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横浜F・マリノス NEW天野の運用と常軌を逸した日程

今回は主に競技面から2020年8月末日の時点で、横浜F・マリノスはこの先どうするんだろうか、というポイントを主に綴りたい。

 

 

先ず、久しぶりにブログ記事を更新すると、あろうことか、随分サボっていましたね的な反応を受ける事がある訳だが、原則として書きたい事がある時に書く物であって、はてなブログから『お前、90日更新がないから広告貼り付けなぁ(笑)』みたいな、理不尽な所業を浴びようが、そこはブレる事はない。

 

書く以上は、書いた事、それは伝えたい事であり、その伝播という点でPVを求めるが、別に常時必要なものでもない。

 

 

この点で、個人的な感想ではあるが、昨今は試合の分析記事という物が増えている傾向を感じるが、テンプレートが用意され、製造しやすく、日々PVを得るのに良い手段だとして、その内容があまり刺さるものではない。

 

というのも、ざっと見た感じではあるが、その分野の第1人者には有る、何故分析をするんですか、何を伝えたいのですか、という目的が希薄だからではないかと思う。翻って、貴方にとって、そのPVは常時必要かね?みたいな。

 

そこに、数値には出にくい選手、その選手がいかに素晴らしいか伝えたいんだ!みたいな目的があれば、残るものがあると思うんですよ。

 

 

と何で書くんだ、みたいな話を無駄に長く触れるのも、先日、これぞ地元チーム、Myチームを語る素晴らしい記事だ!というのを久しぶりに見たので、面倒くさい事を言いたくなった。

 

www.goal.com

 

伝えたい事がある記事は面白いんだよ、とにかく。

 

 

そして自分のモチベーションを振り返ると、このブログはスポナビ時代に始めた訳だけど、当時の状況として、マリノスに対して好意的なメディアが殆ど居ない、むしろ悪い事ほど面白がって書き立てられる事に対するカウンターとして、ファクトに基づく反論をしたかったという経緯があり、

 

その環境が、いまマリノスに触ればPV稼げる的な環境になって、まぁ去年に優勝して大きく変わったよね(笑)みたいな事もあり、最後に勝ち誇って勝ち逃げしておくか、次の機会までしっかりと爪を研いでおくか、みたいな状況であった。

 

 

一方で、混迷のシーズンも若干、先に対する見通しが、少なくとも競技面では立つようになったので、Twitterで垂れ流すには長過ぎるという理由で、一度、今感じている事をまとめる事にした。

 

 

 

ニューアマノの○○○○化

 

 

タイムラインとか見てると、みんな天野に対してちょっと厳しいんじゃないですかね。

 

気持ちの問題で、変化して帰ってきた今の天野と、喜田を組み合わせて、天野×喜田(※あいうえお順です意図はありません)=喜田純にすると、すごい選手になるんやないか、みたいな妄想も捗りますが、

 

私のもう一つの専門分野である、長い品種改良の歴史を持つ競走馬の世界的に、両親の良い所を伝えようとしたら、気性が悪くて、スピードが無く、脚の形も良くない、みたいに悪い所しか伝わらない事が多い訳で、安直な掛け算は危険なのです(真剣)

 

戦術的ポジションニングが苦手で、狭いスペース、敵の選手間で受けるのが苦手で、いざ自分の前がオープンになっても、なぜか機能停止してしまう、みたいな。

 

 

この点で、戻ってきたニューアマノは光る要素を見せつつも、「うーん、何かハマらない」感が漂うわけですが、今季は特にエリキ問題が顕著ですが、ポステコグルー監督は獲得してきた選手を直ぐにマッチさせるのが上手い一方で、どうみても向いていない謎の運用にやたらこだわる性質があります。

 

 

エリキも辛いですよね、昨年を観てない人にしてみたら、優勝の立役者?何が良い選手なの、みたいな

 

この適した運用なのか、という点で、ある意味、天野は最適な位置を探し続けてる選手ではないかと考えます。

 

偉大な10番の先輩と比較され、マルコスや三好がいる中で扇原と2.5列目のポジションを争う事になり(不満で飛び出したけど)、今はマルコスが突き抜けたクオリティを示す中、更に渡辺の様なポジショナルプレーの申し子のような世代と争う。

 

 

いや、でもさ、今のニューアマノのプレー指標を見ると適材ポジションは、マリノスがオフシーズンに失った重要なピースと合致するんじゃないの?みたいに思うわけです。

 

 

 

DATA by フットボールラボ https://www.football-lab.jp/

 

 

1366分 インサイドと2.5列目でプレーした2019年の天野

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そして、2020年帰ってきたニューアマノ 482分

 

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この傾向、どっかでみたよな…!?

 

2019年左ウイングで730分プレーしたマテウス

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現状、天野のプレー指標に類似するのは各チーム、サイドハーフの選手ばかり

 

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ニューアマノ、左ウイングが合致するんでは?

 

 

まぁでもインタビューの受け答えを見ると、監督は怖いですよね。

自ら志願しても、全く別のテーマについて話し出したりされたら(笑)

 

 

ただ、これは同時に、エリキや他の選手がハマらずに仕方なく高野を活用している、故に、チームの中で左サイドバックだけが疲労度やばくね問題を解決する重要な運用になりそうである。

 

また、真ん中を一つ開ければ、大津や仙頭も活用できるし、更に左サイドバック問題は最早、質を落としてでも何とか数を間に合わせないといけないかもしれない。

 

 

なにせよ、とんでもない日程が待ち受けるからだ。

 

 

 

マリノスはシーズンを完走出来るのか!?

 

気持ちとして高く置く、より良い位置を目指すってのはいいとして、精神は物理を越えられないので、現実問題、マジで無理じゃないですかね。

 

 

マリノスが参加する、セントラル開催が告知されたACLの日程が以下になります。

 

会場未定(開催国未定と同義)

 

10月23日、10月26日、10月29日、11月1日(これは絶対にやる総当たり戦)

で、勝ち上がったらそのままの会場で、11月4日にベスト16を開催

 

 

ルヴァンカップの決勝戦って 11月7日 なんですよね

 

一発勝負のルヴァンカップは2試合勝つと決勝進出として、現在ある帰国者14日間の待機要請を、帰国即検査して陰性ならOKみたいな、特例でゼロにする事が出来ないと、ACL組の出場は不可能なんですよね。

 

 

またACLは、11日間で最大5試合を戦う想定スカッドを組まなければいけないので、少なくともGK3人の22人体制で現地入りしないと戦えない、20人でいけるか?

 

となると、GKはパクと中林、ユース選手でACLに行って、梶川とユース選手で決勝戦みたいな。

 

ここで、準決勝が10月7日開催に対して、ルヴァンの選手登録は10月2日締め切りなので、勝ち上がったらオビ・パウエルを呼び戻す、ということは出来ない為、ルヴァン準々決勝を勝ち上がった時点で追加レンタルするしかない。

 

 

また、リーグ戦も11月11日、14日に入っており、帰国後は14日間待機となると、こちらもそのままACL組の出場は無理になります。

 

更にACLを勝ち上がった場合は、25日に準々決勝があり、勝ち上がれば28日に準決勝。

 

この場合、ベスト16突破の時点で、28日の川崎戦が18日に移動するので同日開催は避けられますが、14日待機要請を回避する方法が無い場合に受ける影響は、カップ決勝以外にも、リーグ戦3試合が確定します。

 

11月5日(帰国日)→19日?

 

 

更に、更に、ACLを決勝まで勝ち上がると12月5日に開催が予定されている為、同日予定のホーム鹿島戦は当然開催できず、この試合は12月1日に移動しますが、ACLに出場する選手は恐らく誰もこのホーム戦には出られないでしょう。

 

 

だって準決勝と決勝戦は別の国でやるんだもの(多分)

 

11月28日(どっかの国)準決勝 これは東アジア地区同士の対戦なので普通は東アジア

12月1日 横浜で鹿島戦

12月5日(どっかの国)決勝戦 西アジア地区での開催が決定

 

 

もう14日の待機要請すら関係ねぇ!感じになってきました(皆がんばれ)

 

 

この時点で、リーグを後ろにスライドできる、開いてる日程は12月9日のみ、条件付きで両チームが天皇杯に出場していなければ(なおかつ1位、2位の順位決定に関係がない順位なら?)リーグ全日程終了後の、12月23日、27日に出来なくは無い感じですかね。

 

 

 

オフサイドの誤審で、あーだこうだと騒ぐとか、もう、どうでもよくないですかね。

 

もう今季は、公平に競技力を競うシーズンじゃないんですよ。

 

皆で無事にゴールまで辿り着こうぜってシーズンです。

 

 

もちろん入場制限により、大幅な減収減益は必至な訳で、とにかくみんな生き残ろう

 

 

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横浜F・マリノスが突き抜けた数値を記録 走り勝つ=サッカーに勝つ

2019年、Jリーグを制したマリノスの特徴とも言える走力。

 

ただ漠然と、1試合で何キロ走ったのか、ではなく、対面する敵に対して走り勝ったという結果は、最終的にスコアとしての勝利にどれだけ関連したのか、優勝を争った4チームで比較してみた。

 

果たしてその実効性は、エネルギー(走行量)の差は、パワー(勝利貢献度)の差になったのか。

 

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https://twitter.com/NissanJP/status/1215931231046492160

 

備考

 

自チームに退場者が出た試合は、10人になるので、当然に走り負けしやすく、総走行距離も落ちるが、特に、11人換算をしたり、除外するなどの考慮はしていない。

 

また小数点以下は3桁で切り捨て

 

記事中で使用しているデータはフットボールラボが提供しているものです。

https://www.football-lab.jp/

 

 

 

4位 川崎フロンターレ 1試合平均の総走行距離 105.685km

 

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https://twitter.com/frontale_staff/status/1215062001333886976

 

 

総走行距離だけを見れば「走るのはボールだ!」を実践、突き抜けて走らないチーム。

ところが、相対する眼前の敵に対して、という視点で見ると、真実が見えてくる。

 

 

① 明確に走り勝った試合(敵に対して3km以上) 1試合 1勝

② 僅かに走り勝った試合(敵に対して1~3km未満)2試合 2勝

 

③ 走行距離は僅差(-1~+1km) 8試合 5勝1分2敗

 

④ 僅かに走り負けた試合(敵に対して-1~-3km未満)4試合 2勝2分

⑤ 明確に走り負けた試合(敵に対して-3km以上)19試合 6勝9分4敗

 

 

そもそも優勝を争った上位陣の成績なので、基本的に勝率は良い、という前提になる。なので見るべきは、勝率の逆、勝ち点喪失率を見るべきだと考える。

 

③と④では、全勝した場合の勝ち点に対して獲得した勝ち点は共に、66.666…%

それに対して、⑤においては、0.47368…%と著しい低下が見られる。

 

 

これらから分かることは、川崎は走らないチームだが、同時に対戦相手を走らせなくさせてしまう必要があり、明確に走り負けたというゲームは、それが失敗した事(=主導権を失った事)を意味している。

 

それは、ボールを持つ度に、確実に敵陣に押し込んでペナ角を中心とした狭いエリアでのボール回し攻撃を続けられたら、敵は走りたくても走れない、ということだ。

 

ちなみに総スプリント数で-20回以上負けている試合は0勝1分3敗。

https://twitter.com/NissanJP/status/1215931231046492160?s=20

 

 

 

3位 鹿島アントラーズ 1試合平均の総走行距離 109.877km

 

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https://twitter.com/atlrs_official/status/1212562940156530692

 

走行距離は平均程度、では敵に対しての実効性は…

 

 

① 明確に走り勝った試合(敵に対して3km以上) 2試合 1勝1分

② 僅かに走り勝った試合(敵に対して1~3km未満)6試合 5勝1分

 

③ 走行距離は僅差(-1~+1km) 8試合 6勝1分1敗

 

④ 僅かに走り負けた試合(敵に対して-1~-3km未満)12試合 5勝3分4敗

⑤ 明確に走り負けた試合(敵に対して-3km以上)6試合 1勝3分2敗

 

 

④の時点で大きく勝点を落としているように、走り負けイコール負け、川崎よりも関連性が高い結果が見えた。 

 

また、シーズン終盤に過密日程があり、11月は3試合で勝点を落としたが、神戸と広島には④の走り負け、また川崎に対しても、3km走り勝った1度目の対戦ではドローであったが、走行距離が、ほぼ同数になった11月の対戦では0-2負けと、疲労の影響が走力に出ている可能性が伺える。

 

また、鹿島単体で見てみると、結果として沢山走った試合(1試合総走行距離116km以上)において、1勝1分2敗と成績を落としており、鹿島もある程度相手をコントロールして、110km前後で走り勝てる展開に持ち込まないと、苦しいのかもしれない。

 

1つの指標として、走り勝てば勝てる、という関連性がみつかる中で、走り負けた試合が全体の半分以上、18試合にも達したのが、3位という順位の割に強い印象がなかった要因かもしれない。

 

 

 

2位 FC東京 1試合平均の総走行距離 109.869km

 

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https://twitter.com/fctokyoofficial/status/1203284926201597952

 

 

前線に速いアタッカーがいるとして、総走行距離は特に目立った数値ではなかった。

 

① 明確に走り勝った試合(敵に対して3km以上) 5試合 4勝1分

② 僅かに走り勝った試合(敵に対して1~3km未満)9試合 6勝1分2敗

 

③ 走行距離は僅差(-1~+1km) 10試合 6勝1分3敗

 

④ 僅かに走り負けた試合(敵に対して-1~-3km未満)5試合 1勝2分2敗

⑤ 明確に走り負けた試合(敵に対して-3km以上)5試合 2勝2分1敗

 

 

走り負けた試合がそもそも少ない。だが、走り負けると、優勝争いをするチームとしては良くないね、程度に成績が落ちる、やはり関連性があると言える。

 

また、明確に走り負けた5試合では、そこまで成績が落ちていないと言えるかもしれないが、実はその内、4試合の対戦相手が松本と湘南であり、当該2チームには2勝2分だったが、相手がセレッソになると0-3負けを喫している。

 

走り負けイコール負けの関連性は見えるが、FC東京も総走行距離は平均的であり、相対する敵を自由にさせない、ゲームコントロールの成果として、走り勝ちを達成していると言える。

 

 

 

ここで、マリノスに行く前に若干のおさらいをすると、今までの3チームにおいて、明確に走り勝った試合において無敗、僅かに走り勝った試合でも、東京が退場者が出たマリノス戦を含めて2敗しただけとなっている。

 

① 計8試合 6勝2分

② 計17試合 13勝2分2敗

 

 

この様に、記事の趣旨として、ここまでにおいて、既に高い関連性は見つかっているが、1位のマリノスは更に別次元であった。

 

チームとして、選手個人として、パス数、オフサイド数…様々な異常値を2019年のJリーグに残したマリノスだが、ある意味で最も異常な数値が最後に見つかったのかもしれない。

 

 

1位 横浜F・マリノス 1試合平均の総走行距離 116.647km

 

先行予約受付は1月26日まで!

 

 

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もうむちゃくちゃだよ…

 

ワーストはレッドカード+真夏の鹿島戦で104.33km、最高値は4月の浦和戦で記録した127.84km。

 

 

① 明確に走り勝った試合(敵に対して3km以上) 14試合 11勝3分

② 僅かに走り勝った試合(敵に対して1~3km未満)3試合 3勝

 

③ 走行距離は僅差(-1~+1km) 9試合 4勝5敗

 

④ 僅かに走り負けた試合(敵に対して-1~-3km未満)6試合 2勝1分3敗

⑤ 明確に走り負けた試合(敵に対して-3km以上)2試合 2勝

 

 

 

見るまでもないのだが、その走り勝ちの中身も凄まじい、他のチームとは次元が異なる。

 

 

マリノス以外の上位陣が記録した、明確な走り勝ちの数値は、殆どが3kmをちょっと越える程度、例外的な最高値でも5kmにとどまるのに対して、マリノスは5km以上走り勝った試合が12試合、もっとも差が出た試合は4月の神戸戦で、

 

なんと9.61kmと選手一人分だ。

 

敵に退場者が出ている訳でもないのに、1人分多い優位性、スペースを埋める力、カバレッジパワーを発現させている。

 

 

マリノスに付き合う結果として、多くのチームが普段よりも多い、112km程度は走らされる事になり、そこから更に119kmまで数字を伸ばすマリノスに、敵チームはふるい落とされる形になる。

 

他の上位陣3チームが、相手をコントロール出来た成果として走り勝ちしている傾向が見えるのに対して、マリノスでは自身が伸ばしていく結果、敵がついてこれなくなる、まさにブッチギリと言える爆走だ。

 

 

「俺の走りについてこれるか」

 

「仲川 GTR」の画像検索結果

 

 

 

また、退場者が出た試合を含めて、チームの総スプリント数が150回を下回ったゲームは、1試合も無い。

 

FC東京  6回

鹿島    7回

川崎  16回

 

 

面白い傾向としては、松本には2試合とも明確に走り負けているが勝利した。

 

これは松本のスタイルもあるが、そもそも2試合ともマリノスのボール保持率が70%を越える異常な形式で行われており、正に参考外と言えるだろう。

 

 

 

 

さて、走行距離と勝敗への影響、関連性について『敵チームに対して』という視点を入れてみたがいかがだっただろうか。

 

最後にマリノスの数値を足すと2019シーズン、Jリーグで優勝を争った上位陣の数字は以下になる。

 

 

明確に走り勝った試合  22試合 17勝 5分

 

僅かに走り勝った試合  20試合 16勝 2分 2敗

 

ちなみに比較は以下

僅かに走り負けた試合 27試合 10勝 8分 9敗

明確に走り負けた試合 27試合 11勝 14分 7敗

 

補足としては、松本の様な特殊なチームが、各チームの『明確に走り負けた』の数値を若干、曖昧にしている傾向が確認できた。

 

 

 

サッカーでは走らなければ勝てない。

 

ドイツの空に虚しく響いた中田英寿の言葉を思い出す、対面する敵に対しての走力と勝敗、その関連性が示された。

 

 

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横浜F・マリノスはストーミングなのか

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https://twitter.com/adidasFTB_jp/status/1203206742370217986

 

 

ボールを巡る4つの状況、ボールを保持してる、ボールを持たれている、ボールを失った、ボールを奪った。

 

それらが高速で転換する激しいテンポのプレーを見て言われたとする言葉がストーミング。

ストーキングではないし、ストリーミングでもない(`・ω・´)

 

 

現在、プレミアで覇権をめぐる二強のシティとリバプールの関係において、グアルディオラのポジショナルプレーと比較して、クロップのストーミングと対比されるが、果たしてその認識は正しいのだろうか。

 

また、高速アタッカーを有し、敵陣でハイテンポな攻守の切り替えが行われるマリノスにおいて、ストーミングは行われているのだろうか。

 

 

 

ストーミングとは状況を表現した言葉に過ぎない

 

重要なのは、ボールを巡る4つの状況が混沌的に激しく循環する状況を、第三者が見て表現した言葉であり、ポジショナルプレーのように、構築する立場から出てきた言葉ではない。

 

日本的に言うなら、嵐のようなサッカーだ、みたいな?

 

つまり、構築する指針となる概念ではなく、あくまでも第三者目線において、目の前で起きている状況を批評、述べている際の表現に過ぎない。

 

これが前述のライバルクラブの関係もあり、対比する構図で持ち込まれ方をした為に、誤った認識が広まったのではないだろうか。

 

 

例えば、目の前で起きている天候を表す言葉として「暴風雨だ」として、それは台風によって引き起こされている時もあれば、春一番であったり、より局地的な積乱雲により、発生している事もある。

 

この点において、マリノスも、そして例えば湘南も、それぞれ異なるプレー指針の元に、ピッチ上ではストーミングを起こしていると言える。

 

 

 

OSとアプリケーションとモニター上で起きていること

 

今、皆さんは、何でこの記事を読んでいるだろうか。

 

日本における現状のインターネット使用率だと、8割の人がスマートフォンで残りがパソコンからのアクセスになるだろうから、OS、アプリ、モニターという言葉は伝わりやすい物として代用する。

 

 

例えば、そのモニター上で「アニメーションが動いている」という状況が起きているとして、それは必ずしも1つの理由ではない。

 

 

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YoutubeNetflixのアプリで動画ファイルをダウンロードして見ているだけ、かもしれないし、ゲーム等のアプリで予め入っている動画ファイルを再生しているかもしれない、更には命令によりリアルタイムで動かしている、かもしれない。

 

ただ、モニター上では等しく「アニメーションが動いている」と呼べる状況が起きる。

 

 

これをサッカーに、ポジショナルプレーやストーミングに当てはめると、こうなるのではないか。

 

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ラグビーアメリカンフットボール

 

一旦、ストーミングは置いておいて順を追って考えたい。

???? に当てはまるものは何なのか。

 

グアルディオラやポステコグルーが信じる物と、真に対比する手法を分かりやすく説明するに当たって、ラグビーアメリカンフットボールを用いて考えたい。

 

同じ様な形のボールを使い、同じ様な形のフィールドでプレーする、この2つのスポーツはルールも、大事にする物も大きく異る。何を重視するのか。

 

 

魂のポゼッション派、グアルディオラやポステコグルーが信じる物は、アメリカンフットボールに通じる。

 

それは、何よりも大事なのは攻撃権であり、サッカーだと、ボールを保持している事を意味する。

 

ルールでもボール保持を維持する権利が強く保護されている事もあり、アメリカンフットボールでは、自陣エンドゾーン(サッカーで言うならばゴールキーパーゴールライン上でボールを持っている状態)から攻撃を開始する場合でも、簡単に攻撃権を放棄することは先ずあり得ない。

 

つまり、目的地である敵ゴールまでの距離と、同時にリスクである自ゴールまでの距離が最悪の状態でも、前進による次の攻撃地点の確保、更には得点を狙っていく。

 

これはマリノスが自陣ペナルティエリア付近において、数的に同数でプレスを受けようが、ビルドアップを諦めない姿勢に通じるものが有るだろう。

 

攻撃権の絶対的な死守。

 

それに対してラグビーというスポーツは、にわか知識だが、非常に位置を大事にしているスポーツだと感じた。今、ピッチ上のどこでプレーが行われているかが重視されている。

 

特に、その位置(敵ゴール及び自ゴールとの距離)が最悪に悪い状況では攻撃権を持っている事にほぼ意味がなく、攻撃権を失う価値は比べるべくもなく、出来るだけ早い位置の回復を行う確率が極めて高い。

 

そして、この概念こそが、魂のポゼッションと対比する、もう一つの手法の根源にある物ではないだろうか。

 

 

 

位置(敵ゴールと自ゴールとの距離関係)を重視する手法とは何か

 

ポジティブな意思とネガティブな不安、それが敵と自ゴールとの距離関係を求める。敵のミスを信じて、自分のミスを恐れる。

 

キーワードは敵ゴールと、自ゴールであり、それらとの距離。

 

ボールを持つなら…出来るだけ敵ゴールに近い位置で持ちたい、その意思の裏返しに、ロストが怖いので自ゴール付近では持ちたくない。

 

そんな2つの思惑を含み、攻撃権、ボールのロストを重視しない、スペースへのロングボールが増えるのをいとわない。

 

 

更に、出来るだけ敵ゴールに近い位置でボールを奪いたい、その意思の裏返しはボールを持たない時は出来るだけ自ゴールから遠ざけたい。

 

速攻の期待と、ゴール前守る不安を背景に、特攻的な敵陣プレスが行われる。

 

 

 

位置を回復する為に、ロストを恐れずスペースを狙うパスを次々と蹴り、同時に回復した位置を守る為に、即座に守備を開始する。

 

突き動かす原動力が大きければ大きいほど、どれだけ期待するか、望まない状況を拒絶するか、という意思において、よりテンポは高速化し、ピッチ上は混沌化する。

 

 

 

ポジショナルプレーには4つ目の指標がある?

 

ポジショナルプレーはサッカーというスポーツを捉える為の概念と考える。

 

ピッチ上をボードゲームの盤面に見立てて、質的優位、位置的優位、数的優位、3つの配置的優位性を元に考えよう、という物である。

 

ただ、1つ欠けている要素があるんじゃないだろうか。

 

現在、ポジショナルプレーが掲げる3つの要素は主に選手とボールで考えられているが、これではラグビー的な概念を網羅してフォローすることが出来ないのではないか。

 

 

例えば、自チームの選手が誰も居ない空間にパントキックを蹴り込む時に考えられる優位性は?

 

ポジショナルプレーには4つ目の評価要素として、敵と自分、それぞれにおけるゴールとの距離、距離的優位、という概念が必要なんじゃないだろうか。

 

これにより、サッカーにおいてもクリアをポジショナルプレーにおいて評価に組み込める。

 

 

では、なぜ、現在はそれが無いのかというと、考案したグアルディオラ自身に、ラグビー的にサッカーを捉える概念がなかった、からではないだろうか。

 

もしも、自ゴールに近い位置でボールを持つことに対して、不安や恐れを感じるなら、今のサッカーは出来ないだろう。

 

 

 

マリノスが起こすストーミング(暴風雨状態)の原理と概念

 

一方、魂のポゼッション派であるマリノスで起きるストーミングは、それとは異なる理由だ。人が暴風雨と感じる状態は、異なるエネルギー構造である、台風でも積乱雲でも起きるのだ。

 

 

先ず、攻撃権を何よりも重視する魂のポゼッションでは、ボールを巡る4つの状態は以下に考えられる。

 

 

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ただし、魂のポゼッションにおいて、これだけでは、ピッチ上にストーミングは起きない。

 

多くのチームにおいては、ロストした瞬間に、攻撃権がない状態を許容できないとして、即座に奪還する所までは早いが、次のボールゲット以降においてテンポダウンが起きるからだ。

 

 

だが、ここでマリノスにはスペースをリソース(資源)と捉える概念があり、更に時間の経過により、それは失われるという認識の元に「攻撃は早くなければならない」という要素が加味される。

 

これは今のマリノスをデザインした当時の主要人物であり、ポステコグルー監督と契約したスポーツダイレクターのアイザック・ドル氏が2018年1月に行った指針表明演説でも、攻撃的、スピードの項目で「素早くなければいけない」「よりバーティカルなプレー」等と語られている。

 

 

ランゲラックのライプツィヒ及びその弟子達、そして影響を受けている筈のクロップにも、この概念はあるかもしれない。そういう意味では、マリノスは魂のポゼッション派に属しながらも、ストーミングを生み出す根源はメイド in ドイツに近いと言える。

 

 

一方で、ボールを持っている事の安心を何よりも重視し、スペースは作るものだ、作れるものだ、とグアルディオラは考えているフシが有るので、シティの場合に、その自主性のおいて、ピッチ上は中々、ストーミング化しない。

 

彼は攻撃時に、スペース(資源)が失われるという不安を抱えない

 

そりゃー、経緯を考えると、現役時代、監督時代、天才的アタッカーが常にチームに居て、ゴール前を固める相手から次々とゴールを決めて勝ってきたのだから、思いもしない概念である。風間元監督もこの派閥だろう。

 

例えばマリノスの場合、早さを求めるあまり、ボールロストを連発する機会が見受けられる。グアルディオラからすれば、これは攻撃権よりも早さを優先している攻撃に見えるかもしれない。

 

むしろ彼は「ボールを持っていないと敵にやられる可能性がある」という不安を抱えている事を語った事がある。

 

 

資源が失われる焦燥と、攻撃権に潜む1%の恐怖、2つの狂気を内包し、揺るがぬ信念により収束させ、敵陣を3色で染める暴風雨、それがマリノストーミング。

 

 

 

まとめると

 

 

ともかく、マリノスでは、魂のポゼッション派に属し、攻撃権を極めて重視しながらも、同時に資源を確保する為に早さを求めることで、ピッチ上において4つの状態が高速回転を起こし、ストーミング、『まるで暴風雨のような状態』、超ハイテンポなプレーが展開される事になる。

 

なお、ポステコグルー監督はこれを意図的に発生させているコメントをしている。

 

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「(日本では)相手に対して主導権を握るようなプレーより、ゆっくりとしたテンポでのプレー、組織的なプレーをしたがる。これには驚かされたが、我々はこの点にも取り組んできた。」

 

ここにおいて主導権(イニシアチブを握るプレー)とは、攻撃権ではなく、敵の考える時間を奪う様な意図と思われる。

 

 

もちろん、競技は相手も勝つ為に必死であり、相対的なものなので、試合においては望まない状況を妥協して耐える局面は当然あるし、資源よりも安全を重視する時間を持って、体力的にも、ゲームを、リスクを、コントールしなければならない。

 

 

 

まとめると

 

・ ストーミングとは手法ではなく、ピッチ上の状態を意味する。

・ 攻撃権ではなく、プレーする位置を重視する手法がある。

・ ポジショナルプレーの概念に、ゴールとの距離を取り入れる必要がある。

・ キーとなるのは手法ではなく『8秒ルール』的なスペース(資源)を失う焦り。

・ 更に、妥協の拒絶が、よりテンポアップに拍車をかける。

・ 勝率を求めるのであれば妥協とコントロールは必須。

 

 

この思考遊びをするに辺り、大変参考になったので感謝します。

 

ストーミングについて本気出して考えてみた。ただし、途中経過(・∀・) | サッカーの面白い戦術分析を心がけます

 

横浜F・マリノスで見たい選手 永井龍

オフシーズンの与太話記事。

 

断っておくが、個人的に 見たい だけである。

 

 

選手データ

 

永井 龍

 

永井 龍

 

チーム 松本山雅 2018年~

ポジション FW ファーストトップ

年齢 28歳

180cm/73kg

 

2019年 リーグ戦プレータイム 1793分 3ゴール3アシスト

 

データ by 

https://www.football-lab.jp/player/1000051/

 

 

来歴

 

知る人ぞ知る、世代別代表に呼ばれ続けた、恵まれた体躯を持ち、期待された選手。

扇原と同じくセレッソユース出身、U-16、17、18、19、22を経験。

 

21歳の時、オーストラリアAリーグへレンタル移籍、2シーズンで26試合プレー。

(同時期、ポステコグルー監督はブリスベン・ロアーでリーグを蹂躙)

 

2014年はセレッソで柿谷、フォルラン、杉本、南野、に続く5番手のアタッカーとして1029分プレー、3ゴール1アシスト。

 

2015年、セレッソのJ2降格もあり、プレー機会を求め大分に半年レンタル後※、復帰したセレッソで試合中のアクシデントにより腎損傷で死にかける。

 

フォルランカカウが契約延長せずに6月に退団した為

2015年大分(復帰まで) 先発8試合 722分 2ゴール

 

 

 

翌2016年は長崎でプレーすると、上手く行かないチームの中で、永井への依存度が上がると共に大ブレイク。 神様、仏様、永井様、全く点が取れない長崎を15位に踏みとどまらせる獅子奮迅の活躍。

 

2016年長崎 先発40試合 3818分 17ゴール

 

十分な実績を元にステップアップを図るも、その後は、何となく気分で獲得される革命軍で赤く燃えたり、緑の大地に囲まれ山の中で労働に勤しむ等、ファーストトップとして、真の機会を得られない日々を過ごす。

 

 

マリノスの事情

 

稼働率は重要だ。

 

大きな怪我から復帰した長崎ではシーズン3800分のプレー、その後、所属するクラブ選択に問題があり、機会に恵まれないながらも今季は遂にJ1で1500分以上のプレータイムを獲得(1794分)

 

2017年名古屋 J2 1290分 6ゴール

2018年松本  J2 1159分 3ゴール

 

 

マリノスにおいて、今季の反省点として、例え3番手だとしても、近年にプレータイムを持たないベテラン選手を戦力として計算に入れるのは難しいという事。

 

チームが戦う水準の向上、コンペティション、プレーの強度を考えると尚更、先ず動けることが更に重要視される。

 

 

何より来季の場合、ACLではJリーグとは外国籍選手の登録数が異なる為、スタートを外国籍選手で埋めるとしても、絶対的にベンチには日本人のファーストトップが必要になり、日程が過密化するルヴァン、天皇杯との同時並行を睨むと、プレータイムを計算できる選手が必須。

 

更に、ACLの特殊なレギュレーションとして、一旦、グループリーグや、決勝トーナメントというシリーズが始まってしまえば、例え怪我だとしても入れ替えが出来ない点が上げられる。(厳密には最初に行われる試合の7日前まで)

 

例としては、グループリーグ初戦の3日前にエースが怪我をしたら、全6戦をエース抜きで戦うことになるので、各チームがリーグ戦でACL登録の主力を温存するのは疲労以外にも理由がある。(リーグ向け戦力の方が入れ替えやすい)

 

この点、主力を休ませる為に複数ポジションをこなせる、ACLには登録しない予定のリーグ専用外国籍選手、というのも検討材料だろう。

 

 

よって、外国籍選手の登録数には制限がある為、余分に外国籍のFWを登録する事も出来ないので…(サブの予定だろうが何だろうがACLの外国籍は4人まで)

 

・ ベンチスタートが基本という立場を受け入れる

・ 補填として機能するプレータイムが計算出来る

・ いざとなったらACLで戦える十分な実績のある日本人選手

 

という厳しい条件をクリアする選手が欲しい。

 

 

 

見たい理由

 

機会に恵まれない逸材に、最も優れたチームでチャンスを与えたらどうなるのか気になる、という好奇心であり、彼に、より良い型で機会を与えれば、シュート成功率が20%オーバーになるのではないか、という期待感がある。

 

 

今季評としては、アタッカーでは、誰が出ても良い数値を出すには厳しいチームで、恵まれた体躯を活かし後方に時間を作るプレーでの健闘が目立った。 敵陣空中戦での分も悪くなく、J1水準である程度、基準点になれる能力を発揮したと言える。

 

そして何より、本来は思わず声が出るようなドリブルシュートを得意とし、長崎時代はゴールエリア内に飛び込んで勝負出来るファーストトップだった良い印象が残る。

 

 

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 得意技はニアを撃ち抜く低弾道シュート

 

 

 

データ

 

若干の母数不足だが、複数年において、合格水準と言えるシュート成功率15%以上を記録。

 

2016年~2018年 J2通算 シュート数 167本 26ゴール 成功率15.56%

3年連続 成功率15%オーバーをクリア

 

☆ 参考までに、凄い決めている印象のある選手の2019年リーグ戦シュート成功率

 

ディエゴ・オリヴェイラ 16.5%

ドウグラス 15.4%

小林 悠 15.3% 

 

 

裏を取る俊敏性をもち、パスさえ出れば決める力はある。

 

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また、マリノスよりも『精神的に辛そうな走り』が多いチームで、十分な走力を証明。

 

J1リーグ直近10試合で先発フル出場は6試合

平均走行距離 10.612km

最高走行距離 11.254km(エリキ 11.525km)

 

平均スプリント数 24回

最高スプリント数 33回 (エリキ 35回)

 

 

 

どこかのことわざだったか忘れたが、同じ大地で育った作物、みたいな意味でも、そのマリアージュに期待したい。

 

二代目ドラゴン(ちなみにリュウではなく、りょう)

 

この点、他の選手との契約も絡むがJ2のパス王、京都の庄司はエースの仲川と同じ畑かもしれない。

 

 

また、ふと思うのは3番手の存在が無く、層の薄さに苦しむFC東京とかに取られても、ディエゴとも組めるし、速い永井とダブル永井も出来るので、非常に嫌な選手である。

なんで目をつけないのだろう。

 

迷走するJリーグアウォーズを斬る

この記事は、いつものマリノスファンとしてマリノスをキニナル皆さんに送る記事ではなく

 

~ スポナビブログ時代に適切なタイミングで良いタイトルを入れるだけ、で簡単に2,3万PV行くので書いてた ~

 

普段とは異なる記事です。

 

 

なお全て、個人の感想です。

 

 

授与式を面白くする必要はあるのか?

 

Jリーグアウォーズは表彰式であり、賞を授与する場です。

あの、聞きたいのですが、それが面白い必要があるんでしょうか?

 

まぁ、万人ウケを求められるテレビ番組なら、そういった要素が必要な面もあるでしょう。

 

 

そもそも論で、よく考えて欲しい、賞の授与式に最も必要なのは…何だろうね。

 

賞を授与する人を観て、笑う必要が、笑ってもらう必要が、あるのかい。

 

 

 

主催者が授与式で先ずやるべきことは…

 

 

賞の価値を高める演出だろうがよ!!!!

 

 

その点において、別に芸能人を呼ぶなとかではないですよ。

ただ、プロフェッショナルとして、仕事に挑む緊張感がそこに有った様にまるで見えなかった。

 

例えば、先日の国民祭典で祝った、彼らにはそれを感じた。

 

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多くの人がJリーグアウォーズに感じた不快感。

 

 

それは インテンシティがゼロだった 事だ。

 

 

この緊張感ゼロの空気を作ったのは『賞を授与する場で最も重視する事は何か』を定義できていない主催者のJリーグに他ならない。

 

サッカー好きな芸能人が集まって気楽に、フランクな姿勢でダベる会は、裏のYoutubeチャンネルでやればよろしいのでは?

 

 

 

ベストイレブン選考

 

競馬のJRA賞など、普段は優勝劣敗のみがまかり通るスポーツで、順位付けに投票式を採用している場合、色々と紛糾することはある訳ですし、結論として、民主主義とはこういうものだ、と思います。

 

ただし、賞に応じた選出方法というのが有ると考えます。

 

最優秀選手賞、つまり年間リーグMVPについては、実際に対戦した選手監督による投票、つまり印象票で決しても、何も問題はないでしょう。

 

それに付随する、優秀FW、MF、DF、GK、各項目で投票数の上位3名、などとする。

 

 

ベストイレブンについては、それとは別に、スタッツデータ等を元に、試合を分析するプロが選ぶのが納得感が高いと私は考えます。

 

納得感。

 

例えば、私がここで、2019年ベスト映画はゴジラです!!!!と宣言します。

 

 

ただし…

 

天気の子? ジョーカー? アベンジャーズ? アナ雪2? 

 

は? 全部観てませんけど何か?

 

これで納得感ありますかね。

 

 

 

 

で、2019年Jリーグベストイレブン選んだ皆さんは…

 

 

全チームの全試合を観たんだろうな???

 

 

 

え?

 

むしろ殆ど見てない、印象だけで決めたんですかー?(ニヤァ)

 

そこに納得感は生まれますかね。

 

 

 

2019年Jリーグで行われた全選手のプレーを出来るだけ広く網羅できるのは統計データだけです。

 

そして最後に人の目として、試合分析のプロが、例えばサイドバックとしてより優れている数値を出した選手は誰か、という複数人による議論を行い、

 

GK、センターバック、サイド(ウイング)バック、守備的ミッドフィルダー、攻撃的(サイド含む)ミッドフィルダー、FW(ウイング含む)

 

みたいな各ポジションを選出した方が、異論は絶対に出るとしても納得感は高くないでしょうか。

 

また、密室ではなく「AとBを比べたが、このポジションであれば、このデータを重視すべきと判断しました」のようなプロセスもサイトなどに公表したら良いと思います。

 

この点、競馬のJRAでは、機関紙の優駿において、トップハンデという馬の能力を数値化する一種の賞があり、ハンディキャッパー達による議論が毎年公開されていて非常に面白いコンテンツでした。

 

 

 

先ず授与式とは何なのか。

そして、より納得感のある選出方法。

 

今のJリーグは、日本サッカー協会とは異なり、合理的に良くしようというプロセスを歩める団体であると信じています。

 

 

20億円も前借りするんだから、ちゃんとやろうぜ。

 

いや、お願いしますよ。

 

 

www.nikkansports.com

DAZNから入る公衆送信権料(放送権料)収益が来年度は約25億円増額されることに加え、22年度の増額見込み分16億円を前借りして20、21年度に配分、先行投資する異例の取り組みを「強い意思決定」(米田理事)として決議。