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齋藤学の計画的0円移籍という最悪の決別

既報の通り、齋藤学の移籍についてファンとして、2点、主にビジネス面と、スポーツ面において述べたい意見があるが、記事を分けることにした。

 

この記事では、題名の通り、ビジネス面について意見を述べる。

 

www.f-marinos.com

 

先ず、契約終了に伴う移籍金無しでのいわゆる0円移籍について、複数のメディアによる情報から、事実として語る。

 

後に間違っていたことが判明した場合、謝罪文の掲載、及びこの記事を削除します。

 

マリノス・斎藤学、川崎移籍へ 俊輔に続き「10番」流出 (カナロコ by 神奈川新聞) - Yahoo!ニュース

 

 

私の考えとして『このチームでプレーしたくない』という意志は自由であり、尊重されてよく、出ていきたい選手が出ていくのは仕方がない事だと考える。

 

今回の移籍案件に関して、前年の経緯、それは10番とキャプテンの志願や、メディアを通じて行った数々の発言の責任を問う、感情的な意見があると思うが、私は一切問題にしていない。

 

とにかく 問題なのはフリートランスファー(=0円移籍)での移籍 なのを、多くのサポーター、ファンには再確認をして貰いたい。

 

ましてや、それが、多くの信用を利用した裏切りによってなされたのであれば、極めて非常識なことだ。

 

 

 

 

そもそも何故、選手は0円移籍をしたがるのか

 

 

海外移籍でこの手段が用いられるケースとして、買い手が、それほど金銭的余裕はないが4大リーグの下位または、2部に属していたりするケースで、お試し気分で契約するアジアの選手に1億を超える金額を用いたくない場合が、初期には見られた。

 

だが、国内移籍である今回のケースはもっと利己的な物だと断ずることが出来る。

 

 

簡単に説明すると、支払われる人件費のリソースは、年俸だろうと移籍金でも、基本的に同じ釜の中にある。

 

 

・ 移籍金1.5億円+年俸5千万円×3年であれば 総額3億円。

・ 移籍金0円+年俸7千万円×3年で 総額2.1億円と言える。

 

※ 会社の会計で一括や分割が有るかと思うが、欧州やアメリカスポーツシーンでは総額という考え方が一般的。

 

 

0円移籍なら、新しい移籍先も、移籍する選手も金銭的メリットが高く、WIN-WINになる。

 そして差額の損を担うのは、0円移籍をされた移籍元チームだ。

 

 

今回の0円移籍は、より高い年俸で契約する為に画策された物であり、その為には移籍するチームにいかなる損失が生じようが、気にかけない判断であると私は断定する。

 

人の信用を決めるのは、言葉よりも行動である。

 

 

つまり、昨年移籍しなかったのは、移籍金が重しになって高額の年俸が得られないからであり、マリノスの為ではなかったと認識するのが、行動から見るに、正しいだろう。

 

※ 昨年の移籍に関する決断については誤った認識である、との指摘があり訂正いたします。

 

 

 

してやられたマリノスのマネジメント

 

 

多くの人は平和な世界に暮らしている。

 

 

皆さんの日常には、ニュースなどの情報で見たり知ることはあっても、やったもん勝ち、歴史に名が残るのは勝者のみ、騙すより騙される方が悪い、そんな生き馬の目を抜く世界は存在しないのかもしれない。

 

ちなみに私は嫉妬から自転車のタイヤに釘を打たれた事が3回あるが、そういう一線を越えた悪意に直面する経験は、多くの人は、周囲に子供しかいない学生時代や、ドメスティックな問題である痴情のもつれを除くと、なかなか無いかもしれない。

 

マリノスのフロント陣が、ともに仕事をする仲間として、信用するのは良いことだが、信用とは悪意に対して無防備とイコールではない、と学ぶ必要がある。

 

悪意の多くは先ず、いかに信用を利用するか、から始まるのだ。

 

認識を変えなければ、何度でもやられ続けるだろう。

 

 

今回の件について、マリノスのマネジメントは人が良すぎた、お人好しすぎた、もっと言えばサッカー後進国として、日本過ぎたと言える。

 

シティ・フットボール・グループは日本においてもマリノスでも、世界基準への準拠を明確化するべきだ。

 

 

 

契約更新拒否はチームへの忠誠心低下である

 

 

現在、日本代表で不動の左ウイング・レギュラーと言える原口が所属チームで苦境に陥っているのを皆さんはご存知だろうか。

 

 

原口元気の受け入れ先を待つヘルタだが、残留についても「扉は開けている」と首脳陣 | サッカーダイジェストWeb

 

 

シーズン開幕前に、残り1年となる契約の更新を拒否したことが原因で、チームの信用を失い、大幅に試合出場を減らしている。(今季、全公式戦で先発は3試合のみ)

 

 

チームのレギュラーと呼べる試合出場数がある選手でも、契約が1年を切った選手が更新を拒否した場合、大幅に評価を下げて試合出場数を制限するのは定石である。

 

これは、懲罰や、嫌がらせが目的ではない。

 

0円移籍を画策する、という行為そのものが背信行為であり、そんな行為をする選手は、チームへの忠誠心が存在しないとみなされても仕方がないのである。

 

どんなに頭脳が明晰だろうが、屈強な肉体を誇ろうが、忠誠心が無い兵士というのは、もはや敵とイコールである。

 

 

口でどんな綺麗事を述べようが、0円移籍を画策しているといえる状態、特にJリーグであれば8月以降に、契約期間が半年未満でも契約更新をしないケースであれば、戦力として考えられないので外す、という判断を今後しなければならないと考える。

 

 

今回の件で、マリノスのフロント陣を責める人もいるだろうし、それは上記したように、齋藤学が移籍したからではなく、世界基準を謳いながら、全く出来ていなかったという点 でやむを得ないだろう。

 

ただし、何より、これはファン、サポーターの中でも、0円移籍を画策する事の意味、認識を深め、いざという時に、0円移籍を許容しない世論の土壌形成が必要となる。

 

 

あえて問いたい、甘かったのはフロントだけか。

 

ヨーロッパなら『◯◯(選手名)は残り契約1年切ってるのに更新してないってどういうことだ』と、ファン、サポーターも0円移籍を絶対に許さないという監視の目が光っている。

 

かつて、ビルバオ人しか雇わないのにスペインでリーガの1部に在籍し続けるユニークな存在、アスレティック・ビルバオ において、エースストライカーのジョレンテが契約更新を拒否してシーズンインした時には、毎試合ブーイングと怒号が飛び交った。

 

 

 

今回の件で、マリノスのフロントは世界での定石、判断基準を導入しやすくなった筈だ。

 

いつまでもやられっぱなしではいけない。

 

 

この案件について、スポーツ面での意見は別記事に書きます。

 

 

つづく ↓ スポーツ面ではこちら

 

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