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横浜F・マリノスのセカンドオピニオン25年5月 先生!助けて!マリノスちゃんが地獄”J2”へ真っ逆さまに落ちそうです

2025年5月14日、ACLEファイナルズ進出に伴う延期試合として開催されたJ1リーグ第14節ホームの柏レイソル戦で、来期のカテゴリーを予感させる手ひどい惨敗を喫した横浜F・マリノス

 

 

なぜ、後が無い追い詰められた状況なのに、勝利の可能性を感じない様な試合になったかと言えば、出だしこそ守備では柏レイソルのビルドアップを難しくさせる時間もあったが、相手の対応に追い付かず走らされるだけになり、自陣では相変わらずに”誰が見るのか”という設定が甘く、ゾーン崩壊”スクランブル”が起きた状況でジョグをしてる選手が見られるなどルーズな姿勢も顔を見せてしまった。

 

更に最大の問題は何よりも敵が最大の武器とするハイプレスに対する準備が何も無かった事だ。相変わらずにキスノーボ監督には対戦相手が存在しない。

 

45分間でシュート1本、ボール保持率30%台というアル・ナスル戦を出すまでも無い、今期繰り返された、自陣でボール保持すらろくに出来ない時間を維持し続けるプレー内容にはコーチ陣に対する不信感が限界に達してもおかしくない。

 

 

例えば今、スペイン的ロジックを持ち523(343)でハイプレスを仕掛ける最も有名な、代表的なチームはどこだ?

残念ながらこの問いかけに今のコーチ陣が答えられると思えないのがツライところだ。

 

他のJクラブがプレミアリーグ化してるのに最先端から取り残された周回遅れ。

 

シティグループに属するという有利な状況が監督選任のみならず、フットボールの先端へのコンタクトという部分でもまるで活きていない。

 

 

トップレベルを見るにレヴァークーゼンが、どういう相手に、

何を仕掛けられて苦戦したのか、アイデアは世界中に転がっている。

 

いや、最早そもそも何が問題なのか理解できていないのではないか、という疑問すら生じる。情報取得としてタブレットで俯瞰映像を見ても、考えを整理するのに戦術板で駒を動かしても、文章が読み解けなければ単純な足し算の問題ですら解けないだろう。

 

そんな絶望感を感じさせるビルドアップ、自陣でのボール保持攻撃の虚無さこそが最大の問題だった。林解説員に断定されるのも当然の結果であり、ピッチ上をそのプロセスを正しく分析すれば誰もが同じ結論になるだろう。

 

 

 

「先生!助けて!」

「このままじゃマリノスちゃんは地獄”J2”へ真っ逆さまになりそうです!」

 

日に日に失望が広がっていくマリノスに関わるファミリーな皆様に、

現状レビューから見える、改善方法を提示しよう。

 

まだまだやれる事はあるし、やるかやらないかだけだ。

 

 

 

キスノーボ監督 続投路線

 

西野SDの掲げるノルマは5月3勝。

 

今後に何が起きるにしても達成できるに越した事はない。

仮に達成しても、このトロッコはまだ崖に進み続けている。

 

 

一方で、キスノーボは結果を出したいなら現実から目を背けるべきではない。

出来ない事を今さら「時間が無い」と言い訳しているのはおかしい。

 

時間が無いのではなくて能力が無い事を受け入れるべき。

ピッチ上で出来ない以上、能力が無いとされるのがプロフットボールだ。

 

自身が完全に周回遅れである事を認めて、それでも勝利を目指す軍隊フットボールをやるしかない。最先端に対する学習が無いのはビルドアップの局面が、いつまでたっても改善しない、アイデアすら示せない事で明白だ。

 

 

また軍隊化とは個性は不要だという事を意味している。

 

マンツーマンによる責任の明確化と、連続的なスペースアタックによる攻撃の単純化と戦闘位置の押し上げ。敵陣でずっとハイプレスしてるチームを作る為に、マンツーマンのハイプレスと自陣でボールを持たない事を徹底。

 

ローブロックに入ったら徹底的にスペースを全員で消して、一刻も早く蹴り出して脱出し、ボールの行方次第でスペースアタックかハイプレスに移行。

 

 

ハードワークをキーワードにするにしても、何を頑張るのかを選手に対して明確にするべき。その設定があるからこそ、誰が出来て、誰が出来ていないのかもハッキリする。

 

軍隊化されたチームでは役割を出来るかどうかが最優先され、個性は役割をこなした上でのプラスアルファでしかない。規律が支配するロボットの様にプレーする11人。

 

そもそもスペイン的なロジックでサッカーをしたいならスペイン人のユニットを連れてくるべきで、今のキスノーボに出来るのはポステコグルーの行きつく先、派生としては存在するであろう軍隊化くらいではないだろうか。

 

先ずは監督が出来ると言う思い込みを現実を見返して改めるべき。

プロフットボールの真実はピッチ上にしか存在しない。

 

 

 

vs523

 

余りにも虚無のビルドアップ。

ビルドアップの段階的に保持、球出し、前進、破壊があるとして、保持すら安定しないのは致命的だ。相手に蹴らされてパスをする度に悪い状況になっていく。

 

更に眩暈がするのは保持すら安定しない状態なのに早急に対応策を選手に提案出来ないコーチ陣はプロフットボールにおいて、仮に活躍できない選手は出番が無くなるが、彼らはいつまで仕事があるのだろうか。

 

 

特にマリノスに残っているコーチ陣は一体何の為に残っているのか。

継続性を期待されて残っているのに、これまで獲得してきた数々の知見はアイデアとしてチームにまるで還元されていない。

 

例えば昨年のキューエル式415で行けば柏レイソルはもっと守りにくかった筈だ。

 

523に対して、後ろからGK+4対3、中盤3対2を強いる事で、セットされた状態では数的優位が連続する。

マリノスのSBをどうする、敵に迷い、ジャンプとスライドを強いる事が出来る。

 

そしてレイオフサイドバックをオープンにする構造も優秀だったし、GKから下りるIHへのルートも作りやすい。

 

 

キューエルのチームはリーグ戦9試合終了時点で攻撃的な数値では優秀だった。

 

1試合平均

シュート数 15.1本 今季10.4本

ゴール期待値 1.760 今季1.037

30mライン侵入 48.7回 リーグ1位

エリア内侵入 15.3回 リーグ1位

 

肝心の敵陣に入ると選手任せのフリーダムになり、ゴール前で詰まって得点が増えず、おまけに無駄に選手が突撃していくので、ミドルゾーン、ローブロックで待ち構えれば勝手に自滅するチームとバレるまでは優秀だった。アル・アインはよく研究していた。

 

リスク管理も含めた敵陣での振る舞い方を落とし込める、ポステコグルーの系譜ではないスペイン流派のコーチを用意するべきだった。

未熟な監督ではあったが、スタッフの編成に恵まれなかった側面もある。

 

 

 

また4トップによる424もダイレクトに戦うなら状況を難しく出来るかもしれない。

 

兎に角、後ろが出ていきにくい。

だけど保持に対するプレスは1対3(2CB+GK)で厳しい。

 

仮にミス、失敗が起きても後方へロングボールを蹴れば4人に対して蹴るので蹴り先が孤立する事は滅多にない。

 

この為にWGが大外ではなく、中に絞って立つ事で距離感が近くなりロングボールの火力が上がり、DFラインは人数が多いから怖いので出ていきにくい。

 

 

今のマリノスだとひたすらCBとGKがロングボールを蹴る事になるかもしれないが、少なくとも保持は安定するし、安定した保持から蹴れるので蹴る位置と、ロングボールの質が向上する。

 

レイソルが嫌がって保持の安定を壊すには守備でリスクを冒す事を強いる事が出来る。駆け引きが生まれる。

 

広島とかだと途中から完全マンツーマンにしてくるかもしれないが、こちらも望む所だとばかりに4対4の最終ラインにロングボールを蹴り込み続けるメンタルも問われる。

 

自陣でのボール保持ではフットボール版ヘイルメリー(祈りの一投)アタックをしてる方が、ノーアイデアな現状よりも遥かにマシなのだから仕方ない。

 

 

 

まとめると…

 

現状は準備無し、アイデア無し、試合中の対応力も無いと何もないままなので、コーチ陣の総入れ替えとなるような監督交代が推奨。最先端を把握している周回遅れじゃないチームを作れる人物をポートフォリオをベースに探す。

 

今のコーチ陣で続行するのであれば、準備もアイデアも修正も無しで戦えるプランとなる、盤面の単純化を目指したマンツーマンとスペースアタック、規律とインテンシティを追求するシンプルフットボールが望ましい。

 

この場合、マンツーマンに弱い選手、規律を守れない選手、インテンシティが低い選手は入れ替えが求められる。