていたが、7,8年位前にあえて観てみたことがある。

 

今のニコニコ生放送みたいなちっさい画面で、カクカクの映像でも決勝ラウンド以降で1500円位だった。

 

また、p2p技術を利用したピアキャスTVでゲーム配信をしていた事もあるが、僅か12年位前の地点から見ると、DAZNの解像度1080p(画面の縦幅)とデータ通信量10Mbpsというのは、ペットボトルロケットが月に行ったレベルの隔世感がある。

 

インフラとして最低レベルの高速通信回線は行き渡った感があるが、映像圧縮技術の進歩はまだまだ期待できる。

数年後は4K配信が普通になってる可能性すらあり得る。(解像度よりも安定性とフレームレートを取るかもしれない)

 

日進月歩の分野で、現状をベースに10年後を語っている人は大恥をかくことになるだろう。

 

また、DAZNのフレームレート(秒間コマ数)が欧州基準の25で、日本の30よりも5フレ低い事が槍玉に上がるが、少なくとも25フレームでは、凝視すればやや違いが分かる程度で、カクカクなんてあり得ない、それサーバーとの通信か、又は使用機器の性能か回線速度が足りてないだけですと。

 

意外な罠として、一瞬の劣化が、大きく反映されてしまうストリーミング生放送というのは安定した通信回線が重要で、有線接続が出来るならそれに越したことはない。

 

考えてみなさいと、シンコジラやジブリ映画、君の名は、スターウォーズだって、映画は全部24フレームだけど、誰もフレームレートが低いからカクカクなんて言わないだろう。

※映画をテレビ放映する時は30に無理やり変えてる。

 

 

DAZNマネーの使いみち

 

優勝で3年15億という、Jリーグの傾斜される分配金はチームを強くする強化費の為に与えられる訳じゃない。

日本サッカーの水準向上や、Jリーグ理念に沿った活動に使われているか、毎年精査されると明文化してある。

 

これで思いつきを与えてくれたのが、今回、記憶に無いくらい久しぶりな、テレビ神奈川でのマリノス戦放送だった。

 

マリノスは単年で900万円というギリギリな薄氷の黒字から、強化費&人件費の適正化と、放映権分配金が1億7000万円増えることで盤石な黒字体制を手に入れることが視野に入ったんじゃないだろうか。

 

もし4位以内に入れたら、マリノスの試合を横浜市民にPRする為に、テレビ神奈川の放送枠を買ったらどうだろうか。

 

他にも、ファン番組が金曜だけじゃなくて、試合後の土曜日夜にも必要じゃないか。

例えばその番組だけマリノスフロンターレ、FCで費用を負担したっていい。

 

扱いが悪い、そりゃそうだ、彼らも慈善事業じゃない。

だったらお客になってやればいい。

 

更にマリノスとレッズの様な4万に近い観客が入る試合は、ネットで無料公開よりも、リーグがPR素材に指定して、リーグが対象の地域をカバーする地方局の放送枠を買うのもありだろう。

 

 

今回TVKでの放送は、DAZN宣伝広告費投下も含めて、この辺で動きがあったんじゃないかと思ってる。

 

視聴者のパイは地方局>>>CS衛星放送だし、何よりJリーグ理念に合致する。

DAZNにはハーフタイムでCMを流す権利を与えることでバーターにできるだろう。

 

縮小しか提案出来なかったスカパーのままじゃ絶対にできないJリーグのPR、これはほんの一例に過ぎない。

 

 

DAZNという新入り

 

私達ファン、サポーターはそれぞれの理由で、それぞれのクラブを応援している。

だけれど、Jリーグが盛り上がって欲しいというテーマには連帯感を持っている。

 

DAZNは私達の輪、その外にいる存在じゃない。

 

勝負の10年を共に戦う仲間として彼らを認識していいんじゃないか。

 

冒頭でも述べたが、楽しみが奪われてしまった怒りは理解できる。

ただ、Jリーグのより良い未来を共に目指す仲間に向ける態度や言葉だろうか。

 

彼らを蹴り殺して、それを世間に見せて、その後に誰が関わろうと思う。

 

日本は人口が目減りしていく衰退の時代を迎える。

これが最後のチャンスかもしれない、私はDAZNに期待する。

 

そして、マリノスと同じ様に、彼らは私達Jリーグの仲間、一員であるとして、

サポートが出来ることがあればしていきたいと感じ、意見を述べさせてもらった。

 

 

 もしPS4がないのであれば、最新モデルがスペック的にいいですね。

 

またストリーミング配信というのは断然有線回線が安定します。

 視聴機器だけは無線ではなく、有線で接続すべきです。

 

Fire TV  (New モデル) 4K・HDR 対応、音声認識リモコン付属

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横浜F・マリノス 第1節 浦和レッズ戦マッチレポート

フルマークに近い出来だった前半と、勝ったから取り敢えずOKな後半。

マリノス視点でアディショナルタイムの決勝ゴールで幕を閉じた開幕戦を振り返る。

 

公式リザルト

http://www.jleague.jp/match/j1/2017/022501/live/#live

 

試合前に出したレッズ戦プレビューはこちら

http://www.plus-blog.sportsnavi.com/speirs/article/23

 

内容を要約すると、レッズはセンターゾーンをポゼッションしながら進撃してくるので、その対処が重要。

最後の局面ではサイドからのクロス、30m以内のパスがアシストになる事がとても多い。

 

マリノスはセットプレーとウイングへのスルーパスが鍵。

 

 

機能したセンターの2-2スクエア要塞

 

4-2-3-1と言われる横浜F・マリノスのラインナップであるが、開幕戦はFWが3の真ん中、両サイドが2の両脇へと、ディフェンスライン方向にスライドした4-4-2の方が現実に近かった。

 

前線の2である、ケイマンとバブンスキーは攻撃時、明確な縦関係があり4-2-3-1とも言えるが、今の時代、昔ながらのこの表現方法における並びを、試合の最初から最後まで一定のまま適用出来るチームは少ないのかもしれない。

 

守備時に2トップ&ダブルボランチになった理由は明白で、前回のプレビューでも触れたが、浦和レッズの攻撃指向性として、彼らは中央での進撃を好む事への対策。

 

試合中、マリノスは決して引いてるだけが意図していた訳ではなく、時にチャンスがあればレッズの3バックを追い回しボールを奪うタイミングもあったが、時間的には自陣に撤退していることが多かった。

 

 

 

その際にレッズのダブルボランチ&トップ下2枚の4人に対して、2トップとダブルボランチによるスクエアを構築して、センターゾーンの進撃を阻害する試みを行っていた。

 

気分を害したら申し訳ないが、ネタとしてRB(レッドブル横浜F・マリノスが思い浮かんだ。

余談だが、他チームに取られるくらいならRBを受け入れるのもアリだと考えてる。

 

初コンビとなる”2トップ”は少なくともレッズのセンター進撃を阻害するという点で、かなり機能していた。

 

ケイマンの追い回し力も大したものだが、バブンスキーのパスコースを限定する動き、タスクの消化度は流石バルセロナ仕込みという部分を感じた。

 

彼が育った場所がクライフのレガシーである事を考えると、そこではドリブルやパスを教わるのではなくて、即座のボール奪取を機能させる術や、ボールの移動に対する最適なポジショニング、それをなし得る判断力が仕込まれた筈だ。

 

また、この試合レッズの攻撃は左に偏っていた分、マルティノスは低い位置でのディフェンスが目立った。

対面した槙野に対するデュエルの勝率は攻守ともにかなり良かった印象がある。

 

そして、これはマリノスの右を狙っていたというよりも、齋藤学がいる左サイド側のストッパーが上がりたくなかった、スペースを狙われる、裏を取られる事をかなり恐れていた結果だと思う。

 

 

ペトロヴィッチの処方箋

 

後半、マリノスの成功しつつある予習効果に対する方法を受け取ったレッズは攻勢の時間を続けた。

 

 

 

前半よりも阿部が下がって槙野を押し上げる動き。

 

前述したようにマルティノスの奮闘で槙野が活躍した訳ではないが、これによりレッズのセンター進撃を阻んでいたマリノスが用意した罠、スクエアの陣に若干だが間延びが生じた気がする。

 

前半よりも、という点で、牽制役としての2トップが迷いながらボールホルダーを追っていた印象。

結果、槍が突けないので、盾も構えどころがあやふやになる。

 

さらにマリノスをややこしくしたのが、柏木の動きと、興梠が上がりレッズも2トップ気味になった点だ。

 

 

 

マリノスの第1防壁たるスクエアの上辺が的を絞りきれず活力を失った事で、やや間延びしたスクエア内の空間を、レッズは一旦サイドに逃げてから利用することで、僅かなギャップによる一瞬の時間とは言え、アタッキングサードのセンターゾーンにおいてボールタッチが増えた。

 

入れたい所に入れてない、レッズをサイドに追い出せていた感が消えた。

 

この為、前半よりもハマってない嫌な感じが長く続いたし、後半、レッズが実際に多数のシュートシーンと決定機を作った理由として、マリノスは準備に成功したが、想定と異なる状況に対処までは出来なかった結果と言える。

 

 

マリノスの新武器

 

今年は異なる、より用意周到さを持った雰囲気があるモンバエルツのチームは、攻撃も準備がなされていた。

 

齋藤のドリブルというアドリブによる最大の盛り上がりを、高確率でゴールに帰結させる為の台本。

 

 

 

先制ゴール、そして決勝ゴール共に、ドリブルでペナルティエリアに侵入することで”高い集客力”を発揮した齋藤が、それにより生じるペナルティアーク付近に出来たスペースを活用してのダイレクトシュートで決まった。

 

ゴールシーンだけでなく、決まらなかったが、前半にもバブンスキーが1回、後半にも天野が同じ形からフリーでシュートを放っている。

 

これは齋藤をより活用する、解っていても止められないロッベンのアレみたいな、いわゆるパターンゴールをチームとして仕込んできたと考えていいだろう。

 

フリーでシュートを打つ選手が決めさえすれば、シーズンの平均得点数に着実な上積みを期待できるだけに、今年はトップ下の責任は大きいかもしれない。

 

プレーメーカーではなく、ゴールが求められるアタッカンテ役が務める事になるだろう。

 

 

失点1

 

ペトロヴィッチの処方箋は効いた。

効いたが、ではそれを理由とする構造的な問題で失点したのかというと、ピンチは招いたが失点の理由自体は違った。

 

先ず、この日は右サイドバックに入った松原が、タイミング的にワンテンポ遅い、本来アタックに行けない場面でも、食いついてしまい、簡単に抜かれたり、危険なタックルになってしまいかねない場面が多々見られた。

 

失点シーンでも、カウンターを受けてゴール前は6対7の不利な状況であり、彼だけに大きな責任はないのだが、マリノスディフェンダーなら相手が決定機にトラップミスをしたのであれば、フリーでシュートを打たれるような結果になってはいけない、これまでとは基準が違う。

 

もっとも、それは、この2年で少なかった実戦経験の問題に由来するもので、やがて解決するのではないだろうかと楽観している。

 

 

失点2

 

どちらかと言うと、より残念なのは2点目だった。

 

確かにカウンターを受けていて撤退している状態ではあったが、ダブルボランチが柏木に何もしなかった事で、パサーとレシーバーによる、いわゆるタッチダウンプレーが成立してしまった。

 

 

 

DFラインが高く後ろにスペースが残っている状況で、柏木という一番危険なパサーにあれだけ時間と余裕を与えれば、DFラインの裏を狙って危険なボールが出て来るのは当然だった。

 

この2点目には暗澹たる気分になった人も多いだろう。

 

柏木がマリノス陣内のセンター部分で、前を向いて余裕を持ってボールを持てたのはこのシーンくらいじゃないだろうか。

 

喜田にはバランスよりも、目の前にある最大のリスクに気がついて欲しかった、と大黒柱とはそういうもんだぜ、と期待を込めて苦言を残す。

 

話は逸れるが、このシーンで数的不利を解消したマルちゃんの見せた根性スプリントは凄かった、いや凄まじかった。

 

 

MVP

 

ゲームを通して見れば飯倉だろう。

 

GKの奮闘が目立ったゲームだったが、マリノスの決定機は判断ミスが起きていたり、余裕の無い状況で、辛うじて触った様なシュートも多く、より正確にインパクトされた、強烈で難易度が高いシュートをセーブし続けたのは飯倉だった。

 

マリノスの1番はベンチの指定席券を買って隠居生活を選ぶ選手よりも、戦うことを選び、エンブレムの為に見事なプレーを90分通して出来る選手の背中に相応しい。

 

また、惜しくもゴールには絡まなかったが、金井はポジションを維持する正当性があることを証明した。

 

一方、デゲネクはジョンスと比較して、この試合では特別に上という印象は残せなかった。

 

ただ、若いなりの無敵感なのか、生来のメンタリティなのかは解らないが、俺は出来るんだ、と、もの凄く自信を持ってやっているのを感じるし、

それが萎む前に結果がついてくれば日本代表目線なら10年は立ちはだかる敵がマリノスで育つことになりそうだ。

 

スターシステムに乗せられてる選手が、海外に住んでる事しかプレミアが無い事をJリーグの、マリノスセンターバックが、ゲームで証明してくれる風景は痛快かもしれない。

 

 

ウーゴ・ヴィエイラ

 

まだ本調子にはほど遠く、90分使えない選手。

 

対戦した浦和レッズの方が、この説明が意味する脅威を感じているのではないだろうか。

 

テクニックはあるね程度の印象ではなく、チームにタイトルを取らせたことがあるFWと言うのは、

ファーストトップとしてシーズンを通して得点数を安定させるFW的個人戦術が優れているのだと感じだ。

 

イグアインはこの辺が本当に上手いけど、一見速そうに見えないランニングフォームといい、プレー的に似ていると思った。

片鱗は見た、悪いなりに点もとった、彼こそが、モンバエルツが、マリノスが、ずっと探していた本物のFWかもしれない。

 

フィールドプレーヤーで、今日の所はラファエル・シルバがベストプレーヤーだった。

次に彼と会う、最終節では”今シーズン”ベストプレーヤーの座をウーゴが争っていて欲しいものだ。

 

 

ビルドアップ

 

長年の課題。

 

DFラインから見ていくと、デゲネクが精度の問題はあったが何度か行っていたプレー、対角線のロングボールは今後、両ウイングがタッチラインに張り付くマリノスにとって、絶対に必要な生命線になるので誰が入ったとしても継続してやっていかないといけない。

 

また、何故か金井が珠玉のプレーを魅せていた横パスからの裏一発は、ある意味サイドチェンジを起因とする速攻であり、マリノスというチームで、サイドチェンジが効果的に活用されているのを初めて見た気がする。

 

サイドチェンジは本来、攻撃するサイドを変えるだけではなく、整った相手陣に移動を強いることで、乱れを生じさせる為の物であり、マリノスがいくらサイドチェンジしても効果がなかったのは、その意味が理解されていない為、展開が遅く、相手陣の移動&再整備の方が早かったから。

 

今後、マリノスのビルドアップをナメて、前から追ってくるチームにはウイングの破壊力も含めて、相当効くだろうから、アドリブじゃ勿体無い、これも継続が必要だ。

 

一方で、ダブルボランチセンターバックによる4人のユニットは課題であったセンターから敵陣へ入る試みに成功していなかった。

 

この辺、最後の局面でクロスに飛び込む、FW追い越す、といったトップ下の仕事としてフィニッシュから開放された天野がレジスタとして、マイボールをよりよい形で前進させる、プレーメーカーとしての仕事をこなせるようになるかどうかだろう。

 

純粋なテクニックだけでなく、状況を見てセンターバック間やセンターバックの両脇に降りてサイドバックを押上げたり、気がついたらチームが優勢になってる地味に効いてるレジスタとして効果的な動きを身につける必要がある。

 

ロングパスは素晴らしい物が何度もあったし、前後によく走ってはいたが、マリノスが抱える拙さを解消するには、彼がより効果的に効率的に随時チューンしていく必要がある。

 

レジスタというのは、走らされるのではなく、自分の意図で周りを動かし、自分の必要性で、自らの意図で動く、この点でレッズの阿部は流石だったし、彼が作った一旦サイドに逃がしてプレスを空転させてから中を活用するボールの流れはお手本になる。

 

天野にはセットプレーのキッカーという重要な役割があるが、チームとしてのタスクで結果を出せなければ中町や扇原がこのポジションでは控えている。

 

 

終わってみれば3-2。

 

神がかったビッグセーブを連発する本来の活躍を魅せた飯倉の踏ん張りが勝ち点3をもぎ取った、昨年なら2-2や、3-3で終わっていた印象がある。

 

正直、粗の方が目立ったという印象の人が多いのではないだろうか。

 

ただ、それは選手がプレーのクオリティを上げるしか無いレッズに比べると、上昇余地が大量に残されているとも言える。

 

どうなればチームは強くなって、優勝争いが出来るのか、それがやっと見え始めたと言える3年目の春だった。

 

 

@Speir_sさんのツイート

横浜F・マリノス開幕戦プレビュー 第1節 浦和レッズ

サッカーを楽しむに辺り、見どころをまとめたマッチプレビューは重要だ。

だが残念な事に、少なくともインターネット上で見渡す限り、満足するものが何もない。

 

あのさ、Jリーグ、こういう所だよ。

毎年200億円払ってくれるDAZNに申し訳ないので面倒だが代わりに書く事にした。

 

 

昨シーズン最終戦

 

先ずはフットボールラボのデータより昨シーズン最終戦を振り返る。

http://www.football-lab.jp/y-fm/report/?year=2016

 

試合をデータから見ると、レッズがボールを長く保持し、その保持率を活かしてマリノスの8に対して18のシュートを打つに至ったが、終わってみればスコアは1対1のドローであった。

 

マリノスは試合全体を振り返れば齋藤学を始め、殆どの選手が良い攻撃を出来ていなかったが、

マルティノスの高い個人能力もあり、数少ない決定機を活かしたと言える。

 

アタッキングサードへの侵入回数はレッズ60に対して、マリノスは22回。

 

最後の15分で、年間1位もかかっていたレッズは1-0で終わらせる意識もあったのかボール保持率を大きく落としているが、それがなければ55%対45%程度に落ち着き、支配するレッズと速攻&セットプレーにかけるマリノスという構図が鮮明だっただろう。

 

この傾向は変えようとしないのであれば開幕戦も変わらないと考える。

 

 

サイドのマリノスvsセンターのレッズ

 

次に、Jリーグが公式に配布する資料を元に、両チーム、ボールの流れを見てみる。(左マリノス:右レッズ)

 

 

 

顕著な差として見えるのが、アタッキングサードにおけるセンター、そしてディフェンスラインでもセンターと、中央ありきなレッズの指向性である。

 

これに対してマリノスの場合、センターラインに近づくほどサイドに流れているのだが、どちらかと言うと、ネガティブな意味を持つ数字である。

 

どういうことかと言えば、真ん中のユニットがボールを運ぶ能力が低いから、相手のプレシャーが強まる段階ではサイドに逃げざるを得ない、というのは、昨シーズン観戦した皆さんには何となくお分かりいただける筈だ。

 

そのままサイドを進んでどん詰まりした結果として、アタッキングサードにおけるセンターでのボールタッチ比率は左右共に4%前後のレッズに対して、左右共に2%ちょっとになっている。

 

数字的にも、後はウイングに個人力で何とかして下さい、になってる傾向がよく出ていると言え、

決してそれでいい訳ではなく、2%台に留まっているアタッキングサードセンターでのボールタッチ率を上昇させないといけない。

 

詳細は後述するが、ディフェンスでは如何にレッズのセンターユニットを阻害出来るのか、

攻撃では、低くなりがちであった敵陣センターでのボールタッチ数を増やせるかどうか、が焦点になる。

 

 

ルーパス&セットプレー vs クロス&ショートパス

 

次に具体的な得点方法として、浦和レッズは最終局面ではクロスを多用し、実際にゴール数も多いデータが残っている。

 

昨シーズン、クロスからのゴール数はレッズ18に対してマリノスは9と、

ウインガーを活かしたサイド攻撃が強いイメージがあるマリノスの2倍だ。

 

また30m未満のショート(ミドル)パスがアシストを記録してる例も多い。

マリノスが3に対して、レッズは15も記録している。

 

相手の守備を崩して、フリーの選手を危険な位置に作るのがいかに上手いか、と言える

 

一方でマリノスはセットプレー依存の傾向が強かった。

齋藤学が大活躍した印象があったが、最大の得点源はセットプレーだったといえる。

 

敵陣でのポゼッション率も高かったレッズ8に対して、マリノスは15と倍近い。

 

また、意外とドリブルからのシュートは4と、直接的には得点になっておらず、

そこから派生したであろうスルーパスでのゴールはレッズ3の倍以上となる7を記録している。

 

18チーム中、16番目だったDFラインの低さも、スペースがある状況での攻撃を多発させた影響があるだろう。

 

具体的な対抗策は難しく、そもそも、攻撃も含めどういうプランで行くのかによって、大きく変動するものだと考えている。

 

 

奇襲作戦はあるのか

 

レッズは過密日程で、しかもオーストラリアのアウェーゲーム帰り。

スタートから奇襲を仕掛ける策は十分に効果を期待できる。

 

例えばハイライン&ハイプレス

 

 

 

相手がコンディションに不安を抱える場合に効果を発揮するが、ちょっとリスクが高すぎるか。

何より浦和レッズは長年同じメンバーで試合をしてる事もあり、対応力が高い。

 

 

 

こんな風に動かれた時に、マリノスは対応できず逆に混乱してしまう恐れがある。

 

かと言って、半端に行くと、誰が何処にいくねん状態になって、これも混乱をきたす。

レッズの監督が広島を率いてた頃に何度か食らってるからわかる筈だ。

 

 

 

なので現実路線は、低い位置でコンパクトな待ち受け体制を作り、ロングカウンターを仕掛け、スペースがある状況でスルーパスを狙う方向になるだろう。

 

 

 

両ウイングはストッパーの進撃と最終局面でサイドに展開させないような追い込み方を意識する必要がある。

 

昨シーズンと違いがあるとしたら、保持時間そのものは増えないかもしれないが、もう少しボールを真ん中で運べるかもしれない。

 

デゲネクとバブンスキーが入ったことによる変化がどれだけあるのか、その結果、両ウイングがボール運びから開放されると最後の局面で火力が増すかもしれない。

 

ただ現状は完全に相手を崩す事を目指したり、深く切り込んでのクロスよりも、個人力により一瞬のギャップ、時間を作り、連動したワントップ、トップ下が隙を突くようなゴールを期待したい。

 

 

野心的な2WG0トップ

 

以前に、ファンハールか誰かがやっているのを見た気がする。

90年代の話なので記憶も定かではない。

 

 

 

中盤はトップ下2枚+ダブルボランチによるスクウェア

そして前線はウイング2枚が、後ろに戻って来なくていい代わりに左右にスライドする。

 

ウイングイズパワーなストロングポイントを残しつつ、レッズがやりたい中央でのボール運びを数的に同数にして追い出す。

 

ウイングがプレスかける時に追い込み損ねたり、トップ下の守備強度が足りなかったりして、開けたサイドのストッパーにボール出されるとジ・エンド。

 

ただ、前述の奇襲もそうだが、モンバエルツはこういう、のるかそるかみたいな事はあまりしない。

 

 

真ん中のユニットがボールを運べれば

 

レッズを混乱させ、機能不全を引き起こさせる、アタッキングサードへの侵入回数を増やすには、

センターバックとダブルボランチがボールを運べるか、両サイドバックが高い位置を取れるか、

 

そして更に…両ウイングがボランチ脇へ突撃できるか、にあるんではないかと思う。

 

 

 

場合によってはサイドバックが中で受ける動きも必要になるだろう。

 

 

 

ともかく、サイドに逃げてしまい、サイドにずっと押し込まれた状態で人数をかけて進行するもやがて行き詰まる。

これがどれだけ打開できるのか、打開しなければシーズン60ゴールは見えてこない。

 

まだ高度な連携は期待できない段階ではあるが、故に新加入選手の個人スキルには期待が高まるし、

新生マリノスの片鱗が見える、新しいシーズンの予感を、春の息吹を感じるようなビルドアップが見たい。

 

スタ観戦するので、詳細は見逃し配信を使いDAZNで確認する感じになりそう。

 

また、現状でテレビを使ってDAZNを見るならFireTV Stickが良さげ。

PS3&4を持ってる人はもう少し様子見で。

 

だけど、4月6日に新型が同じ値段で出るから、今買うのは正解じゃない。

 

発売日に欲しい人は予約必須かも。

 

@Speir_sさんのツイート

さらば 名人芸を持ったトップジョッキー

JRAファンには馴染みが薄いだろうが川崎競馬に所属する金子騎手が引退をする。

 

穴狙いの複勝、ワイドでお世話になった南関ファンも多いのではないだろうか。

 

それはすなわち、実力が劣る馬を3着に持ってきてくれる、とイコールを意味する。

 

では、なぜ3着が多いのかと言えば、スタートから前半の半マイル、馬に全然負荷がかからない名人芸があるからこそ、力のない馬でも、前がミスをすれば持ってこれるのだ。

 

特別に騎乗馬に恵まれたワケではない。

 

一時期は、所属した馬は年間20走以上して、その出走手当で飼葉料の元を取る事で有名な浦和・富田厩舎の主戦だった事からもそれはよく解る。

 

JRAよりもカーブがきつい小回りの競馬場、ダート短距離がメインで、追い込みをメイン戦法という時点で何となくわかろうものだ。

 

よって、南関だけで騎手人生を送った中で見ても、同じく50歳を越えて未だ一線で活躍する的場文男さんに比べても世間の知名度や、認知は低い。

 

だが、数少ないビッグタイトル、特に燦然と輝く東京ダービーのトロフィを手にした追い込み炸裂は、正に集大成と言える、広く世に知られる事はないトップジョッキーの技術が詰まった作品だった。

 

https://www.youtube.com/watch?v=hKI7Kl3O6ko

 

トレードマークと言える独特の猫フォームとプラプラの長手綱が見れなくなるのは惜しまれるが、もう十分魅せてもらったとも言える。

 

お疲れ様でした。

 

ゼニやんの愛称を持つトップジョッキーがいた事をこの機会に多くの方に知って貰えればと、臨時投稿。

外野を黙らせろ 横浜F・マリノスに新10番の時代

皆さんご存知の通り、横浜F・マリノスの新しい10番が決まりました。

背番号に意味なんてないという意見もありますが、マリノスでは違います。

 

サッカーはチームスポーツであり、あくまでもチームの1ピースであることには変わりがないのですが、よりよい環境を用意することで、良い結果が得られるのであればWin-Winと言えます。

 

先日、スーパーボウルでは歴史的大逆転があった訳ですが、起点となるQBにいい仕事を出来るように、皆が状況を作り、QBはそれに応える仕事をする、チームワークというのはそういう事だと思うんですよね。

 

昨年、大活躍したと考える人は多いと思うのですが、マリノスが、チームでプレーする皆が意識し、環境を用意することで、今シーズンは更に昨年以上に活躍することが出来ると考えています。

 

より彼のタスクを攻撃の最終局面にシフトする事ができれば。

 

 

今までのマリノスに得点力が無い理由

 

昨年秋はJ1全18チーム中16番目に低いディフェンスラインと、両ウイングによる走力勝負なロングカウンターを全面で出した事で、問題は見えにくかったのですが、マリノスは長年攻撃で問題を抱えていました。

 

特にこれまでは中央のボックス(2人のCBとダブルボランチ)が、1つ飛ばして展開する能力、ボールを運ぶ能力が無かった為、サイドから行くしか無かったワケですが、

 

こうなるとウイングが低い位置でビルドアップに参加する必要が出てきます。

 

この場面で、トップ下の選手が、香川の様にDFラインの前でパスを受け、即ターンしてFWとワンツーを仕掛けたり、

 

シルバみたいに敏捷性と、個人打開スキルがあり攻撃にスイッチを入れるような選手であればいいのですが、

 

そんな選手が居ないマリノスの場合は、敵陣を前進する為に皆でサイドバックを押し上げていく、

という作業に取り掛かります。

 

 

 

 

問題点は色々あるんですが、先ず仮に上手く行ったとして、ウチのサイドバックはマルセロなのか、

中で待つ、ボックスで勝負をするFWはクリスティアーノロナウドなのか、2人でやれんのか、と。

 

昨年、サイドバックは縦に突破してのクロスが得意な訳でもなかった右利きの金井でしたし、

中にいるのはセンターバックとポジション争いして敵陣空中戦で高い勝率を記録するFWでもない。

 

それは選手も解ってて、やっても無理なので、サイドバックは縦に勝負しないし、早いタイミングでクロス入れるみたいな事を殆どやらなかったですよね。

 

なので、もう一度、今度は上がったサイドバックを起点に、いわゆるペナ角攻撃が始まる訳ですが、

手間が掛かる分、遅いですよね、敵が密集陣地を形成する時間が有り余る。

 

後ろのユニットからトップ下の選手が流れてボールを受けてから始まるペナ角攻撃よりも断然遅い。

 

 

 

ここで監督は、構造の変化による解決ではなく、新トップ下が予想されるバブンスキーにシルバを期待してる可能性はあります。

(勿論天野も候補ですが、そういうタスクがこなせないとこの場合ポジションはない)

 

カイケや翔さんが、FWとして能力が足りないのはあるとしても、2013年を思い出しましょう。

あのマルキーニョスだって、優勝争いしてる間、3ヶ月以上ノーゴールだったじゃないですか。

 

サイドバックからクロスは来ないし、裏狙うスペースも無いし、足元に入っても周りに誰もいないし、そりゃ無理ですよと。

 

これが正に煮詰まった2013年の最終節は、この密集地に戦力を小出しに投入してからボールを取られ、

その流れでカウンターから決勝ゴールが決まった様に、リスクもあってトータルで効率も悪い。

 

この形で大宮には以前、何度もやられたように偶然じゃない訳です。

 

また、この極めて遅いペナ角攻撃が好きだった中村、小林、兵藤が全員チームからいなくなり、

ボール受けたらそのまま縦に勝負してクロス入れる様なサイドバックが沢山入ったのは印象的です。

 

そうみると、多少、カイケはカワイソウだった部分があると言えます。

 

例えばサイドバックドゥトラで、FWが久保、後は2人に任せてリスクは侵さないぜ行って来い作戦なら

それはそれでリスクヘッジとして有りだし、選手のクオリティ次第で十分得点出来るはずです。

 

 

 

今年、新10番、彼こそが攻撃の中心点になるのであれば、やはり高い位置、

得意な位置、ワントップに近い位置に居られるように昨年秋のバージョンアップを期待します。

 

 

彼が、いい状態でボールを受ける、受けたら即、スイッチをオンにしていく、だから敵のDFラインは急対応しなきゃならない。

この為にも後ろのビルドアップには参加せずに、よりタスクを軽減して最終局面の仕事に専念させたい。

 

そうなった時、Jリーグで誰が、どこが、止められますかね。

ワクワクします、彼の更なる飛躍に。

 

 

ぼくのかんがえた() ショウタイム

 

私が考える右サイドに翔さんが入ると得点が増える構造は以下になります。

 

後ろのユニットに任せ、ビルドアップには参加せずサイドバックを貼り付けにする10番。

 

 

 

DFラインから浮く&サイドバックが突進する事で敵SBに迷いを与えてフリーになる10番。

 

 

 

即スイッチオンで突進を開始、敵DFラインをパニックする10番。

(この時点でシュートもFWとの連携もあり)

 

 

 

中に詰まらせてからの右にどフリーで待ち構える翔さんを発見。

 

マリノスの新10番に負けない武器、J屈指の右足が唸る。

 

 

 

\( ‘ω’)/ウオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーッッッッッ!

 

@Speir_sさんのツイート